大がかりな作業の車両が続いるのに加えて順調に進まない事も重なって少々よくない流かも・・・
おまけに作業依頼の車両が来週は何台か入庫の予定だったり、業者さまからもエンジンが届くようで完全にテンパッております。
ひとまず落ち着いて、今は2台のPANが一番進められるのでこの2台に集中で行きます。
本日の作業です。
まずは「49FL」のケースレースから行きましょう。
純正ケース+純正フライホイールの組み合わせにも関わらず、ナゼこんなにリセス加工をしなければならなかったのか?? どうにも解せません。
ライトケースも同様に内部、通常なら絶対に干渉しないところがあちこち削られています。
まずは入っていた真新しい風合いのJIMSレースの内径を計測。 入り口と出口と比較して真ん中だけ8/100mmも径が小さいです。 ライトサイドも同じ・・・どういうラッピングをしたのでしょうか???
何とかレースの入れ替えせず、ラッピングで左右の芯が出ることを祈りつつラッピング~~
ムムム・・下はもう研磨され始めているのに・・・
上はこんなに隙間が空いちゃってます。 おそらくラッピングではどんなにへたくそがやってもこうはならないので左右ケースバラバラの状態でボーリング屋さんなどへ出したのでしょう。
あまりにも酷いです。
クランクケースが割れなかったのが奇跡です。
本来はこんな感じでラッピングしないとラインが出ません。
出来ないのであれば手を出さないでください!!
あ~あ、JIMSレースがもったいないなぁ~なんて言いながら打ち替えです。
レース圧入部を計測します。
やはり、レースに押されて偏芯してしまっているので、まずは、ここを左右で芯を出して研磨してからオーバーサイズのレースを使用するほか無さそうです。
ライトサイドには相当な負荷が掛かっていたみたいです。
そんなレースはさすがに在庫していないので、リリースされている中でも一番大きいレースをオーダーしておきました。
またも足止めですが、出来る所はたくさんあります。 サーキット・アイドラーギヤブッシュを入れ替えて仕上げて行きます。
一丁上がりなんですが、サーキットギヤの表面が削られているのが分かりますか? 全く芯の出ていないクランクシャフトに付いているピニオンギヤに押されて?引っ張られて異常が出たのでバラして削ったんでしょうね。
普通に使っていたら100%こんな事にはなりません。
各ギヤ全周に渡ってこのようなダメージがあります。
こんな小さなキズが一か所でもあると、いつもブログで書いている指の力だけでピニオンシャフトがクルクル・・・の時にゴッと引っかかって回らなくなるくらいの抵抗となるのです。
当然カム・ピニオンともブッシュがガッタガタなので製作・入れ替えしていきます。
ブッシュを作っていたらSONNYさんが、在庫のヘッドを持って来てくれました。 「49FL」へ使うヘッドなのですが、使用不可となった元々ついていた61年式と奇跡的に全く同じ61年ヘッド!!
SONNYさん、助かりました~~あざっす。
製作した2個のブッシュを圧入(どちらも超スモールIDで作っておきました)
ライン仕上げはケースレースが終わらないと出来ないのでお休みです。
さて「49F」のヘッドが洗浄・燃焼室内カーボン除去終了したのでチェックしていきます。
各部修理しなくてはいけませんが、使えそうなのでまずはバルブガイドを抜いてヘッド側のバルブガイド穴を真円修正しておきます。
同時にさっきSONNYさんが持って来てくれたヘッドもバルブガイドを抜いておきます。
ちょっと連日働きすぎでマズそうなのでユンケル買って帰ります。
本日の作業はこの辺で。
お疲れ様でした。
3/06/2014
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