9/01/2019

Be careful

 昔、背中にこの文字がプリントされているTシャツを着ているオッサンを電車で見たことがあってですね、何を気を付けたらいいんだろうとオッサンの背中を見ながら呟いた記憶が・・・

  それはさておき、これにはお気を付けください!!
 本日入庫の車両。  走行中にテールライトが外れてリヤフェンとタイヤの間に巻き込まれて・・という案件なんですが、このお客さまはピンピンされていましたが、一歩間違っていたら大惨事です。
 高速道路を走行中の車両を突然ストップさせようと思ったらものすごい力でもってガッシッとつかまないといけないわけですが、リヤタイヤをフルロックさせるのにはそれほどの力量は必要でないんですよ、実は・・・  ほとんどのビンテージ車両に装着されているタイヤは概ねパターン重視でグリップなどは二の次三の次ですよね?ですのでちょいと強めにリヤブレーキをかければ簡単にフルロック状態に追い込めますよね?  ところが、乗り手が想定していないところで突然フルロック状態に放り込まれるともはやパニクるしかないわけで、しかもリヤタイヤのグリップを取り戻そうにも意図的にその状況にしたわけでは無いとなると乗り手も含めて正常な状態へ戻るのにはかなりの時間を必要とします。
 まあ今回は幸いお客さまもピンピンされていて事なきを得ましたが、みなさまお気を付けください!!!!!


  さてアイアンくんクランクに入ります。







まずはビックエンドのサイドプレイを。








  ビックツインだと、スリーマイルズさんなどから細かく寸法分けされた商品がリリースされていますが、アイアンは見捨てられているのかそういったパーツはリリースされていないのでRUMBLEで製作します。




  コンロッドビックエンドラッピング+サイドプレイ


 ピストンピンブッシュも入れ替えて仕上げ







本格的にクランク作業へ入る前にピニオンサイドを完成させておきます(私の場合)






  3番カムブッシュは指で抜けてしまいました・・まぁ、これは構造的な欠陥なのでよくある事っちゃあよくある事なんですが・・
 よく見るとブッシュの外径が光っているトコロとそうでもないトコロが!!!



  残念ながらブッシュの縦横での寸法差がコンマ15mm以上・・ これはカムカバー穴へのダメージも当然と考えなくては
カムカバー側の穴が広がってしまって・・と思って見てみたら、がっちりクラックが走ってました。  ということで溶接して、最小限の研磨しろで強度を持たせます。 そもそも純正出荷時のこの3番ブッシュ部は肉厚がなさすぎて完全に強度不足ですので・・・

2 件のコメント:

  1. こんにちは。偶然ですが先週乗ってましたら、私もツールバックを巻き込ませました。フルロックにはなりませんでしたが、タイヤサイドがベタベタになるほど溶けてました。皆さまもお気をつけてください。

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    1. こんにちは。 それは危なかったですね・・くれぐれもお気を付けください。 バイクは楽しい思い出だけにしたいもんです。

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