狙った訳ではないんですが、昨日の49FLに続いて本日は49Fの作業です。
依頼主さまはおそらくブログを見てくれていると思いますが、お間違いのないようご注意ください。
ではでは本日の作業です。
山形県からご依頼の49F、エンジンを車体から降ろしてチェックしながら分解していきます。
残念ながらリプロのロッカーなのでこれは純正へ交換します。
プッシュロッドがコロニーの太いタイプがついているのでこれも却下です。 プッシュロッドカバーが動いているのがわかるくらい干渉(特に4番)してしまうので。 対策?なのか、細い物もリリースされていますが、そっちはそっちで強度不足によるトラブルが多いので使いません。
S&SもしくはJIMSを使用します。
このソリッドアダプターも交換ですね。
ワンピースソリッドにします。
ヘッドボルトにオイルがべっちょり・・・
内部でオイルリターンホールとつながってしまっているので、ここも修理が必要です。
オイル上がりなのか下がりなのか、燃焼室内部にも随分オイルが入ってしまっています。
特にリヤ側がひどいようです。
なぜか前後でヘッドガスケットが異なります・・・摩訶不思議~~
フロントエンジンマウント部がすごい事になってます!! これは大変そうです。 ここまでの状態になってしまうのはフレーム側に問題がある事が多いのでフレームもチェックしておきます。
と言う訳で全バラくん。
HIDEくんは「49FL」の洗浄で灯油中毒になりながら格闘しているので私が洗います。
あまり見かけないガイド形状ですね。 ヘッドへのクラック予防が狙いなんでしょうか?
「49F」をざざっと洗浄してチェックしていきましょう。
あちゃぁ~~ ロッドレースに虫食い発見でレース入れ替え決定です。
あれれ??? よく見ると何かオカシイぞ
前後でコンロッドの型式が合っていません。
こんなときはピストンピンを使って長さをチェックです。
ほぉ~~らやっぱり、こんなに長さが違います。 前後で圧縮比が変わってしまうのでRUMBLE在庫の純正コンロッドへ交換します。
交換したコンロッドをセットしてビックエンドのサイドプレイを。
続いてラッピング~~
必ず全てのローラー計測ですよ。
昨日と変わり映えしない内容で恐縮ですが、ラッピング完了です。
またまた昨日と同じ、ピストンピンブッシュを入れ替え・リーマー仕上げ。
最後にフライホイールワッシャーを打ち替えて、ひとまずOKです。 これから徹底洗浄に入ります。
さて「49FL」がキレイになったのでまずはレースのカタカタチェック→ライトサイドが若干動いてしまっているのですが、これは何とか修理します。
とてもじゃないですが、オーナーさまが気の毒で言えない状態なので・・・
シリンダーはスリーブが入ってしまっているし・・・
ヘッドは全てのシートリング外周・シリンダーインロー部などなど溶接だらけで、さらにその上からクラックが・・・
バルブガイドボス穴も溶接されてます。
なんと4か所全部。 その他もクラック多数でヘッドは使えません。
こりゃぁ「49FL」は大変そうです。 「49F」は平和に修理できますように・・・
46FL・60FL・39ELが進められない間しばらく2台のPANを進めていきます。
本日の作業はこの辺で。
お疲れ様でした。
3/05/2014
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