9/10/2019

あざす

  VIBES10月号が届きました。

 いつもすいません。




 先日お知らせしたM-74BはSOLDとなりました。 たくさんのお問い合わせありがとうございました。

 さて、今日はトラブル解決の話を長々させていただきます。
 入庫したのはM-35装着のナックルヘッド FLなので1200cc、他店にて半年前にエンジンフルOHしたのち、今日まで解決せずRUMBLEへ持ち込まれた車両で、OHされたSHOPさんの方でこの半年間に4回もエンジンをバラしてもうお手上げで、オーナーさまがRUMBLEへ持って行こうと思う・・と伝えたところ、快諾してくださったという事で感謝の気持ちを込めて車両の写真は無しでいきます。
 症状はOHしてからすでに2000km以上走行、キックでの始動はほぼ一発、アイドリングも安定しており、走行フィールも悪くありません。
 OHしたて・この気温という事を差し引いても少々熱を持つかな・・という印象。
 プラグの焼けを見るとかなり焼け気味ですが、チャンピオンD16だからかな?というレベル(オーナーさまサイドでNGKも試した模様)  この状態での街乗りは連続何百キロでもまったく問題なくこなしてくれますが、ひとたび高速へ乗ると80km巡行→数十キロでパカパカと嫌な排気音になり、(恐らく)バルブが締めあがり片排になってしまって走行できません。
 そこで十数秒アイドリングすればすぐに復活して下道へ下りれば何事も無かったかのように普通に走れるといった症状なのです。
 この症状は私の方でも確認したのち、当然ハイスピードニードルを開けて燃調を濃くしていきます。 ところが3ノッチも開けるととたんに不調となり、走行するのにストレスを感じるようになるのです。 さらに、このときに出る症状が私の感覚では薄いときに出る症状で(濃くしているのに)一か所、スロットルをほんの少し開けたところでガス欠や、イグニッションスイッチをOFFにしたような症状になり、ラフなスロットル操作でもって全閉か、ガバッと開けるかのような乗り方をすればやりすごせなくもないのですが、他車で溢れる一般道を走行するには無理のある状況・・・
 ハイスピードニードルを開けて濃くしているのに、↑のポイントに入ってしまうと完全ガス欠状態になったのち、パチュンとクシャミを一発してから加速していくという薄い症状で摩訶不思議な中、私の方でもいろいろやってはみたものの、一向に改善されずという日が続いていました。
 信頼しているSHOPさんの仕事という事もあり、エンジンは疑わず、キャブに絞って分解してブツブツ・・・・・・・・・・・・どうにか一か所異常を発見して改善後装着してテストラン→完璧に改善されました♪ ↑の改善作業を施してアイドルニードルが1回転程開き、ハイスピードは1/4回転程開きました。  ご連絡したら400km以上も離れているのに即日取りに来てくれてコチラもうるっと来てしまいそうなほど喜んでくれてました。
 またまたキャブレターの奥深さを痛感すると同時に、ガソリン冷却の威力を見せつけられましたね。  だって、もしこのナックルが水冷だったとしてもこの症状は出ていたハズですし、何をやっても数十キロしか高速走行できなかった車両がたったあれだけの事で何事も無かったかのように100km+α 巡行でいくらでも走れるようになるなんて・・・逆の言い方をすれば高速以外はあんなに調子の良い車両が、あれだけの事で高速走行ができないなんて・・
 またまた良い勉強になりました。(ちなみに犯人は二次エアではありません)  同様のトラブルで頭を抱えている方はご相談ください。

 
 
今日はもう少しお仕事してから早めに閉めて、そろそろ納車しなくてはいけないこのULくんの慣らしで数百キロ走って来ようと思います。

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