10/16/2018

さくれつ

 エンジンに限らずオーバーホールという作業をするときは摺動によって摩耗してしまう箇所の修理に加えてそのモデル特有のウィークポイントとされているような箇所のチェックがまず基本作業で、ねじ山のコンディションや、クラック、面の歪みなどなど・・診るべき箇所が多く、細かい性格でないとできない気がします。
 そこからもう一歩、隠れたところに信じられないような不具合が数十台に一台くらいの確率であったりします。 これはもう性格が細かいどころかもはや性格が悪いくらいでないと発見できない気もします。
 でも、これを発見して改善できないまま組んでしまうとオーバーホールしたのに、施工前に抱えていた不具合がどうも改善されないまま、なんとなく他の好調な車両と違う気持ちの良くない車両から脱却できず・・となってしまうので、このねちねちと不具合を探す作業は非常に重要だと考えています。

  そうです、昨日アイアンのロッカーを進めていたら出くわしてしまったのでご報告。
 なぜがアイアンの作業依頼が少ないので私は初めてのケースだったんですが、さほど珍しくもないことだったらスミマセン・・・
 まずはロッカーグループを分解。


  大まかにチェックしながら洗浄や面研磨などなど終わらせて作業台へ。
 ここからねちねちと私の性格の悪さを炸裂させてチェックチェックです。
  コレ、分かりますか?
 1番(R-EX)ロッカーオイルラインがボックス内へ貫通してしまっています。
こうしたら分かりやすいですかね?
 大した事ないじゃんなどと言わないように! これはなかなかの大問題ですよ、たったこれだけでひとつだけでなく、深刻な物から些細な物までいくつもの不具合を引き起こす原因となるので。
 それをたらたら書きたいトコロですが、この修理をどうやるかで頭がいっぱいなのでこのへんで。

0 件のコメント:

コメントを投稿