10/29/2015

うすうす

 ふた昔前はSHOPでもトルクレンチを使っているところは少なくて、当時は使っていると「神経質」とか「オタク」なんて言われた記憶があります。

  そんなのは本当に昔話になりましたね、情報と流通がとんでもなく発達した昨今ではSHOPさんだけでなく、ガレージメカニックの方でもほとんどの方がトルクレンチ+トルクアダプターを使っていると思います。

 今日はトルクレンチの話ではなくて、それを使う相手のお話。 
 せっかく買った高価な工具を削りたくないためか、シリンダーなどを削ってしまうキケン極まりない手段はダメです。


 
  ナゼなら、カットしてみるとシリンダーにはこんなに肉厚の薄いトコロがあるのです。
  ベースナット部も外からでは分からないですが、極薄です。
 純正シリンダーではまず問題は無いと思いますが、台湾リプロや、3-5/8ビックボアシリンダーなどはかなり工具をペラペラに削らないと入らない事がしばしば・・・

 対策されたベースナットやヘッドボルトがリリースされているので、見た目に抵抗がなければそれで対応できますが、それが嫌なら工具を削って割れたら潔く何度でも購入する事をお勧めします。
  目で見えるこのスカート部が一番肉厚が薄いと思いがちですが、実際は画像の箇所がさらに薄いのでお気を付けください。









 では本日の作業を。

  キャプテンアメリカ59FLHを進めていきます。

 リクエスト作業内容に合わせてパーツも渡されているので、出来る限り使います。

 メインドライブスペーサーも渡されていましたが、錆が出ています。 シールと接触する円筒部同様、オイル漏れ防止のために重要なこの面の錆びは絶対×なので研磨してから組み付けます。
  オイルディフレクターが付いていなかったので付けておきました。
  インナープライマリーのマウントに使われていた5/16ボルトが長い気が・・・
  ケース側の穴を確認してみると、接触していた痕はありますが、貫通はしていなくて一安心。
  試しに入れてみるとやっぱり底付きしているので対処して組み付けます。

 ここはエンジン組み立て状態でボロッとやってしまうと大惨事につながるので要注意です。
  クラッチグループをオーバーホールしていきます。

 ハブのスタットがカタカタなのでまずはそこを修理して・・・
  オーバーサイズローラーでハブとバスケットのガタを取っておきます。
  クラッチプレートもお疲れ模様なので交換です。
  アジャストスクリューを下のタイプに交換します。
  こちらもリクエストのクラッチレバー交換。
  ケーブルも怪しいので交換です。
  続いてエンジンオイル交換+バッテリー交換。
  フィルターも渡されていたのでこちらも交換。
  これまたリクエストのキャブレターチェック。

 3・4年に1個くらいしかRUMBLEではやる機会のない珍しいSUキャブです。

 ガソリンの腐った臭いがプンプンで嫌な予感・・・
 この状態で分解・洗浄で行けるとふんでましたが、ピストンもドームカバーもビクともせず、外して全バラコース決定です・・・
  キャブのOHキットも渡されていたのでチェックしてみたら中古パーツがちらほら・・・
あまりやらないとは言っても多少のパーツは在庫しているので何とかなりそうです。
 明日OHして作業完了→週明け車検と行きたいです。


 本日の作業はこの辺で。





                          お疲れさまでした。

10/28/2015

の~さす


  なが~く使っていた携帯がついにご臨終・・・
 パカッと開けても画面が真っ黒クロなので誰からかかって来たのか分からずでは困ってしまうのでしぶしぶドコモショップへ。
  ドコモのおね~さんに今日持って帰れてサスらないやつ下さい!! と伝えたらコレを渡されました。 「以前の携帯、8年以上も使ってるんですね~」と言われ、何か良い事あるんかいな?なんて思っていたら2万円超えのお会計・・・
 携帯は長く使えば機種変はタダ!!と思っている世代の私なので納得いきませんが、毎月千円ちょっとしかドコモに支払っていないので長く使っててもそんな文句言う資格は無いですね・・・




 予定外の出費だったのでお仕事頑張ります。

  66FLH、サーキット・アイドラーともNEWシャフトにして、合わせてブッシュを入れ替え仕上げ。
  バッチリです。
  新しくこさえた治具を使ってブリーザーバルブ部ボーリング。
  予想以上にキズが深く、コンマ4mm掘ってもキズがうっすら残っていてビビりましたがきれいに取りきれました。

 そうしたら先ほどのスタットをセットしてカムカバー組み付けて、カム・ピニオン両ブッシュもライン仕上げ。
  完了したのでカムカバー内全てのギヤのバックラッシュ・サイドプレイを。
  カムギヤが大きすぎる感じなので計測してチャート表でチェック。









もともと入っていた純正カムのギヤを入れ替えて使います。

  そうしたらサイドプレイを調整して、ピニオンシャフトが指でクルクルになるように仕上げて完了です。
  どっさり届いたパーツを検品したり。

 まだ手に入るサイズのローラーをアホみたいにたくさん買ってしまいました・・・
  車検から帰って来たこのSHOVELくんを元に戻してお渡し準備しておいたり。
  続いて車検+作業で入庫のちゃぷてんあめりか号を進めます。

 それにしても長い・・というかデカイ・・・です。
レフトサイドのシール交換から進めていきます。
 まずは分解分解。  分解したパーツを洗浄して、スプロケットシャフト・メインドライブのシールを外して今日はおしまいです。


 本日の作業はこの辺で。





                           お疲れさまでした。

10/26/2015

FlyWheels#38

  今日とどきました。

  いつもあざっす!!  パラッと見たら今号も楽しそうなのでおうちへ持って帰ってゆっくり読ませていただきま~~す。
  ゴイスなお酒や、ジャンボなぎょ~~ざなどいろいろいただきました。

 みなさまありがとうございます。







  ブログはサボってましたが作業はちゃんとやっていましたよ!!の近況報告です。


  車検から帰って来た45E、リクエストされていたオイル交換や他の作業を。
  キックに違和感が・・との事だったので、リクエストどうり分解・点検です。
  全て作業終了で日曜日にお渡しできました。
  埼玉県の業者さまからのSHOVELシリンダー、ボーリングが終わったので計測+ピストン・ピストンリングギャップチェック+面取り+重量合わせまで終わらせて発送しておきました。
続いてこちらのEVOシリンダーへトルクプレートを組み替えて、またまたボーリングへ。
  こちらは少し前にボーリングから帰って来ていた66FLHシリンダーグループを。
  ピストンリングとリング溝のマッチングをチェックして。
  リングギャップ計測、必要であれば修正したらピストンリング面取りします。
  重量計測して、軽い方へ合わせてF・Rの重量を揃えておきます。

 その他のパーツも計測して、計算してダミーウエイトの重量が算出できたら・・・
  バランシングです。
360°どこでもピタッと止まるようになれば合格です。
 もちろんスプロケット・ピニオン両サイド必要な作業です。

 







  写真が前後してしまうのはご勘弁ください。
 バランシングの前に当然こっちの作業が先です。

 コンロッドビックエンド計測・ローラー選定。
  で、ラッピング~~
  OK!!

 3つ開いているドデカイ穴は最初から開いていた物で私じゃあありません、念のため。
  ピストンピンブッシュも入れ替え・仕上げ。
フライホイールワッシャーも入れ替えてからバランシングです(ナゼかはもちろんお分かりですよね?)

 本日の作業はこの辺で。







                               お疲れさまでした。