先日、久しぶりに来店してくれたお客さんのお話・・・
この方との出会いのきっかけはかれこれ2年以上前、 まだ納車されたてのPANの調子が良くなく、同じくPAN乗りのCHERRY氏に相談し、紹介されて遊びに来てくれたのですが、見てみたらかなりマズイ感じ・・・
何とかして欲しいとゆう彼の思いはビシビシと伝わったのですが、他店で組み上げて納車されたばかりとゆう事もありパッと見てまずそうな所だけを簡単に伝えて「せっかくですが組んでくれた人にきちんと相談して治してもらった方がいいですよ」と作業をお断りしました。
にもかかわらず、その後しばらくお店にいてくれてバイク以外のいろいろな話をしていたらお仕事がパン職人とゆう作ったような肩書きであったり、同世代とゆうことで会話もはずみ(グンゼの話はしていませんが) かなり打ち解けてその後、年に1,2度しか会っていないのですがとても印象に残る人でした。
最後にお会いしたのは昨年の「JET-RUN」だったと思いますが、それから半年以上たったある日突然お店に来てくれて「調子良く乗りたい一心で一生懸命お金を貯めたので治して欲しい」と言ってくれました。 もう断る理由も無く快諾しました。 作業待ちの車両があふれていてお待たせしてしまうかと思いますが必ず気持ち良く走れるようにするので待ってて下さいね。
手に入れて何年も乗っている車両であれば、どこで購入された車両でも快く作業お受け致しますが、納車されたての車両の場合、私はあまりお受けしたくありません。 まず、組んだ方に失礼となる事はもちろんですが、みなさん「一生乗りたいんです」とゆう意気込みで購入するのですから一生付き合える人やお店を選ぶ必要があると思いますし、 そのお店とお客さんにだけしか分からない金額だったり、納期だったりのやりとりもあったはずですので立場上、第三者となってしまうこの時点での作業はお断りするようにしています。
寒かったり雨だったりで春本番までもう一息ですが作業にはいりましょう。
バルブばらしま~す
ステムとガイドのガタもチェックします。
恐らく白煙モクモクだった事がうかがえますね
ステムの太いバルブを使えばガイドの打ち換えなしでコストを抑える事ができるのでその方法を取りたいのですが・・
前作業者の意図なのかEXのみ、りん青銅ガイドで、TOPの形状も私が使用したいステムシールとは合わないため打ち換え決定です。
打ち換えが決まったらガイドに付いたカーボンを完全に除去しなくてはいけないのでサンドブラスト・・の前にできるだけ現時点でカーボンを落としておきましょう。
ブラスト作業は苦手なもので・・
このひとに頑張ってもらいます。 後ろのデーブ・スペクターじゃありません、念のため
その間にオイルを抜いておいた腰下分解にはいります。
分解しながらコンディションを少しでも把握しておきましょう。
オイルポンプ単体になるとこのあたりのキャップが緩めにくいのでしっかり固定されている今のうちに・・・
ポンプボデー内、ダメージありませんようにとお願いしながら。
ギヤカバー外します。
くれぐれも専用工具を使いましょう。
こじっちゃ駄目ですよ~
ギヤカバーが開いたらピニオンギヤナットを外します。
これも専用のソケットを使いましょう(ちなみに逆ネジですのでご注意を)
お次はピニオンギヤをこれまた専用のプーラーを使って外します。
各所専用工具を使用すると驚くほどあっさり外せます、便利です。
外れたらフリーになったオイルポンプドライブシャフトが負荷なく回転するかチェックします→渋いです・・・
ますますポンプボデー内が心配になってきました。
結果は・・
非常に綺麗、ではありませんがなんとか使えそうです。
これだけオリジナルを保ってるEgにS&Sをつけてしまうのも気が引けますしね
ブリーザーギヤ部の状態も悪くありません、良かったです。
例によってピンブッシュ、水平か点検します→残念でした。
あとで打ち換え決定
組んでから頭を抱えないよう、ここでタイミングホールもチェックしておきましょう。
ここがいかれかけている車両、結構多いです
DUO以降のクランクケース分解時はこの専用工具を使いましょう。
ただ、プライマリーマウント部にかなりの負荷をかけますからそこのコンディションを事前にチェックしましょう。
くれぐれも全てのケーススタットが外れている事を確認してからですよ。
ばらけました。
なかなかの重労働ですが今日はスタッフのKくんの定休日なので一人で黙々と集中・・・
ここでDAISUKEさんが41FLを取りに来てくれました。
ありがとうございます。 寒いのにこれから町田に行くそうで・・くれぐれも気をつけて下さい。
この後もお客様が次々と・・・
SHOVELの中さんも取りに来てくれました、ありがとうございます。 気を付けて帰ってくださいね。
寒いですが今日の晴れ間をみなさん逃さないといった感じで、さすがですな。
この後も何名か遊びに来てくれた後・・・
切り替えて作業再開します。
レフトサイドケースレースを抜きますが、ここも専用工具を使いましょう。(しつこいですが仕方ありません)
抜き取り完了です。 リテーニングリングも写真の専用工具をうまく使うとレースに傷がつきません。
このとうり、全てとれたので洗浄してからライトサイドレースのラッピングが段取り良く行えます。
フライホイール分解です。 クランクピン、思ったほどのダメージではないですね。(かなりきてますが)
クランクピンは交換ですね。
フライホイールワッシャーも洗浄前に外しておきましょう。
やはり一度も打ち換えた痕跡ありません。 いいですね~
はい、ばらばらです。
写真撮りながら、レイアウト・コメント考えながらだと本当に作業の進みが遅いですが仕方ありません・・・頑張ります。
明日は洗浄、サンドブラストで丸一日かな~ うなされる・・・
こんな感じで一週間やってきましたが、ほぼ一年中この調子で毎日毎日過ぎていきます。 ランブル・エンジニアリングを一緒に支えてくれるスタッフを募集しています。 要大型二輪、できれば普通車免許、あとはやる気さえあれば他は問いませんので詳細はお電話にて。
KAKEIさん、何度でも質問にお答えしますのでキャブセッティング地獄から早く抜け出せるよう頑張ってください。
竜さん、メールありがとうございます、ナックルリベンジいつかかなうといいですね。
お疲れ様でした。
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