11/13/2018

換装

 キャブレター交換・・
 文字にしてしまえば簡単な事なんですが、キャブレターによってはクリヤーしなければならない問題がいくつもあったりします。

  これまでは対応していなかった「リビルド済みリンカート」の販売を少量ながらやっていく事になり、良い機会なので簡単にご説明しますね。
 通常はこの状態での販売となるため、現状のリンカートキャブレターが不調なり、型式不適合などの理由でリンカートからリンカートへ換装といったケースであればさほど大きな問題はありません。
 ですが、S&Sキャブだったりのリンカートキャブレター以外のキャブレターから換装となるとハードルがたくさんあります。

  たとえばガスラインがゴムホースでキャブレターまでつながっている場合はここへはつなげられません。
  一番手っ取り早く安価で済ますならこのようなフィッティングを入手してもらえれば解決できます。
 純正スタイルのストレーナーもゴムホースに対応する物がコロニーなどからリリースされているのでそれを使う手もあります。



  次の問題はチョークです。
 この機構を正しく使ってあげればキック一発で掛かる個体でも、うまく使えなければ数十発キックしても掛からないという事態になるので大事です。
 これはチョークを閉めて混合気を燃焼室へ送り込んでいる状態です。
  これがチョーク全開で通常の走行モードとなります。
  車体へ組み付けた状態。
 上の画像で指で動かしている部分に針金のようなパーツが引っ掛かっているのが分かりますかね?
  それを動かすノブが車体にまたがって左側、エンジンハンガーマウントに取り付けられて左手でチョークを操作できるようになります。
  このパーツはV-TWINなどで入手可能です(ご想像どうりすんなりとはつきませんが)
  もうひとつ、スロットルケーブルの問題もあります。
 スロットルケーブルのアウターを固定しないとキャブレターのスロットルディスクを開閉できませんのでこれはサイドバルブの物ですが、こういったパーツが必要となります。
  普通のキャブで言うこの役割をする部分ですね。
  ちなみにこれは初期以外のパンヘッド用。

 そもそもリンカートはスロットルをひねるとワイヤーが押されてスロットルディスクが開く構造ですが、一般的なキャブレターはワイヤーを引っ張ってスロットルが開く構造ですよね、これが巻き取り式のスロットル車両へリンカートをつけようとすると問題となるわけです。

一応それに対応するパーツもリリースされていますが、これはどうなんでしょうかね・・・

 さらにマニフォールドも交換しなければならない車両もあると思います。
 こんなふうに書いてしまうとものすごく大変そうですが、実際はそれほどでもありません。必要なパーツが多いのでお金は掛かってしまいますが・・・ 当然初めに書いたとうりリンカートからリンカートへ・・の場合であればこのあたりの問題はありません。
 ご自身の車両の現状を把握して、しっかり準備してから換装に取り掛かることをお勧めいたします。

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