10/30/2017

しらないひと

 ある日、仕事を終えて家に帰ったら知らない巨大な座椅子が並んでてビックリしました。 実家も含めて私の育ってきた環境の中に座椅子という物は存在して無いのに加えて、テレビってものをまったく見ない私には座椅子の存在価値はゼロなんですが、なにも文句言わずだんまり決め込んでいたんです。

  ところが、我が家のチビどもがこの座椅子の上で本気のケンカをしたようで突然の修理依頼・・
 そんなのまた買えばいいじゃんと私。
 いくらしたか分かってんの!!と奥さま。
 いくらしたの?と私。
 金額を初めて聞かされ修理決定!!
  ってことで本日緊急オペ。

 こんなサマーベットにカバーかぶせただけみたいなのがそんな値段なのね・・ で、そんな値段の物を知らないウチに買っちゃうのね・・・
 そんなことは口が裂けても家では言えないすケド・・
 無事に修理完了したので今夜黙って家に入れておきます。


  突然のイレギュラー作業が完了したので通常作業です。
 50FL、せっかく修正したスプリンガーへ組み付けるアクスルシャフト、曲がりなどチェックしておきます。
  むりくり叩き入れられていた痕跡有りですが・・
  交換しなくてはならないような曲がりはないので再使用します。
  で、ロッカーまで本組みして、アクスルスリーブも本組みのところへアクスルシャフトがスルスル入るようになっていればスプリンガーはOKです。
  スポークが入荷したので組んで行きます。
 カタログ表記はDC(ドロップセンター)リムではない所謂カスタムリムなので少し長いスポークが必要となります。
  組み立て・芯出し。
  タイヤを組んで、ブレーキも組んだらいつものライニング仕上げです。。
  ほかパーツも組み付けて、フロントッセクションフルコ~~スの仕上げ、ラストのハンドル製作いきます。

 車体の印象からオーナーさまが英車を意識してこの車両を製作しているのが分かるのでこの雰囲気を壊さないように・・
  こんな感じ。
  私としてはここに巻き取り式のスロットルケーブル+ケバケバの樽型グリップも有りかな??と思うのですが、インナースロットルのリクエストなのでさらに追加工していきます。
A.A.R.さんのおかげでスグにパーツが手元に揃います。
 明日にはハンドルバーも完成すると思います。




お疲れさまでした。

10/26/2017

うそ!?

 週末またまた台風が来るみたいですね、しかも前回と同じような軌道で・・
 もうすぐ11月だというのに今年は本当にお天気がどうかしちゃっている感じですね~

 少し前にウチの軽トラくんのタイヤがバーストして急遽スペアタイヤにしていて、そういえば数年履きっぱなしのスタットレスだったので総とっかえしなきゃ・・と思っている間に前回の雨続きのとき、何度かキケンな思いをしたので今日タイヤ替えました。

  今夜、引き上げを含め都内に3件ほど用足しがあるのでさすがにね・・ってことで大汗かきながら交換しました。

 みなさま、バイクも車も自転車も、早めのタイヤ交換を!!
  オマエが言うな!! と叱られそうなので作業の報告を。
 50FLフロントブレーキです。
 オペレーティングシャフト部のコンディションがだいぶ・・ですね。  穴をボーリングしてブッシュが入るように加工します(バッキングプレートの歪み修正が先なのは言うまでもありません)
  ↑にも入ってませんでしたが、アクスルスリーブ部にもグリスニップル付いてなかったのでこちらもガタガタだったのでブッシュ入れ替えます。
  ここで全く別のお客さまから「大急ぎ!!」と脅迫文のような指示書といっしょにドラムが送られて来たので急遽こちらを。
  めでたく完了+発送できたので50FLに戻ります。
 このアクスルスリーブブッシュのグリス管理用スモールパーツ、意外と付いていない車両が多いです。
  ちゃんとリプレイスでリリースされているので付いていないヒトは付けておきましょうね。
 前にも書きましたが、スプリンガーのドラムブレーキは摺動部が多く、コンディション維持が困難なので出来る限り気を使ってあげてください。
  シャックルスタットもダメなので打ち替えします。
 ここまでフルコ~~スだと「新品買えんじゃん!」と叱られる事もあるんですが、そう単純な話でもないんです・・

 ともあれ、50FLは特殊サイズのスポーク入荷待ちとなっていったんお休みです。
こちら50ELは引き続き初期慣らし。
 すでにガソリン16ℓ消化という驚異的なペースです。しかも一度もエンスト無し!! 外装があればそろそろ実走行できる頃なんですが、ペイントが上がって来るまではどうしようもないのでしばらくこの状態で慣らしです。
ちらかっていた作業場を大掃除して次の作業車両48ELを用意して、今夜の出発時間までこの車両を進めます。

 今日は夕方までで作業場は閉めます。



          お疲れさまでした。

10/24/2017

やっと

 久しぶりにお天気が回復した気がします。
 それにしても今朝にかけて過ぎて行った台風の威力はかなりのものだったようで、作業場の周辺がエライことになってました・・・

  今日は朝からドタバタですが、作業の報告を。

 先日まで作業していた50FL、追加作業を依頼されたのでやっていきます。 依頼内容はフロント周りフルコースです。
  ブレーキレバーを握っていない状態でここまで引っ張らないといけないって事はライニングがペラペラなんだろうと推測できます。
 ここまでいくと、いつフルロックするか分からない危険な状況ですので早めの対応をお勧めいたします。
  クレビスピンを外したらこんなに戻りました。
  アクスルナットを緩めるとこのようにすき間ができてしまう場合も要注意です。  アクスルカラーが正規の物が付いているのであれば、スプリンガーの曲がりが疑われます。
  リヤレッグのロッカーナットが外れる寸前まで緩んでました。
 あぶないあぶない・・
  ひとまず分解して洗浄します。






曲がりを修正して正規の寸法に持っていきます。

 リヤレッグが曲がっていると修正が大変です。

  ロッドブッシュが怪しい物が付いていたのでオーダーしておきます。
 ロッカーを先に修理しておいてスプリンガーはパーツ待ちです。
  道路も乾いてきたと判断してEVOで出発!!たっぷり乗って来ました。
 今夜から通勤で乗って煮詰めます。
  さて50FL、ホイールサイズも変更するので使いたいスターハブをフリーにするため、タイヤを外してスポークも分解します。
  今日はちょっと無理かな?と思っていましたが、夕方になって風も落ち着き、気温も下がって来たので50EL初期慣らしスタートです。
  バラけたスターハブをオーバーホールしていきます。
  分解・洗浄。
  バッチリ♪
  支給されたリム・スポークで組み立て・・19”用と渡されたスポークが21”用でした・・
 急遽スポークをオーダーしておきました。
  パーツの入荷を待つ間にブレーキオーバーホールします。
  シャックルがぐにゃぐにゃな上に
  グリスニップルが逆さまに付いていてグリスアップができないのでシャックルは交換します。
50ELは一度も止まらず、今日だけで5L分エンジン掛けっぱなししてました。エンジンオイルを交換して本日はおしまいです。




            お疲れさまでした

10/21/2017

だいひゃっか

 我々が子供のころ流行りましたよね、○○大百科ってやつ
 親が喜んで買ってくれるようなちゃんとした図鑑的な物ではなくって、ドラえもん大百科とかの類の喫茶店でしか見ない分厚いトーストくらいのサイズ感のあれ・・覚えてますか?

 ウチの長男が今年になっていろいろな大百科をねだって来るようになり、懐かしく感じていました。
 深海生物大百科とか危険生物大百科とか、あれこれ買いましたが最近は恐竜ものばかり欲しがるようになり、かなりおはまりのご様子。
 私もチビのとき、異常なくらい恐竜にハマッていた時期があって「ボンフリー」なんて食い入るように見ていたので今でも主題歌うたえるくらいです。
 そんなわけで恐竜話で盛り上がって風呂上りにジュラシックパークのDVDを見たんですが、長男くんは大コ~フン! で、翌週はロストワールドで、その次はジュラシックパークⅢ、もう終わりだろと思ったらジュラシックワールド(たぶんⅣに当たるのかな?)なんてのがあったのでそれを見て・・
 「これで最後だぜ~ 寂しいなぁ~」と2人でDVDを返却に行ったらジュラシックの並びにジュラシックハンターズという作品を発見!もちろん借りて、マッハでお風呂に入り、カラム~チョとファンタと枝豆とビールを用意して上映開始したものの、二人して土偶みたいな顔になって開始後20分で上映終了したのでした・・・
 ナゼか知りたい人はレンタル屋さんで探してみてください。
 ジュラシックシリーズは終了して来週からはダイナソーでも見ますかね・・

  さてさて、作業の方ですが、お天気の良かった水曜日、先日組み上げたEVOを丸々1日初期慣らしでエンジン掛けていました。
 ノルマ達成なので台風通過後、乗ってセッティング煮詰めます。  あ、タイヤも入荷してまっせ!!
50ELも進めています。
 インナースロットル・スパークをセットアップ。
  OKとなったので、一度バラして配線をセットします。
  車体へ組み付けて各ケーブルをセットアップしたら配線製作。
  リヤのドラムをオーバーホールしたら最後にライニングをいつもの手仕上げ。
 風邪を最悪にこじらせているので相変わらず死んだ魚のような目でスミマセン・・
  もう一度分解して洗浄後、組み立てます。
  ホイールキャップが付くので、もう一度ハブもバラしていつもより多めにグリスを入れておきます。
  その他、仮り組みだったり、やり残していた個所を全て完了させてリフトから降ろしておまじないをしてからエンジンスタート!!
 OKそうなので、こちらは台風通過したら外へ出して有圧扇を当てて初期慣らしをします。
 これでペイントが上がって来ればすぐに走れる状態まで持って行けました。

 ホントにひどかったんですって、ハンターズ・・ありゃないっす・・

  お疲れさまでした。

10/19/2017

とらぶる

 秋の長雨にしては長すぎるくらい雨が続いています。
 雨風が凌げないオートバイという乗り物にとって雨は天敵と言えると思います。

 雨の中を走る場合はカッパなどで雨対策してブツクサ文句のひとつでも言いながら走り出してしまえばそれほど大きな問題はないのですが、停めている状態の時の方が雨は天敵だったりします。
 ガレージなどで室内保管されているセレブの皆さまは心配ない話ですのですっ飛ばしていただいて構いません。

 屋外に停めている場合、シートカバーを被せていると思いますが、これが1・2年で水が滲みて来てしまいますよね、これがやっかいです。

  エアクリーナーなど付けていないこの状態(ファンネル・キャブカバーも同じ)で乗っている方は要注意です。
  見えますかね?少し奥に見えるメインノズルや、ニードルなどからもフロートチャンバー内に水が入ってしまいます。
 たかだか5ml程度の水がフロートチャンバー内に入ってしまっただけで、ものすごく不調になります。
 ガソリンと水は分離してしまう上に、水の方が重いので下に沈殿してしまうため、いつまでも居座り、なかなか不調が収まってくれません。

ドレンプラグ有りのモデルはそこから抜いて、無いモデルはこのでっかいナットを緩めてフロートチャンバー内のガソリンを全て抜いてしまいましょう。
 以前にあったケースですが、Bキャブ(クリーナー無し)装着車で雨水がキャブから入って、奇跡的にシリンダー内部に入り込み、一ヶ月ぶりにエンジンを掛けようとしたところ、キックが下りず腰上分解するハメになったお客さまがおられました。 ピストンリングとシリンダーが錆びてしまっていたのですが、たかが雨ですが油断できません。 他にも雨によって不調になったりエンジン掛からなくなったりするパターンはいくつもあります。
 防水対策がほとんどされていない古いハーレーはもちろん、余計な物を取り外しているチョッパーはさらに危険度が増します。
 週明けにはお天気が回復するという予報が出ていますので心当たりのある方は乗る前にちょっとケアしてあげてみては???