3/30/2011

限界ラバー

 今に始まった事ではありませんが、最近いそがしさの限界を超えているような・・・  しょっちゅう言っているので嘘っぽいですけど、結構マズイです。  ボチボチ作業の受け付けを一旦ストップしようかと思っています。

 今日もどんどん進めていきます。

 昨日届いた業者さまからのSHOVEL腰下ASSY、 業者さま優先なので洗浄して油切りしておいたので分解+チェックしていきます。
 ピンブッシュの水平などなど各部点検しながら手際良く分解していきます。
 スプロケットシャフトナットがものすごいトルクで締まっていたのでナットを壊したり、オイルポンプシャフトを切断したりとなかなか手強いですが
 無事に分解できたのでスタッフの出勤を待って洗浄を頼みます。
 私はその間に虫食いしているカムシャフトを交換するのですが、ギヤはカラーコードがマッチしているので純正のギヤへ入れ替えておきます。
 続いてコンロッドビックエンドのサイドスラストを計測して使用するクランクピン、フライホイールワッシャを選定していきます。
 そうしたら使用するローラサイズを選定してコンロッドビックエンドへの追加工も済ませて。
 毎度毎度のラッピング~
 続いてピストンピンブッシングの入れ替え+リーマー仕上げしていきます。  毎度ながらここは慎重に。
 まだ洗浄が終わってこないのでレフトサイドテーパーベアリングのディスタンス調整をしておきましょう。
 やっとライトレースのラッピングができるのでケーススタットを修正しておきます。
 でもってラッピングです~
 いっしょにS&Sオイルポンプが送られてきたので81年式以降と同じになるようにクランクケースね加工をして。
 毎度おなじみギヤカバー内全て組み込んだ状態でぴニオンシャフトが指の力だけでクルクル回るように仕上げます。
 信頼できるJIMSのシャフトですがオイル穴は入念に洗浄しておきます(大事です)
いよいよクランク組み立てです。
 組めたら芯出しをして
 ケースへ組み込み完了です。  倒れそうですが、明日発送したいのでもう一頑張りでオイルポンプを組んでいきます。
 どんなに急いでいても必ず全バラにして各部点検+洗浄をしてガスケットのマッチングも見ておきましょう。
 これまた毎度おなじみ指一本でどこにも引っかかりなくクルクルと回るまで芯出ししましょう。

 今日中に終わらせるつもりで食事も抜いて作業したんですが甘かったです、ここらで限界なので本日の作業はこの辺で。

 明日には完成しそうなので少し安心です。


                             お疲れ様でした。

3/28/2011

45WL4SPトランスミッション

 今朝作業場へ来てみてビックリ!! すごい物が届いていました。
これです、これ。  洒落たケースに入っている中身は・・・
 リンカート用フロートレベルゲージです。 上の樹脂製のものは、同じものを10年近く愛用させていただいていたのですが今回はアルミ製のものとのツープラトン攻撃。  ありがとうございます、大事に使わせていただきます。
 それにしても凝ってます。 ここにもいましたね変態が・・・(良い意味ですよ、くれぐれも。)



 今日は気持ちよく作業開始です。

大幅に入荷が遅れていたMID-USAからのパーツ、たどたどしい英文で催促した甲斐あってようやく入荷したので早速検品の前に
 ピストンがやっと届いたので業者さまからのアイアンスポーツシリンダーと、78FXSのシリンダーをボーリングに備えます。
 39ELのワンオフハンドル用のパーツも届いたのでこちらもやっていきます。 これはスタッフHIDEくんと手分けして進めます。
 私は急遽本日午前中に来る事になったお客様のオートアドバンスデスビーをセットアップしておきます。 ギリギリセーフでお客さまがご来店。  取り付け及び点火時期・Bキャブのセッティングをしてバッチリなのですが写真撮れずでした、スミマセン。
 続いて48FL、スロットルケーブルが切れてしまったので交換及び調整もしておきました。

 ドタバタと大忙しの日中でした・・・
 やっと落ち着いたので48WRの4SPミッションをやっていきましょう。  こんな感じのキット内容となってます。  この内容でどうしてこんなに安く販売できるのか摩訶不思議・・・
 発売された事すら知らなかったくらいですから当然組むのも初めてなので各部徹底的に計測計測です。

 クラスターギヤASSYでの寸法や、キック抜けの恐れは無いか、
 大きくなったギヤが干渉しないように追加工されたサイドカバーの各部寸法などなど・・・
 当然各ギヤレシオも正確に把握しなくてはお客さまにスプロケット選定のアドバイスもできませんからしっかりと計算しておきます。

 ちなみにノーマルWLのギヤ比です。 回す分の回されという分数にして計算すると減速比が割り出せます。
 こちらが4SPミッションのギヤ比です。

 参考まで(見づらくてスミマセン)

 すごく乗りやすくなりそうですね、エンジンへの負担もかなり軽減できそうです。
 当然クラッチギヤも専用の新品となりますからクラッチハブのスプラインとのマッチング、ハブナットとのマッチングもこの時点で確認して、修正も済ませておきましょう。
 シフタードラムカムの寸法や、バリなど(結構ありますね)もしっかりチェックしておきます。
 合わせマークもないのでこの時点で位置だししてマーキングしておきましょう。
 各ギヤのバリ取り、ブッシングのリーマー合わせなどなど済ませてようやく仮組み開始・・ガ~ン、ミッションケースと若干ですが干渉してしまうので加工しておきます。 こりゃあ本組みまでの道のりが遠そうなのでブログはこの辺で。 明日には組み立てできるよう、今夜はもう一頑張りですな。

 この4速キットが手間が掛かるわけでも私の性格が細かいのでもなくて、古い車両にチューニングパーツを組み付けるという事はこれ位の手間は当然なのです。 これを面倒だと思ったり、ましてや気付かずに組んでしまうような人は触るべきではないと思います。  生意気言わず作業に戻ります。


                           お疲れ様でした。