秋の長雨にしては長すぎるくらい雨が続いています。
雨風が凌げないオートバイという乗り物にとって雨は天敵と言えると思います。
雨の中を走る場合はカッパなどで雨対策してブツクサ文句のひとつでも言いながら走り出してしまえばそれほど大きな問題はないのですが、停めている状態の時の方が雨は天敵だったりします。
ガレージなどで室内保管されているセレブの皆さまは心配ない話ですのですっ飛ばしていただいて構いません。
屋外に停めている場合、シートカバーを被せていると思いますが、これが1・2年で水が滲みて来てしまいますよね、これがやっかいです。
エアクリーナーなど付けていないこの状態(ファンネル・キャブカバーも同じ)で乗っている方は要注意です。
見えますかね?少し奥に見えるメインノズルや、ニードルなどからもフロートチャンバー内に水が入ってしまいます。
たかだか5ml程度の水がフロートチャンバー内に入ってしまっただけで、ものすごく不調になります。
ガソリンと水は分離してしまう上に、水の方が重いので下に沈殿してしまうため、いつまでも居座り、なかなか不調が収まってくれません。
ドレンプラグ有りのモデルはそこから抜いて、無いモデルはこのでっかいナットを緩めてフロートチャンバー内のガソリンを全て抜いてしまいましょう。
以前にあったケースですが、Bキャブ(クリーナー無し)装着車で雨水がキャブから入って、奇跡的にシリンダー内部に入り込み、一ヶ月ぶりにエンジンを掛けようとしたところ、キックが下りず腰上分解するハメになったお客さまがおられました。 ピストンリングとシリンダーが錆びてしまっていたのですが、たかが雨ですが油断できません。 他にも雨によって不調になったりエンジン掛からなくなったりするパターンはいくつもあります。
防水対策がほとんどされていない古いハーレーはもちろん、余計な物を取り外しているチョッパーはさらに危険度が増します。
週明けにはお天気が回復するという予報が出ていますので心当たりのある方は乗る前にちょっとケアしてあげてみては???
10/19/2017
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