2/28/2013

SHOVELオーバーホール

 現在作業している77FXE‐SHOVELエンジン、オーナーさまから作業内容をできるだけ載せて欲しいとリクエストされているので今日はたくさんです。


 では作業報告させていただきます。

  まずは38W、ここまで組んだのでもう少し作業を。
  タイミング合わせをお忘れなく。


  腰下完了で一休みです。
  HIDEくんが頑張って洗浄してくれたので77FXEを組んでいきましょう。
  チャート表に合わせてギヤのラッシュを合わせて行きます。
 カムはAからJへ交換しました。
  どこにも不可無くクルクルとピニオンシャフトが回るか確認してOKです。
  レフトサイドテーパーベアリングのディスタンス合わせも済ませたらいよいよクランク組み立てに入れます。
  一気に組み立て・芯出しを。
  ケースの最終チェックをしていたらアレレ???摩訶不思議なバリが・・・
  なるほど~~スリーブ修理されてるんですね、それにしても上手く直してありますね、どこでやったんでしょうか?
 過去に大掛かりな修理がされていた痕跡があちこちにあって、各部異常なオーバートルクで組まれていたために、ねじ山の状態が悪いです。
という訳で洗浄後ですが、全てのねじ山を修正しておきましょう。  リコイル修理されてる箇所も多く、おまけにピッチがバラバラでなかなかやっかいです・・・
  ひとまずここまで来ました。
  一昨日、沼津まで走って来た48FL、今日はHIDEくんに浜松まで走って来てもらいます。

 これで800km超えたのでボチボチ納車です。
  一緒に送られて来たS&Sオイルポンプ、新品ですが当然バラバラにしてチェック・バリ取り・洗浄してから組み付けます。
  これもドライブシャフトがどこにも負荷無くクルクルと回るようになるまで芯出しします。


  これで腰下完了です。
 オーダーしているNEWヘッドが入荷するまで上には行けないので。
  ロッカーを仕上げておきましょう。
 まずシャフトの曲がりをチェックしたら、ねじ山修正をしておきます。
  いつものとうりロッカーボックスにシャフトが指の力だけで入るか確認して、必要な箇所は修正しておきます。
ブッシュが☓なので入れ替え・リーマー仕上げ後、サイドスラスト合わせまで終わらせて本日の作業はオシマイです~~。







                          お疲れ様でした。

2/26/2013

ナックルクランクケース

 すごい時代になりました、待ちに待ったクランクケースがRUMBLEへ届いたのでまずは画像をご覧下さい。













これはレプリカで新品で売られている物です。夢で見たようなものが現実になったようでしばらく言葉が出ませんでした・・・ 倫理的な面で疑問視する方もいると思いますが、修理する側からしてみれば歓迎できると思いますし、公にする事で悪意を持ったゴミのような人間の詐欺行為も防げると判断したので紹介しました。  現にe-bayなどで純正ケースとして売られているようですのでお気を付け下さい。

 以下はこちらからの質問にメーカーから送られて来た詳細です。


 
1000%オリジナル(きっと見分けられません)純正パーツも我々のパーツも使用できます
すごい強いアルミを使いハーレーと同じ色みにしてます!!!特別な熱処理をしてます
アメリカ、ヨーロッパ、カナダ、日本のお客さんに満足してもらってます
自社ですべて生産してます(プランニング キャスティング マシニング)
すべてテストもしてます
エンジンナンバー1は140000キロ走って まだ絶好調です
ケースは1940−1947
アーリーケース(30s)は作ってません
フラットヘッド、パンヘッドも同じです

 現物が今ならRUMBLEにあるので是非一度直接見て下さい。 このナックルヘッド40’Sの他にUL系、パンヘッド~52までのクランクケースがラインナップされています。  もちろんRUMBLEで販売していますが、業者さまの事を考慮して価格はここでは載せませんのでお問い合わせ下さい。 

2/24/2013

S&S-Bキャブ

 リクエストされていた所へちょうど良く作業依頼が入ったので今回はBキャブ編です。

  装着車両はSHOVEL1200ccノーマルスペックエンジンへ取り付けます1340ccの場合はボア・ストローク共に上がるのでジェットは小さくなります。
  シングルケーブルの前期ボディーBキャブ(RUMBLEにてOH済み)にお持ち込みのキャブカバーにFORKさんのベロシティーアダプターの組み合わせ。
 まずはMJ74 PJ31 ミクスチャースクリュー1・25開けでスタートします。
  朝からひたすらテストランを繰り返し、最終的にMJ78 PJ33 スクリュー1.25開けで落ち着きました。 PJは36の方が全閉付近からのツキが良くなる感じがしますが、後はオーナーさまとの相性を見ながら煮詰めていきます。
130km走行中にイグニッションOFF後のプラグの焼けはこんな感じです。  よく言われるキックスタートでのかかりの悪さも全くありません。 RUMBLEではたとえスーパーEであっても加速ポンプを一切使わずにキックスタートを推奨しているので(セルスタートは別です)

 今度はキックスタート編をチョーク式・エンリッチナー式の説明も兼ねて書きます。 バイク屋さんでもきちんと理解している人が少ないですから・・・


                         お疲れ様でした。

2/22/2013

乗りまっす!!

 気温は低めの横這いですが、長期予報を見ると傘・雪マークがしばらくありません。  なんだかしばらくぶりな気がしますが乗らなければいけない車両のたまりかげんを見るとどうやら気のせいではないようです。

 今日から可能なかぎり乗るようにして、どんどん納車していかなくては!!

 まずは今日の作業から。

  58FLHのお客さまお持ち込み、スミススピードメーターに合わせて制作したステーのパーカライジングが上がって来たので組み付けます。 週明けに納車が決まったので今夜沼津まで走って来ます。
  続いてEVOスポーツ、制作したハンドルがメッキから上がって来たので組み付けます。
  フロントマスターシリンダーをオーバーホールします。  クラクラしそうな金額ですが純正を使います。
  合わせてリクエストされていたブレーキラインを制作して、あとはキャリパーシールキットとパッドが入荷すれば実走行セッティングを残すのみです。
  やっと入荷の純正ローターを組み付けて。
  これまたリクエストのチェンジペダルをショート加工もしておいて・・・
  DYNA-Sに変更したので前もってキャブのジェットを195・48へ変えておきます。 ダイノジェットなどにしないかぎり完全にはセッティングが出ないのですが、カリカリと嫌なノック音や、掛けたての異常な薄さなどは大分改善されるので大事です(883は当然もう少し小さいジェットになります)
  先日届いたSHOVELシリンダー、ボーリングの準備をしておいて・・・
  こちらは明日納車となったWG、最終チェック+磨きをしておきます。
冬の東名高速をナメていた事に後悔しながらも無事に距離を稼いだ58FLH、最後のオイル交換を頼んで本日の作業はオシマイです~~

 明日からようやく48FLの馴らしに入れます。




                          お疲れ様でした。

2/19/2013

お休みのお知らせです

 横浜市に住んでいると40歳の人はお安く健康診断してもらえるようで、知らないウチに我が家のしっかり奥さんが申し込んでくれてました。 しっかりすぎて困ります・・・

 ですので、今週の木曜日はお休みさせて頂きます。 ご来店予定のお客さまはご了承ください。

 お酒か煙草、どちらか制限されそうで憂鬱で仕方ないですが本日の作業です。

  しばらく止まってしまっていたS&S-SHOVELの作業を。
 現状の5速から4速へ変更となったので新たに載せるミッションをオーバーホールしていきます。
  年式的にもビンゴなアーリーショベル純正ミッションがRUMBLEにあったので、これを使います。  まずはメインドライブギヤブッシュを打ち替え・リーマーを。
  おおっと、ここで鹿児島の業者さまからお仕事が・・・
  ミッションなども一緒に・・・
  という訳で急遽変更でこちらへ掛かります。  まずはプッシュロッドの力を借りてロッカープラグを緩めてから分解していきます。 先に組み付けトルクを掛けてロッカースタットのコンディションも確認しておきましょう。
  FRで異なるヘッドガスケットが使われていますが、高い方のガスケットが吹き抜けてますね。 JAMESファイヤーリングですが、これは品質の問題ではなく、違う所に原因がありそうな感じです。
  さてこの状態で一旦洗浄、油切りするのでHIDEくんへ渡します。  上から見えるBかBHっぽいカムにビビリながらさよならです。
  その間にヘッドを分解していきます。
 なるべく悪い事は書かないように気を付けていきましょう。
  分解すると大概このようにケロイドくんになってしまうのでJAMESのこのタイプのロッカーガスケットはお勧めできません。
  分解・チェックしていたら何とリヤEXのバルブガイドがガッタガタ・・・非常~~にマズイです。
  他の3か所のステムシールとの違いを見ればマフラーで冷やされる前のアツアツの燃焼ガスがロッカボックス内へ入り込んでいた事が分かるはず。
 ヒートや異常なオイル漏れなどなど、かなり調子が悪かったと思われます。
  高確率でヘッドのクラックが予想されるのでHIDEくんにブラストをお願いして私はシリンダーの計測です。
  見たところ、そんなに距離は走っていなそうですが、気になるキズが・・・


  クリアランスも計測しておきます。

 010オーバーで掘れそうでこちらはひと安心。
  さてさてロワーエンド分解します。

 なるべくダメだししないように・・・
  という訳で全バラくんです。
 最近呪われていたレースのガタやクラックは無く、このまま作業を続けられそうです。
  そんなにスラッジべっとりではないので徹底洗浄前に作業していきます。  NEWクランクピンを組んでビックエンドサイドスラストを計測してワッシャーを打ち替えます。
  ピン径+STDローラー径×2の41,24mmとの交差を計測→0.0008インチオーバーのローラーでラッピング決定。
  でもってラッピング終了です。
  ピンブッシュも仕上げてフラフラな所に聞きたくないお知らせが・・・
  思ったとうりクラックが・・・
これは修理不能なので交換しかありません。
 明日依頼主さまと相談ですね。

 本日の作業はこの辺で。

 予報どうり雪がやんで良かった~~~



                        お疲れ様でした。