よくあるトラブルの一つ、4速ミッションのスローアウトベアリングの一例です。
前期型ではあまりトラブルも少ないのですが、組み込む際に多少コツが必要なのでこのタイプに変更されたと思われるのですがこのようにオイルスリンガーとキックカバーが接触していると数千キロでスローアウトベアリングが粉砕してしまうトラブルから脱出できません。
コツと言っても本当に些細な事なのですが、それをおろそかにするとキックカバー(この写真で見ると向かって左上)が割れてしまうのです。 通常ありえないと思うのですが、ここに溶接修理痕のある車両をたまに見るのでメーカーサイドも対応せざるをえなかったのでしょう・・・
通常はリリースフィンガーとの接触が多いのですが、このようなリプロのキックカバーの場合はキックカバー自体との接触もあるので特に注意が必要です。
内部に油粘土をつけて仮組み・分解を繰り返してクリアランスを確保していきます。
が、今回はこのフィラーキャップが悪さをしていました。
仮組みの際はここからしか内部が見えないので外したままでチェックしていたため最後まで摘発できませんでした・・・
お客さまへ納車する前に発見できたので今回はめでたしでしたがこんなこともあるといったお話しでした。
見るからに頼りない後期型のスローアウトですが2万キロは余裕でもつので数千キロで壊れてしまうような車両はチェックしてみて下さい。
8/03/2012
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