2/28/2020

どうなるんでしょう?

 書きたいことを書くとそれだけでとんでもない長文になってしまいそうですし、書いても意味が無いので差し控えますが、もう手が付けられない恐ろしい事態になってしまっています。
 身近な人間に犠牲者が出ないことを願うくらいしかできませんね。


  んなこと書いてる場合じゃないんですが、いつもどうりの時間が流れているのでいつもどうりの作業です。

 SHOVELさん、組み上がってから難儀したくないのでキャブレターをしっかりOHしておきます。



  いくつか問題点が見つかりつつ分解・洗浄です。







  各部問題点解消しながら組み立てていきます。
 非常に良くできているケイヒンバタフライですが、完全に復活させることが構造上困難なところがあるんですね~





  最後のテストも合格で作業完了です。







  グッサグサのインシュレーターは交換させていただきます。






  週末にまた何台か入庫の予定なので、でっかいコノひとを。
 少し見ない間にずいぶんいろんなパーツでドレスアップされている78FLHさん。  たくさんのお持ち込みパーツ取り付けリクエストでの入庫です。



  まずはテールランプから。
 車体側への加工はNGで、いつでもオリジナルへ戻せるようにという条件があるので、これなかなかなんですよ・・・





  OKです。







キックペダルをリフレッシュして組み付け。







  このあたりのパーツも交換リクエスト。
 






  続いてスロットルホルダーも。







  バックリ割れてるエアスクープを溶接修理。







  フロントフェンダーもリクエストの作業完了です。







  ラストはメーターダッシュまわりの作業です。
 今からでも考え直していただけないか・・と思うくらいの大掛かりな内容なので気が引けます。





ウチは言われたとうりに作業するしかありませんので仕方ないですね、現在こちらを進めています。

2/25/2020

おとなげなく

 ついさっきまで作業の打ち合わせでお客さまが来てくれていました。
 ざっくり言うと港湾関係のお仕事をされている方なので、ウイルスの話題でいろいろとお話を伺って、そこまで徹底して対策されているのだと驚いてしまいました・・ それと当てはめて、あっちのあまりのずさんさにはあきれてしまいます・・・ しかし、そんなことを書き綴るブログではないので差し控えますが、憤りは感じます。
 ま、それは有識者さまにお任せするとしてそのお客さまはこれから仕事へ戻って150m級の船を千葉へ取りに行って横浜へ持って来て整備して青森まで航海の後、引き継いでご自身はヘリに乗り換えて・・というスケージュールにただただ感嘆でした・・・
 純粋に「かっちょええなぁ~~」という思いでお話しを聞いていたのでいい歳したオッサンなのにアホみたいな顔してたと思いますが、すごい職業ですよね、ウチの息子にもこのような誰かに必要とされるこの人でなければ!!というような職業に就いて欲しいな・・と思いました。
 が、こんなに何でも乗りこなすスーパーマンみたいな方なのに、フットクラッチ・ハンドチェンジでおたおたしていたことを思い出してニンマリしてみたり・・・


  作業は徹底洗浄の終わったオイルタンク、オイルラインも全て引き直して完了です。






  タッチが良くないと改善リクエストのリヤブレーキを。
 少し前にOHしたとの事でしたのでRUMBLEではOHしません。 ここまでずいぶん想定外のコストが掛かってしまっていますからなるべくね。




  ペラペラなのでパッドは交換させていただきます。
 汚れがヒドイので軽く洗浄も。






  タッチの改善はエア抜きで対処するのですが、車体に組まれている状態では不可能なのでこんな感じで行います(そのために↑の工程が必要でした)





  続いてロッカーグループに入ります。
 シャフト曲がりチェック・修正・ねじ山修正・バリ取り・ロッカーアームブッシュ入れ替え・仕上げなどなど・・・





  過度な負荷なく、シャフトを抜き差しできるようにロッカーシャフト穴を修正します。






  こっちも。







  サイドプレイ。







  最後にオイルラインフィッティングへ追加工してロッカーグループは完了です。








2/24/2020

また

 んん~~いったいどういうわけか、また最近作業オファーがたて続いています・・・
 いつもお付き合いさせていただいているお客さまの車検や、軽作業ならなにも不思議ではないのですが、新規のお客さまがとにかく多くてですね、ありがたいことには間違いないんですが、どうにも???なんですよね・・・ありがたいんですケドね。


  そんななか今日はとりわけ来客続きでした。
 いただいた「おみや」の中でもインパクトの大きかったコチラ。  懐かしいですよね?花の慶次って確かジャンプに載ってたマンガですよね? ジャンプなんて高校生の頃に読んで以来ですから30年前!? 自分で書いてて悲しくなりました・・
 

  来客対応と、当日対応の作業が続きましたがSHOVELさんも合い間にちょこっと。
 点火系を。





  二年に一度、車検のたびに遠路来てくださる車両をお預かり。






  SHOVELさん、ガバナー交換します。
 新品ですが分解してグリスアップしてから組み付けます。






エンジン内部がああなら当然疑うべきオイルタンク・・やっぱりなコトになっていたので今日は空いた時間に徹底洗浄してました。
 よく考えたら明日は祭日なんですね~  少々不安なので入口施錠でお約束のお客さま以外は応対しないで作業させていただきます、ごめんなさい!!!

2/21/2020

とどかず

 昨夜はお祈りしてから就寝したんですが・・・

  いやはや手こずりました・・クランクの芯出し。
 フライホイール側面にかなりの打痕があったので気にはなっていたのですが、過去に芯出しに苦労したのね~くらいにしか思っておらず組み立ててしまいましたが、まんまとその打痕の部分での振れが取れず、あぁそういうコトね・・と納得したのち対処してようやく芯が出せました~~


  完成したクランクをケースへ組み込み。







  NEWポンプなので内部チェック・バリ取り・洗浄してから組み付けて指一本でどこにも負荷なくクルクルくんになるようにアライメントを出しながら締め込みます。





  ギヤカバーも組み付けたらオイルを循環させます。







  来ました来ましたOKです!!







  オイル漏れして欲しくないのでこのあたりは新品へ交換します。






  タペットグループへ。
 あまり良くない簡易ソリッドがチョイスされていますね・・しかしハイドロユニットも4個となるとそれなりの金額になってしまうのでこのまま行きます。




  ローラーは打ち替えですね。







  ピストンピンブッシュとシリンダーデッキ面の水平を出したらロワーエンドは完了です。






  なんとアンダーカバーが付いていなかったので付けさせていただきました。 車高も低いので必要だと思います。






他パーツも組み付けてシリンダーが帰って来るのを待つだけの状態にしておきます。

2/20/2020

ふじとざん

 去年の秋に長男くんから「小学校を卒業するまでに富士山に登りたい」と言われたんです。  こりゃ~なかなかの申し出ですよね・・  とりあえずキミが思っているより富士山は手強いよと説明したんですが、当然引き下がるわけもなく、手始めに春先に高尾山にでも挑戦してみっか!と着地しといたんですが、ぼちぼち春の気配がしてきましたね~
 そろそろちゃんと下調べして準備し始めなくては(汗)
 あんま言ってないですがほぼ40年ランニングを続けていますし、まあ体を動かすのは好きなのでこう見えても体力には自信がある方なんですが、いかんせんもうオッサンですからね~ 足手まといにならないか不安でいっぱいです・・・


  ひとまず登山は忘れて作業です。
 車検取得したULさん、ずいぶんな形になってしまっているので元どうりにして残りのリクエスト作業も完了しました。 始動に関しては何度やってもキック一発で完璧です。さすがフェアバンクスですね。



  さてSHOVELさんに移ります。
 カム・ピニオンともブッシュがNGで入れ替え決定です。
 想定外のオイルポンプ交換もあったり、ここまでフルコ~スとなると当初のお見積もりよりも金額がいってしまいますが目をつぶるわけにもいきません・・・
 とりわけピニオンブッシュのコンディションは重要な油圧を管理している部位ですのでシビアなんですよ。


  あれだけ洗浄したにもかかわらず、ブッシュをぬいてみるとスラッジがたくさん出てきます。 当然しっかり洗浄しておきます。
 これはハーレーだからってわけではなく、70年代のドカなんかもこのピニオンのオイルオリフィス周辺でスラッジが悪さすることが多くて泣かされた記憶があります。


  ブッシュは製作します。







  ピニオンブッシュは旋盤だけでなく、フライスも使っての工程となるので手間が掛かります。  楽しいんですけどね♪





  ギヤカバーへ圧入してライン仕上げ
 完璧すぎて惚れ惚れしちゃいます。






  続いて各ギヤのバックラッシュ合わせ・サイドプレイに入ります。
 77なので、ギヤのサイズの変わり目の年式です。 カムギヤ・ピニオンギヤは77後期なんですが、ブリーザーギヤは77前期までの物でマッチしていないのでこれまた高価ですが交換します。



  全てのギヤをセットして、使用するガスケットを入れて組み付け状態にします。






  指の力だけでピニオンシャフトが負荷なくクルクルくんになるように。






  今回オイルポンプを交換するためクランクケースへ追加工が必要となるのでここでオイルポンプ登場です。
 余計な事ですがパッケージが変わったんですね。 ポンプ自体もよく見ると少々仕様変更されているようで・・




  ここでまたまた想定外・・どうしても2本のスタッドボルトが抜けず、マシニングとなりました・・・






  ようやくスタッドの処理が終わってクランクケースの追加工です。






  レフトケースのベアリング、ディスタンス合わせ。







バッチリです。
 明日からはもう少しすんなりと行っていただきたいですね~~