6/14/2019

つづきます

 M-74Bのオーバーホールが完了したところで段取りてきにも都合が良いので42UさんのM51をオーバーホールしていきます。


  リンカートの数が全体的に減ってきていますが、とくに1・1/4ボディー系はめっきり減りましたね。  M88でさえ、すっかり高価になってしまっていますから・・
 51系がご自身の車両についている方は大事にしてください。



  まずは全バラくんにして、洗浄前の下ごしらえをあれこれ。







  しっかり洗浄してOH開始です。







  ドレンのねじ山が無くなってしまっているのでここの修理をして、フロートレバーとピンのガタを取っていきます。






  やっとこさ実油面までたどり着けました。







  ボディーに移ります。
 スロットルディスクとボディーとのすき間から光が・・てきな写真を撮ったつもりだったんですが、真っ黒けでしたね・・




  あまり書いたことがない部分のお話を。
 アイドルニードルグループなんですが、おかしいパーツがひとつ・・・・





  これね、スプリングロワカラー。
 右が付いていた物で、左が正規の物。 たかがカラーではないんですよ。 大事なのは形状ではなく、穴径なんです。





  それはこんな位置関係になるからです。  キャブレターへセットされるとこのアイドルニードルとのすき間がパイロットエアーの入り口になるのです。 この穴径が正規のサイズから0,3mm程度変わるだけで体感できる程の影響が出ますから軽視できませんよね。
 この部分の寸法が異常な場合に出る症状ですが、分かりやすいものだと、アイドリング時に一番安定するところにニードルをセットすると、走行時のスロットル1/8開け前後で薄かったり濃かったりと、どうにもアイドルのセッティングが決まらないという沼にはまるといったトコロでしょうか?



  高年式のM53やレーシングモデルのMRなどはアイドルニードルがハイスピード同様の固定式になるのでこの位置にエアジェットを取り付けてアップデートしてありますよね。





  めでたく最後のテストまで行ってキャブレター完了です。






マニフォールドの追加工もやっておきました。

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