1/31/2020

いまのうち

 また来週はバタバタしそうなのでこの隙にコチラを進めておこうと思います。


  この状態で想定以上に止まってしまっていたおかげで中のオイルがしっかり抜けてます。
 このまま洗浄台へ持って行ってしっかり洗浄してきます~~




  さ~てキレイキレイしてきましたよ。
 ここから問題がないかチェックしながら分解していきます。





  クランクケースはチンチンに暖めておきます。







  でそのアツアツケースをプレスへセットしてカタカタチェック→OK!!






  熱いうちにシリンダーベーススタッドを抜いてしまいます。






  ライトケースはたくさんあります。
 ベーススタッドに加えてアイドラー・サーキットシャフト、ドゥエルピン、ポンプスタッド・ドゥエルなど全て抜きます。




  ロワーエンドは全バラくんになりました。







  ビックエンドのサイドプレイ調整から行きます。







  クランクピンとフライホイールワッシャーを選定して合わせていきます。






  続いてビックエンドラッピングです。
 計測






  計測







  計測







  グリリリ~~~っとラッピング。







  バッチリ。







ピストンピンブッシュも入れ替え・仕上げしておきます。

むむむ・・・

 ど~しましょ・・
 今週末、なんと5台も入庫の予定になっています。 さらに週明けも数台入庫のご予約が入っているのでしばらくはこれ以上お預かりできません・・・  昨日も作業のご依頼を頂いたのですが↑の状況なのと、RUMBLEよりも100倍は快適なガレージをお持ちのお客さまだったので夕方から都内へ出張して大変気持ち良く作業させていただきました♪
 ほんとに気持ち良く作業ができて、問題も解決できておいしいご飯もごちそうになってこれ以上ない帰路のハズでしたが、週末以降の事が頭の中にいっぱいで余韻に浸る間もなく、頭を抱えてしまいました・・・


  お客さまのガレージなんてもちろん写真なんて撮るわけにはいきませんので作業の写真はULさん引き続きです。
 カーボンクリーニングしたシリンダー・ヘッドを面研磨。





  オーダーしておいたパーツがタイミングよく入荷です。
 ULをしっかり修理したいと思ったらコレをチョイスしたいキブルホワイトのバルブと、S&Sのピストン←これがなんと製造中止となってしまって久しいのですが、今回はどうしてもこれを使いたかったので探してゲットしやした。



  バルブガイドの内径を仕上げていなかったので、入荷したバルブステムに合わせてバルブガイドを仕上げて圧入。 シートカットをしてトルクプレートを組み付けてボーリング屋さんへ発送しました。




  さてシリンダーがボーリングから帰って来るまでに車体側の準備をしておきます。






  ピストンピンブッシュを。
 ここは想像以上にシビアです。 許容値以上のガタは当然NGですが、ほんの少しでも抵抗があるのはさらにNGです。





  オイル汚れが激しいので徹底洗浄して、全てのスクリュー・ボルト・ナットを増し締めしておきます。
 キレイになりましたよ。






下回りもキレイになりました♪
 あとは分解したパーツ群を全て洗浄して準備万端です。

1/27/2020

でも書きますよ

 最近お天気の話ばっかりだな・・とは自分でも感じていますが、今日は書かずにいられないですよね~~
 これだけ積もるかも!!と脅かされると手薄な私でもあれこれ警戒しちゃいますよそりゃ・・  でも今現在そこまで気温が低いわけではないですし、雨ベースのみぞれ的な・・と楽観視してしまいますが、こういった事を書くと反対の結果になる流れがあるものですから油断できません。  でも積もるほど降りませんようにとお祈りだけはしておきます!!

  前後のプラグの焼け問題を追及していた46さん、お天気の良いときにたっぷり乗ってお渡しできるトコロまで持っていけたのでお渡し準備を。





  ちょっと手を付けて止まっていたULさんへ。
 今回、この時点ではTOP-ENDのみという作業内容なので、分解時にクランク内に異物が入らないようにこの時点で徹底的にカーボンクリーニングしておきます。




  シリンダーベースナットを緩める前にタペットアジャストスクリューをめいっぱい下げて、バルブが押されていない状態にして緩めるべきと私は思うのでバルブをフリーにして分解します。




  分解できました。
 片側バンクの圧縮がほとんど無い・・という症状で今回の作業となったのでその原因を探りながらの分解です。





  ポート内へガソリンや灯油などを流し込んで圧縮漏れのチェックや、ピストンとシリンダーの摩耗など計測計測です。





  バルブガイド入れ替えた方が良さそうなので入れ替えます。
 まずは旧ガイドを抜いて計測→ガイド穴が荒れている個所は真円修正。




  で、バルブガイド製作。







  ヘッドボルト穴が荒れているのでねじ山修正。







ねじ山が頼りないところはリコイルで対応します。

1/24/2020

おおづめ

 46さん続きますがいよいよ大詰めです。

  ここまでの事と、お渡し前に最低限解決しておきたい問題点をご連絡して追加の作業リクエストをいただいたので引き続き46さんです。
 ミッションオイルの漏れにはオーナーさまも頭を悩ませていたようで・・入れたそばからボタボタとなるくらい漏れているのにチェーンガードが無いわけですから乗るときにお気に入りの服が着られないくらいの感じなのだと思います。


このメインドライブ周りのシールを交換することになるわけですが、メインドライブギヤブッシュとメインシャフトのガタが許容を超えていた場合はシールを交換してもすぐにまた漏れてしまいますというリスクも了承していただけたので嫌な予感がしつつ分解です。



  外したプライマリーグループのパーツたちがすごいことになっていたので洗浄して、当然車体側もなかなかだったので車体側も洗浄しました。





  車体洗浄していたらミッションを動かしてプライマリーチェーンを調整するアジャスターが無い事を発見したり・・






  アンダーガードのマウントもついていなかったり、やっぱりいろいろありますね・・・
 実はこれ、多くはないのですが、たま~にある案件なんですよ。 一定の回転域でカカカカカ~~ンというまあまあの音量で異音がするので一大事と思ってしまいがちですが、じつはこれ・・という答えだったりします。


  クラッチバスケットグループもしっかりリフレッシュ。







無事に作業完了で、試しにキックしてみましたがバッチリ一発で掛かり、気持ち良く作業完了のはずでしたが、オイルポンプ側でプライマリーチェーンへのオイル供給ができないようになってしまっている事を発見して、分解時にプライマリー内部に嫌というほどグリスがべっちょりだった原因がここで分かりました。
 予算の都合もあるので今回はここまでですかね~~

1/23/2020

いよっしゃ!!

 さて前回の続きマグネトーの始動性改善で奮闘中の46さんです。


  前回は何度やってもキック一発で掛かるようになって機嫌良く就寝して、この日もまずは朝一番でキック→めでたく一発で火が入ってひと安心。





という事でこれから実走行でセッティングを煮詰めましょ~~となりましたので点検整備です。
 前にも書きましたがこの車両は初めて診させていただく車両ということ、お話を聞くかぎり、それほど乗り込まれている車両ではないということ、フロントブレーキレスのスーサイドジョッキーというセットアップであるということなどあるので可能なかぎりリスクを減らしておきたいのです。



  もちろん自分の身と免許の心配だけではないですよ、エンジン・ミッションのオイル量も出発前に当然確認。 だいぶ少なかったミッションオイルを足したんですが、足したそばからポタポタと・・・
 ま、これはひとまず目をつぶって後ほどオーナーさまへご報告ですね。


  さて出発!!
 プラグをチェックしながらセッティングを詰めていきます。 その際、毎回キック一発で掛かり、短い距離ですが高速にも乗って来ました。 暖まるとまったく掛からなくなる・・と言われていたので途中あえて10分ほど休憩してみたりもしましたがそのシチュエーションでも一発で掛かるようになりました。


ベース部からのオイル漏れも改善されました。
 こうも改善されると思わず声を出してしまうほど嬉しいもんなんですよ。  ほんとは当然とばかりにサラッとやってのけなきゃいけないんでしょうが、私はそんなすごい整備士でなないので喜んじゃうんですね~~

1/21/2020

たすかります

 今年はほんとに暖冬ですよね・・  バイク屋さんにとってはありがたいことこの上ないんですよ、ないんですが、やっぱりこれはマズイんじゃあ・・・という思いは過ります。
 でも身勝手な事だけ言わせていただけるのなら本当に助かります。 こんな時期にこうして作業場に寝泊まりできるのだってその恩恵に肖っているわけですし、今日の穏やかな日中の陽気なんて溜まっていたテストランをこなすにはもってこいでしたからね。



  今日は日中のほとんどをテストランに費やしていたのでその写真は無しです。
 作業はまたまたナックルヘッドなんですね~~の46ELさんです。  はじめて診させていただくイカス車両で、まずは始動性の改善が最重要案件です。


 
  どうにも掛からずでレッカーにて入庫したので早速分解していきたいトコロですが、本当に車体側に問題があるのか??まずは現状把握していきます。

 オールドクロームのフェアバンクス・・シビれますね~~
 できればこのまま行きたいです!!


  タンク内のガソリンがだいぶ異臭を放っているので全て抜いて内部洗浄後、フレッシュなガソリンを入れます。






  で、火花のチェック→ビンビンとはいきませんが、そこそこ火は飛んでいます・・でもキックでエンジンに火が入るか少し不安がよぎる感じの心細い火花です・・・





  もうひと息事前のチェックを。
 トップカバーを開けて内部も確認。
 こりゃスゴイです。 内部は新品パーツがびっしりでこのままキックに突入しても良さそうですね~




  ホントはやりたくないのですが、これが一番確実なので仕方ないす・・この状態でキック→やっぱり弱いです。
 ひとまずこの状態でキックキックキック・・・掛からないどころかパスンともいいません・・・




  という事で分解していきます。







  フェアバンクスボディーにオールドHUNTの1/4シャフトをドッキングというオールドスクールな手法がとられているのでこれを現在入手できるNEWパーツでリフレッシュしようとするとコストがかさんでしまいます。 加えて現在リリースされているNEWローターを安易にチョイスすると磁力はすごいのに始動性は悪くなる気がするのでこのままで行きます。


  ベースのコンディションがイマイチなのでここから攻めます。
 スラストを徹底的に攻め込んで、オイルをかき上げてマグ内部に溜めてしまわないように追加工。




  あ、ごめんなさいね・・
 明日乗って帰るのでチャリのパンク修理をさせていただきやした。





  で、マグを組み付けてキック→無事に掛かりました~~
 相当掛からなくてキックしまくったんでしょうね・・ブローバイから尋常でない量のオイルが噴き出してちょっとしたパニックになりました。




  ↑でおおまかにキャブ調をした後、エンジンを止めて、4~50分おきに5~6回エンジン掛けましたが毎回ほぼ一発で掛かるようになりました♪  明日乗って煮詰めます。





トップエンドOHする事になったULさんをここまで進めて本日は就寝でございやす。