7/30/2013

復活

 5月5日の事故から約3ヶ月・・・  ようやく72FXくんが復活しました。
 今日の日中にシェークダウンを済ませ、各部調整し終わったので今夜から通勤に使って距離を稼ぐのですが、どうしても事故現場を通る気になれません。  まあ、あすこは通らなくても帰れるので良いとして、何が起こるかわからないので慎重に慎重に安全運転で行きます。  これ以上オーナーさまに迷惑を掛ける訳にはいきませんので。

 本日の作業です。

43WLCロワーエンドを分解しながらチェックしていきます。
 クランクにバランスマスターが付いてしまっているのでRUMBLEではバランシングが出来ず、ちょと残念・・・
  いきなりショッキング映像!ロッドビックエンドがとんでもない事に!!
 これでもキックでエンジンが掛かってしまい、走行できてしまうので、事によってはエンジンおしまい・・・なんですが、この車両のオーナーさまはラッキーですね。
  クランクピンもこんなです。

  ぼちぼち外も明るくなってきたので72FX緊張のエンジン始動。ナゼに緊張かと言うと、せめてもの償いにe/g T/Mともオーバーホールさせて頂いたので初期馴らしとなるためです。

 有圧扇をあてておいてアイドリングさせておきます。
  WLCへ戻ります。
 フィードポンプ、全てのプラグを洗浄前に外しておいてよ~くチェック→オイルパイプ取付け部が段減り+クラックで要修理です。
  タペットもガタガタなのでオーバーサイズタペットをオーダーしておきます。
  過去にローラーのみ打ち替えされているようですが、カシメきれておらず、ピンがカタカタ・・・  大した事ではなさそうですがこれもエンジンおしまいに繋がるコワ~~イ所なので注意しましょう。
  スプロケットシャフト計測。
  計測
  計測→→かなり段減りしてしまっていますが、なんとか+001オーバーのローラーを使ってラッピングで行けそうです。
  レースが動いてしまっていないかチェックのために温めておきます。  見てるだけで汗が出ます。
  温めている間にピニオン側行きます。
 計測
  計測→ピニオン側もラッピングで行けそうなので同じく温めておきましょう。
  ロッドレースは動いてしまった痕跡がありますね(リヤ側)
 今回は最初から入れ替える予定だったので関係ないのですが・・・

 ビックツイン用のレースを加工して使います。
  今回WRのクランクピンを使うのでロッドビックエンド・JIMSスチールケージ・レースを加工してもらうので寸法を出して、図面を書いておきます。
  ここで72FXでひとっ走り→30km走ってきて気になった個所を調整・整備しておいて今夜に備えます。
  43WLC、レフトサイドラッピング~~
ライトサイドもラッピング終了で本日の作業はおしまいです。

 

 しばらく72FXくんで通勤するので最近乗っていた販売車両のDuo-Glideはお店にあります。 私の休み中、せっかく見に来ていただいた方々にはご迷惑をおかけしました。




                         お疲れ様でした。

7/29/2013

復帰しました

 楽しい時間は本当にあっという間に過ぎてしまいます・・・ 毎年恒例、いつもの仲良し4家族での旅行も無事に終わって今日から現実に戻ってお仕事なのですが、完全に切っていたスイッチを切り替えるのが大変です・・・

 ボチボチなんて悠長な事を言ってられる状況ではないのでいきなり全開でいきます。

  朝一で、私と同じく帰って来た翌日からお仕事のCHERRYくんが来てくれたので昨日までの思い出話なんてする間もなくシートの最終打ち合わせをしたらシートパンを渡してお願いしておきます。

 まずは制作したペグの仕上げを。
 レフトサイド
  ライトサイドも。
  入手出来たテールライトに合わせてサイドマウントも制作しておきます。
  オーナさまから渡されたノブに合わせてジョッキーレバーも制作して。
最後にオイルラインを制作したところで復帰初日にしては合格点として作業終了です。

 いよいよS&S-SHOVELくんも完成が見えてきた感じです。

7/25/2013

お休みのお知らせです

 明日の26日~28日までの三日間、私は作業場におりません。

 RUMBLEはHIDEくんがお留守番をしてくれているハズなので通常どうり営業しています。


 本日の作業を簡単に。

43WL、エンジンを降ろしていきます。
 前作業者さまの手によってチューニングされたエンジンをフルオーバーホールを兼ねて各部ロングライフ化・・というなかなかやりがいのあるリクエストで久々に気合いが入ります。

 まずはどのようなチューニングがされているかよ~く確認しながらバラしていきます。
  ヘッド燃焼室は定番の加工がされていますね。
  ですがまだまだ手の入る余地アリなのでRUMBLE的にもう一息煮詰めます。
  この車両は腰下までバラすので関係ありませんが、ピストンをこんなしてクリクリ回転させるとコンロッドの状態がつかめます。

 このエンジンはとくにリヤが深刻な状況っぽいです・・・

 バルブはKHとKモデルの物が使われています。
おお~~ゴ~ジャス!! スペシャルオーダー品と思われるピストンが!!
 スゴイですね、これから先が楽しみです。 オーナーさまも楽しみにしていると思うので、できるだけブログへ載せるようにします。






                             お疲れ様でした。

7/23/2013

販売車両59FLH

 RUMBLEで在庫している販売車両のお知らせです。



  59FLH-DUO-Glide セコンドオーナー新規輸入車両  ペイントも含めてほぼオリジナル  そうでない個所もHD純正パーツが使われています。

 ここ数日かけて全体的に軽く点検・整備して、今日から走らせていますが調子よいです。



  28092オリジナルマイル  純正車載工具付き  3年車検付きで235万円+TAXとなります。

 いくら程度が良くてもDUOで300万円となると、なかなか厳しいので1年保証付きのフルリビルドとはいきませんが、現状でとても調子良いです。  しばらくの間、RUMBLEで乗り込んで各部整備してからの販売となりますので安心して乗って頂ける車両です。
Rブレーキの利きがいまひとつだったので早速ここはOHしておきました。

 今後も整備した箇所は報告していきます。

 興味のある方はお早めにお問い合わせください。

7/21/2013

ユタ

 昨日の土曜日はお休みだったのでスイッチをOFFにして夏休みへ突入した我が家の子供たちと朝から晩まで大騒ぎでした。  朝一に3人で手始めにプールへ・・・

 今年の夏休み中の目標としていた25m足をつかずに!!  娘に嫌われない範囲でスパルタで行こうと自分に言い聞かせ、まずは第一ラウンド。  なんと初日でクリヤ~~!!! またまたオッサン泣きそうでした。  ただでさえ汚れていない子供の目がゴーグルをつけて水に入ると黒目がクリクリにでっかくなってケントデリカットみたいになるんですよね・・あの目で一生懸命泳いでいる姿を見るだけでヤバイ感じです。

 またまたお父さんも負けずに頑張らなくては!! と思ってしまいました。

 本日の作業です。

  47FLのM-75、一般のお客さまからのM-74B、M-75。
 この3つは金曜日に全て終わらせておきました。
さて今日は47FLの作業です。
 制作・入れ替えしたカム&ピニオンブッシュを仕上げたら、
  フレーム側が原因で、どうしても荒れてしまうケースマウント部を研磨しておきます。
  同じ分荒れていないリヤ側も研磨しておかないと二次災害につながってしまいかねないのでこちらも。
  そうしたら徹底洗浄後、すべてのギヤ・シャフトをセットして
  ライン仕上げしたブッシュのチェックとギヤバックラッシュ合わせに加えてサイドプレイも調整していきます。
  溶接修理されているカムカバー、スクリューの60°と全くアングルが合っていないので追加工したり。
  サイドスラストの調整ができない純正ブリーザーギヤをスラストワッシャーが使えるように追加工したりでピニオン周りは完了です。
  というわけでクランク組み立てに入ります。

 今日は来客・電話がひっきりなしですが気合いで行きます。
  芯出し完了。
  ケースへ組み込んでサイドプレイ+センター出しをしたらもう一度分解してシリンダーベーススタットを入れておきます。
  ここまで完了で、続いてオイルポンプを組み付けます。
  指一本でクルクルくんになるまで根気よく芯出しします。

 オーダー中のOSタペットや、ロッカーなどが入荷するまで47FLは小休止。
  明日ポジション合わせにオーナーさまが来てくれるS&S-SHOVELの準備をしたり。
  来週から着手する43WLの用意をしたり。
現在進行中の52FL、Fホイール組み立て+Fチェリアーニ組み付けなどなど・・・
 47FLパーツが手元に届くまでこの3台を進めます。


 本日の作業はこの辺で。




                         お疲れ様でした。

7/18/2013

パトラッシュ

 私も経験があるのですが、走行中にビンテージのフランダースライザーボルトがポキリ・・・
 これは本当にビビります。 2・30kmも出ていればまずお手上げですね、もうテクニックとか気合いでどうにかなる次元ではありません。

 私の場合は片側が完全に折れて、ハンドルがクル~ンと半回転してしまったのですが、日ごろの善行の賜物で奇跡的にコケずに済みました。  何件か同様のトラブルを昔に聞きましたが、久しぶりに同じトラブルで修理依頼が届いたので良い機会と思って書きました。

 皆さまビンテージフランダースを取り付ける際は必ずボルトを交換することをお勧めします。

本日の作業です。
 47FL、ロッカーシャフト穴のアライメントを入念にチェックしながらロッカーシャフト・アームのチェックもしていきます。
  ナゼかというと、ここのマウントタブが溶接修理されているからです。 今よりも純正ヘッドが容易に入手出来た時代であれば使用は避けるのですが、そんな贅沢は言えないご時世なのでしっかりリペアします。
  このようなヘッドだと、大概こちらのタブにもダメージがあるのですが、こちら側は無事なのでこっちを基準にアライメントを出しておきます。  使用不能なロッカーシャフト・アームをオーダーして小休止です。
  冒頭のフランダースくん、特注しておいたスタットボルトが入荷したので組み付けて発送しておきました。

 折れたスタットボルト、取るのが超~~~大変でした・・・
  こちらは47FLのミッション。  組み立て完了したので依頼主さまへ発送しておきます。
  慌ただしいですがS&S-SHOVEL、チェーンガードを仕上げたらシートパンも制作しておきます。
  幅つめ加工したライザーカバーを組み付けてバランスを見ます。
  リクエストどうり、ハイドラパネルへトラクターライトを埋め込んだらこの車両はここまでです。
 明日シートのラバーを貼ってからハンドルやペグの制作へ入ります。
  こちらもお待たせしすぎのアイアンクランクケースをチェックしていきましょう。
 OH依頼でバラしたクランクケースがバキバキだったので替えのケースを依頼主さまに探してもらったのですが果たして・・・
  なかなかキレイな初期XLケースじゃないの!!なんて感心するも、理由がなければケース単体で売りに出る事も稀なので良~く観察していきます。
  やっぱりね・・カウンターシャフトの受け部が溶接修理されています。
  でも、しっかりと修理されているようなので、一応OKとしておきましょう。
抜こうとして途中でやめたのがバレバレなポンプスタット、すでにネジれ始めていて怖かったですが無事に抜けました。

 使用可能だと思いますのでこれを使ってOHしていきます。
  こちらは別の方からご依頼のS&S-Lキャブ。
 まずは分解してスロットルシャフト部へブッシュが入れられるように加工屋さんへお願いする準備をしておきます。
リビルド済みにしては恐ろしいシャフトが入っておりました・・・


 本日の作業はこの辺で。






                              お疲れ様でした。