4/07/2014

慣らし運転

 このブログでよく出てくる「初期慣らし」についてですが、「よくやるね」とか「そんなに必要ないでしょ」などなど、いろんなお言葉をいただくのですが、意外と軽視されているようですね。

現在、慣らし真っ最中の46FLですが、今日も10時間は掛けていました。

 ガソリンも合計20リッター以上使ったので、一番負荷のない状況で少なく見積もっても200km以上走行できた計算になります。

 これでかなり不安なく、実走行へ入れます。




 ピストンが見える状態で、ギヤを入れて車体を押してみれば、ごく低速でも想像以上にピストンが動いているのが分かってもらえると思います。 バルブもまた然りです。  組み立て直後のエンジンは、ピンポイントで熱が集中して、だきつきや、焼き付きなどの最悪の事態まではならなくても、内部パーツが変色してしまうくらいの熱は平気で持つ場合があるので、本当に注意が必要だと私は思うのです。

 夏場にシェークダウンなどの場合によっては初期段階の熱によってシリンダーとピストンが締めあがり、アイドリングでプスッと止まってしまう事があります。 しかし、この方法で初期慣らしをしていれば、そこでいったん止めて、冷ましてからまたエンジンスタートすれば安全に乗り越えられますが、夜中車が少なくなる時間を狙っていきなり実走行なんて方法を取ってしまうと、シリンダーとピストンが前述の状況になっても3~40kmも出ていればそのまま走ってしまうので、どうなるかは想像できるかと・・・

 空冷であるハーレーは当然、風が当たっていないと熱は上がる一方で、1500rpm~2000rpm程度では冷却を期待できるような走行風は到底得られません。 しかも、駆動輪と路面との抵抗による負荷も想像以上なので、強制的に有圧扇で60km程で走行している程度の風を当てて、一定回転数でトコトコと時間を掛けて行う初期慣らしはRUMBLEでは欠かす事のできないメニューなのです。

 なにげにご意見や質問が多いので簡単に書きましたが、分かってもらえましたかね? 明確な裏付けのない私個人の意見ですが、大きく的外れな事は言っていないと思います。

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