アフターマーケットのパーツを取り付ける際、ただ取り説どうりに組みつければOKというわけではなく、取り付け部位によっては細心の注意をはらって小姑ばりのチェックをして必要であれば手直しして組みつけないと、それが起因でエンジン崩壊なんて事態になりかねませんので気が抜けません。
中には加工精度が悪かったりで「使用不可」なんて場合もありますが、そこまでではなく手直しや修正などは不良品ではなくて、それは組み手の役割だと思うようにしています。
ウチはどういうわけかキャブレターの仕事も多いのでリンカートキャブのリプレイスメントパーツを使うことがよくありますが、寸法が少しおかしかったり、あってはならないバリが残っていたりなんてことは日常茶飯事なのでずいぶん鍛えられました。
ちょっとした外装パーツから取り付けの難易度が高いパーツまで昨今はYou-Tubeでおそらく組みつけ動画が出てくるでしょうからチャレンジしてみる方も多いのだと思います。 多少のハプニングがありつつも取り付け完了したときの達成感はクセになるくらいのものでしょうし、アチャ~と笑い話になる程度の失敗もそれはそれで楽しいもんですが、取り返しのつかない事態になってしまうなんてことはないように楽しんでくださいね。
42Uさんはお渡し準備まで完了しました♪
加工の寸法を実測していく必要があるので組みつけ状態にしていきます。
ストローカークランク含め、すべてのパーツがアフターマーケットの物なので冒頭のチェックも入念に!!
これを工具で無理くり締め込もうものなら、こんなサイズのスクリューですからいとも簡単にポキリとなりかねません。
ここは修正しておきます。
こういったオイルの通路からドッサリ切り粉が出てくるのでしっかり除去しておきます。
結局ロックスクリュー穴は4か所ともダメでした・・・
2山ほど噛んだところでギッチギチになってしまうのでシャフト・ナットともねじ山修正します。
さてこのピニオンシャフトのオイルシステムだと、ノーマルのピニオンブッシュでは不適合でコンロッドが焼き付いてしまうのでブッシュを製作します。
新たなお仕事が持ち込まれたので回りそうにないスポークニップルへラスペネ攻撃をしておいて置いときます。
タイヤのビード部の変形が激しいのでここへはチューブを入れて膨らませておいて修正です。
ピニオンブッシュを抜くためのパイロットとの寸法が微妙に合わないのでまずはマシニングでブッシュ内径を拡大します。
その際、ブラストメディアがけっこう出てきたのでもう一度よ~く洗浄した方が良さそうですね。