お客さまからよく聞かれるこの質問ですが、特別何が多いというのは感じません。 でも不思議なもので現在パンヘッドの車両が6台、外注のエンジンが3機と、作業場内の8割を占めています。 少し前はアイアンだらけだったり、どういった訳なのか同じモデルばかりが集中して集まる変な法則みたいなものがあるみたいです。
最近の作業予約(5月以降の着工予定)車両がナックルヘッドばかりで今から怖いのですが、ロッカーボックスからの異常なオイル漏れのケースがほとんどです。 中にはオイルの熱の上昇とリンクしてプレッシャーランプが消えにくくなるという車両もあってどれも手強そうな予感ですが、過去に経験している内容ばかりなので犯人摘発は時間が掛からなそうです。
ハーレーは恐ろしい事に、手遅れ状態になってしまうまで何とかエンジン掛かって走れてしまうので、愛車からのサインを見ないフリせずに早めに対処してあげて下さい。
今日も作業していきます。
まずは56FLのバルブガイドを製作していきます。
日の出前で旋盤が氷みたいに冷たいッス・・
出来上がったバルブガイドをアツアツヘッドへ圧入したら外に出して冷ましておきます。
いつの間にかお日様が出てますね~
その間にシリンダーボーリングへ備えてトルクプレートを組み付けて、リクエストのピストンを用意してバリなどチェックしておきます。
冷めたヘッドくんを持ってきて、使用するバルブのステム径に合わせてバルブガイド内径を仕上げていきましょう。
4箇所とも仕上げたら突き出し値を計測してシートリングの製作・入れ替えが必要か、カットのみで良いのかを判断します。
ここでいつものグリグリへ・・・
スッキリ元気になって74XLを進めます。
シリンダーデッキ面とピストンピンブッシュの水平を計測して修正しておきます。
続いてオイルポンプを。
昨年末からオイルポンプがらみのトラブルが4件ほど続いているので引き締めて慎重にリビルドしておきます。
いつものように負荷無く回転するように芯出しもしっかりと行ったらカムカバーの前に入れておかなくてはならないオイルシールなどを付けておきます。
ブリーザーバルブのタイミング、カムギヤのタイミングマーク合わせに気を付けて。
カムカバー組み付けて異常が無いか確認したらオーバーサイズに加工したドレンプラグをそれぞれの箇所に付けておきます。
各部アライメントに注意して、出来上がった腰下を車体へ組み付けていきます。
74XLもだいぶ進んできましたね。
本日の作業はこの辺で。
お疲れ様でした。