レーシングパーツという物はどうしてこんなに魅力的なんでしょう・・・
当然その希少性に惹かれるところもあるとは思いますが、たった一つの目的のためだけに生産性などは無視して手が入れられている物だけが持つこの何とも言えない美しさ・・
そうです、これもそのレーシングパーツのひとつMR-3、しかも超希少なアルミボディーにブルブルゾクゾクしながらオーバーホールしていきます。
ノーマルのブラスに比べてアルミというだけで軽い事は想像できますが、アーリーパンヘッドのアルミタペットガイドと材質が似ている印象を受けます。 一度でも触った方はお分かりだと思いますが、あのタペットガイドって見た目の質量より軽く感じますよね?
どんなにすごいパーツでもやることは同じです。
まずは全バラくんです。
ベンチュリも見慣れたボムサイトではなく、あれよりもさらに手の込んだ作りの物が入っています(初めて見ました)
美しい・・・・
洗浄前にスロットルシャフトブッシュを入れ替え・仕上げ
各ねじ山点検・修正
キレイキレイになりました。
各面も研磨して組み立てて行くのですが、欠品が多いです。
新品のドレンプラグ(フロートレバーピンも)はマイナスの溝の幅が細すぎてサイズに見合った工具が使えません。
薄く削った工具でどうにかトルクが掛けられそうなくらいに噛むのですが、できれば左の正規の工具でしっかり締め込みたいです。
という事でマイナス溝を広げて正規の工具で締め込めるように修正します。
ガスバルブシートが入る部分がリコイル修理されています。 これでは新しいシートが入らないのでこちらもしっかり修正して対応します。
大事ですよ~~~
実油面と合わせて各プラグからガソリンが漏れていないかもチェックチェックです。
これ!MR系とM-53系だけの特徴的な部分ですね。 ここでスロットル1/8開け付近の燃調をいじれるので例えばこのキャブレターをビックツインなど他車種へ流用するときなどには便利なのですが、見た目だけで74Bなどにこの加工をしてしまうと後が大変ですのでよく考えて追加工しましょうね。
いつまでも手元に置いておきたいところですが、作業完了したので発送しておきました。
お疲れさまでした。
11/27/2016
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