8/15/2018

がてらその②

 今日はリンカートM-45Aのオーバーホール作業があったのでOHがてら詳しく。

  この状態で送られて来たのでこの状態まで持って行くのに問題のあるパーツは全て交換します。
  なかなかです。
  ここも・・
 目で見て湾曲しているのが分かるかと。
 マシニングで対応するか微妙なラインです。
  ガタガタなのになかなか抜けなかったスロットルシャフトをようやく抜いたところ、目視で曲がっているのが分かります。
  あらら・・よく見たら折れてますね。
 これは交換です。
  んんん~~
 すごい事になってます。
 やっちゃダメだと分かってはいても、やっぱり臭い嗅いでしまいます・・・
 で、激しく後悔。
  ガソリンではなく、黒蜜で走っていたんでは?と疑いたくなるようなチャンバー内のコンディション。
 ガム・ワニスと言われる物ですが、これはキャブレター内に溜まると各径路をふさいでしまい、更に除去も困難なので厄介者なんです。
  分解時にどれだけフルパワーで緩めてもビクともしない場合は無理せず。
  バイスに固定して潤滑剤+温めで対処すればほぼ壊さず緩められます。
  予感的中でメインノズルもビクともしません。
 これは私のやり方ですが、最終手段で8-32タップでネジを切って、同サイズのスクリューをセットして潤滑油+温めたのち、スライディングハンマーで外します。
  いや~~  手強かったですがなんとか全バラくん♪
  久々にサンブラかと何度か揺らぎましたが踏みとどまり、洗浄でキレイになりました。
  マウント部リコイル修理。
  もちろんここも直します。
  スロットルシャフト・ブッシュも。
  ディスクは製作にて対応しました。
  各スプリング、ボロボロになっていたり、入っていなかったりなので新品に。
 こういったパーツが積み重なると金額がけっこう行ってしまいますが仕方ないですね。
  m-45Aは見慣れない#17JETが正規のサイズ。 適合JETが入っていましたが例の不純物がびっしりなので正規のサイズに修正しておきます。
  ガッタガタのフロートレバーとピンも改善しておきます。

  フロートグループ完了させたら実油面のチェック。
  最終テストまで行けました。
 このまま数時間放置してオーバーフローのテストです。
その間に各部仕上げてマニフォールドも。
 インシュレーターブロックも劣化していると冒頭の取り付け面の歪みを誘発する元凶になるので交換します。 その際はプラスチックではなく、ベークライトをチョイスします。 送られて来た状態に組み上げて本日完了しました。

 キャブレターでお困りの方、お問い合わせください。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。リンカートキャブ、vtwinレプリカm51を購入して付けていたのですが、あまり調子がでません。ランブルさんで、各部チェックとコルクをラバーフロートに変えていただけませんか?よろしくお願いします。

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  2. はじめまして。リンカートキャブ、vtwinレプリカm51を購入して付けていたのですが、あまり調子がでません。ランブルさんで、各部チェックとコルクをラバーフロートに変えていただけませんか?よろしくお願いします。

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