7/31/2014

日々勉強です。

  もぉ~~イヤだ!! と、久々に投げ出したくなってしまった46FLクラッチ作業でしたが、昨日丸々一日費やしたおかげで犯人が分かっての帰宅だったので、昨夜もおいしいお酒が飲めました。

今日は昨日の続きから。
 見るかぎり新しそうに見える、付いていたクラッチハブですが、半分以上のスタットがガタガタで、リプロ品のため交換することにして、クラッチバスケットとのガタを取って、リテーナーもセットしていざ組み付けるとどうにもしっくり来ません・・・
  この状態だとクルンクルンなのに、ハブナットを締め込むと渋くなってしまいます・・・
  おまけにハブナットを緩めると、プーラーを使わなくてもボロッと取れてしまいます・・・
 これで昨日一日悩んでたんですが、まさか?? と思ったところがビンゴでした。
  付いていたハブナットのねじ山がぐちゃぐちゃになっていて交換したのを思い出し、ピ~~ンときたのです。
  メインシャフトに施されているこの表面処理によってだいぶ寸法が大きくなってしまっていました。
  古いクラッチハブを確認したらやっぱり、キチンとここの穴が拡大されていました。 しかもその加工の際に一度全てのスタットを抜いたようです。  さすが随分と手が込んでいます。

 受け取り方によっては批判っぽいですが、そんな気は全くありません。 ただ、今回のこの作業は色んな意味で本当に勉強になりました。 うまく伝わらなそうなので全部は書かないですケド・・
  原因さえわかればあとは修正修正で組み付けるのみ。
 って訳でメデタク完了でテストラン→かなり改善されました!!

 今日はこの間に嬉しい来客もあったりでスッカリ夕方に・・・
  予定していたよりもだいぶ時間が掛かってしまったので急いで次の作業です。
 一般のお客さまからご依頼のM-74Bをオーバーホールしていきます。
  明らかにリプロ品のスロットルディスクが・・・
  外して計測してみたら純正より1/10mm以上小さいので、全閉時のディスク位置がスロットのこんな所へ来てしまっています。
 しかもアングルもデタラメで、交換決定です。
  3か所のドリルプラグもダメダメです。
これではダメですね。

 正規の形状の物を付けて、ドリルプラグとしての役目を果たしてもらいましょう。
  各部チェックしながら全バラくんです。
 こりゃあ久々に大変そうです。  ひとまず洗浄して来ます~
  キレイになりました。
  目で分かるほど取り付け面が歪んでいたので面は修正しました。 ねじ山もおかしなサイズのボルトが使われていたのか、だいぶ怪しいので修正しておきます。
  出来るかぎりボーリングは避けたいのですが、このキズはチョット酷すぎですね・・・
 おまけに内径も歪みが酷く、縦横で2/10mm以上の差があるのでボーリングするほか無さそうです。

 車両に取り付けられていたキャブレターのようですが、多分調子悪かったんだろうなぁ~・・
  ボーリングの治具を付けようとしたらねじ山がダメだったのでリコイルします。
  ボーリング完了です。
 上部にまだ刃が当たっていない箇所があるほど歪んでいた事が分かります。  ですが、シリンダーのボーリングとは違って完全にキズを取りきって真円を出すよりも、拡大しろを最小値にとどめる方が重要なのでここまでにしておきます。
  あんまり書いたことが無いですが、ここへの注油もしつこく、しっかりやっています。
  アイドルニードルも修正されている上に、虫食いが酷いのでこちらも交換します。









なんとか完成で本日の作業はオシマイです~~










                           お疲れ様でした。

7/29/2014

過ごしやすい日でしたね

 今日は猛暑もそれほどでなく、エアコンつけなくても汗ダラダラって事もなくて、作業がしやすかったです。  このくらいだと私はありがたいのですが、それはそれで困る人もいると思うので、あんまりワガママ言えないですケド・・・

  今日は販売車両の56FLEを、チェックがてらひとまず走れるようにしようと企んでいたんですが、残念ながらおあずけでした・・・

 調子良く走れてしまったとしても、この車両はフルOHしてからでないと販売しません、念のため。
  昨日の続き46FLを。
 まずはカムカバー内、しつこく洗浄していきます。 ロッドローラー粉砕なんかの場合もそうですが、ベアリング関係が壊れたときってどうしてあのキラキラの鉄粉がしつこくいつまでもいなくならないんでしょうか???
  ようやくキレイになったので、オイルポンプを。
  そうしたら組み付けて、新しいガスケットへ合わせてギヤカバー内各ギヤサイドプレイ調整。
  そうそう、ギヤカバーを外したときは必ずこのスタットスクリューを増し締めしておく習慣をつけましょう。
  続いてタペットローラーの打ち替えです。
 ピンの抜け具合、抜いた後のピン穴のコンディション、ピンのはまり具合から合否の判断はメカニックに掛かっているのでここは毎回悩むところです。
 それにしてもすごいコーティングですね、全く摩耗していないです。
  今回はタペットボディーに高価なコーティングがされている事もあり、打ち替えで行く事にしました。
 タペットスクリューのロックナットは交換します。 このスクリューがJIMS意外だとナゼかみんなユルユルなので、JIMSしか使いません。
  修正したデスビを組み付ければ完成目前です。
  ブレーキロッドを修正して、切れていたテールランプのバルブも交換してこちらは作業完了です。
  ようやく今回のリクエスト作業、クラッチのジャダー+スプロケット交換へ入れます。

 まずはコンディションをチェックしながら分解です。 これじゃあジャダーが凄いハズ・・に加えて切れも悪かったんではないでしょうか??でスグに取り掛かりたいのですが、スプロケットが先なので、オアズケです。
おお~~、メインシャフトにもコーティングが!!
 すごいすね~~
  ドラッグ仕様のスプロケットに交換して本日の作業はオシマイです。







                            お疲れ様でした。

7/28/2014

ないものねだり

 人は自分にない物を持ってる相手に惹かれる・・・なんて使い古された恋愛占い的な事が娘の本にも書いてあって驚いたばかりなんですが、どうやらマユツバってわけでも無さそうです。

 「毒舌」という言葉からは、だ~~~~いぶ縁遠いところにいる私ですが、不思議と仲良くなる人は「愛知の人」を筆頭に皆、毒舌だったりします。

そんな中、仲良くさせてもらっているこれまた「毒舌さん」から今日こんなすごい贈り物が!?  世間知らずの味音痴な私は「ふぐ」ってだけで高級品なのだとビビってしまうので、早速お礼の電話をしたら「あぁ、それ卵巣なんでスリルがあっていいでしょ?」と毒舌だけでなく、箱の中にも毒という念の入りよう・・・

 ありがとうございます。 今夜早速ロシアンル~レットさせていただきやす~~~
  さて今日は朝から出来の悪いリプロの新品カムカバーと格闘です。
 ケースとの合わせ面が大きく弓型に湾曲しているので、ブッシュのライン仕上げができません。 まずはブローバイパイプを除去して、両ブッシュを抜いて、面研磨、ブッシュを製作して圧入、ライン仕上げと、新品とは思えない作業メニューに頭を抱えつつ、進めて行きます。
  ここでイレギュラーの緊急入庫車両がJAFのローダーで入庫です。
 クラッチのジャダー改善依頼で作業予約されていたのですが、途中でトラブル発生で入庫です。

 オーナーさま曰く、タペットが怪しいとの事。 RUMBLEでさわるのは初めての車両なので、オーナーさまを信用してタペットをチェックしていきます。
  写真を忘れる程のショッキング具合だったので、一気にここまで分解です。
 ここで我に返って写真を撮る余裕ができた訳は・・・
  粉砕したタペットローラーが全て回収できたからなのです。

 これは経験者しかわからないですね・・・
 良かった良かった・・・
  こうなった車両はタペットボディーにもそれなりのダメージがあるものなんですが、これは綺麗なので、チョット不気味です。

 ひとまず、ここまで分解したパーツを洗浄していたらもう一台、緊急入庫でULさんが・・・
こちらは何とか無事に送り出してしばし放心状態・・・
 一息ついて良く見たら作業場内、ヘリングスとフランダースだらけのRUMBLEらしからぬゴ~ジャスかげんだったので一枚。

 本日の作業はこの辺で。

 明日、ブログが更新されなかったらロシアンル~~レットで外れたと思って下さい。



                            お疲れ様でした。

7/25/2014

ぜんぜん

 またまた食品の事で例の国と、大型フランチャイズが話題になっていますが、マックなんてここ15年で1度しか食べてないし、コンビニのチキン的なのに至っては一度も食べたことがないので「別に・・」ってカンジです。

 どんなに抵抗しても「あの国」MADEの物からは逃げられない悲しい世の中になってしまっている現状ですが、やっぱり悪いのは「あの国」ではなく、JAPAN-MADEを追放してガッポリ儲けている連中と言いたいところですが、お金出して買っている一般消費者こそが事の原因だと思うんですが・・・  20~30年前と値段が変わらないどころか、安くなっている物に何の違和感もなく、飛びつく大人の神経がわかりません・・・

 あ、こ~いう話題で始まる日はアクセス数が激減するのでチャッチャと切り上げて作業報告していきます。

  昨日の続き、54FLクランクケース、レフトサイドのラッピングからスタートです。

 グリグリグリグリ~~~~~~~
  朝から大汗かいてバッチリ完了。
 各所手直しが必要だったので、心配していましたが、ここのラインはしっかり出ていたおかげでSTDローラー・最少クリアランスでキレイな当たりが出せました。
  ま、そうは言ってもリプロのNEWケースなので、疑いまくりで行きます。
 ベーススタットを仮に入れて、シリンダーがすんなり入って、ある程度の遊びがあるか確認しておきます。
  お次はフレームへ載せてマウントボルト穴とアライメントなども確認しておきます。

 アララ・・全然合いません。
  これはケースではなく、フレームに原因がありました。 元の粉砕したケースのマウント穴もかなり長穴に加工されていたので、この付け直した形跡のあるフロント側マウントラグの位置がずれてしまっているようです。

 ここは要修理ですね。
  フレームは後ほどで、今はエンジン集中です。
 元のフライホイールがピニオンサイド用が2枚で組まれていて、バランス穴もとんでもない開け方だったため、フライホイールも交換するハメに・・・
 リプロどうしの組み合わせは干渉のキケンがたくさんなのでしっかりチェックします。
  やぁ、オイラはフラ夫くん。よろしくね♪
 の状態にして、干渉・クリアランスなど入念にチェック+修正していきます。
  念のため青ニスを使って確認。
 ライトサイドも同じ作業をしておきます。
このフライホイール、どう見てもトゥレットのコピー(パクリ?)なんですが、本家のトゥレットフライホイールって、ROWEの治具固定用のこの穴がビミョーにずれているんですが、そこまでずれたまんまコピーしているお粗末っぷりなので、修正しておきます。
  同時進行で、夜は52FLを。
 ボチボチ形になって来たので最終打ち合わせをオーナーさまとしといた方が良い感じですね。
  独りの夜はフライス作業が楽しいので今夜も最後はフライスくんです。
本日の作業はこのへんで。










                           お疲れ様でした。