キャブのおはなし

　ここふた月ばかり、とあるSHOPさんから相談されてメールやら電話でやりとりしていてどうにも解決しない事案があってですね、始動は問題なし、アイドリングもバッチリ、走行も概ね良好で、ただある程度のスロットル開度から全閉にしてそこからほんの少しスロットルを開くところでスロットルを止めるとガス欠のような症状が・・・といった感じ。

　出そうと思えば必ずそのスロットル開度でその症状が出るものの、ガバッと開けてしまうなりでそのシチュエーションを避ければ症状は出ず、プラグは根本付近は真っ黒けで先端にかけては真っ白、ニードルを調整すると何となく症状は改善されていく気はするものの、良くなったと思ってもプラグが死んでしまうといった内容でどうにもお手上げとなりとうとう入庫のはこびに・・・

　そんなわけで２日間かかりきりでトラブル解決の旅に出ていましたがめでたく解決できました♪

　昔兄弟子からプラグが真っ黒だからって必ずしも濃いわけではなく、逆に真っ白だから薄いとは限らないんだぞ！！と教えられたことがあって、今でも肝に銘じて取り組むようにしているんですが、今回もその教えが生きた格好でしたね。

　信頼している同業者さんなので「他は全部完璧で疑うとしたらキャブしかない！！」という事前の情報も解決への近道になりましたが、解決してしまえばあっけないことなんですよね・・・車両が断定できてしまうので写真はナシですが、PANにM-74Bの組み合わせでした。

　私も煮詰まってしまうと八方ふさがりでお手上げ～～という状況に追い込まれてしまうことがありますが、相手が機械である以上必ず原因はあるはずなので頭を柔らかく、広い視野をもって取り組むことの大事さを改めて感じた今回のお仕事でまた勉強になりました。

　今度なんか美味しいものでもオゴッてもらおうと思います💛