10/30/2018

ばるぶ

 今週もエンジンオーバーホールで入庫した車両や、事故で入庫、軽い整備依頼で入庫の車両などなど相変わらずバタついております。

  青森の業者さまからご依頼のSHOVELヘッドを今日は作業します。
 バルブとバルブがぶつかってしまったとの事。
 当然サイドバルブではこのリスクはありませんが、OHVとなるとキケンがいっぱいです。
 アイドリング+少々での使用を前提としているエンジンならまだしも、道路を走る乗り物のエンジンとなるとインテークとエキゾーストどちらも開いている(オーバーラップ)状態が必要になってくるので想像以上にきわどい状況におかれています。
 バルブまわりに何かが起きてカジッた時にもう片方のバルブとぶつかってしまうと、まずバルブは曲がってしまいます。
 これは必ずエンジンが掛かっているときに起こる事ですので、異常を感じてエンジンを止める(止まってしまう)までにかなりの回数バルブはカンカンと叩かれる事になります。
 まずバルブが曲がる→次にバルブガイドが割れる→ヘッドクラック→最悪ピストンともぶつかり、書くのも恐ろしい惨劇・・・

 このヘッドはバルブガイドが割れたところで済んで被害が最小限で不幸中の幸いですね。

  もちろん割れてしまっているところを叩いて抜くことはできませんのでトップ側へ加工をして通常とは逆へバルブガイドを抜きます。
  両側バルブガイドの入る穴が荒れているので真円修正してから計測します。
  バルブガイド製作。
  バルブガイド圧入したヘッドを冷ましている間にスプリングアンダーリテーナーへ追加工。
  シートリングカット。
  バルブ摺合せしてガイド内径仕上げ。
  スプリングテンションチェック・セット圧合わせ。
ステムシールをセットしてスプリングも組み付けて本日(火)発送いたしました。

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