じっくり構造を見ればフロントブレーキの使用を控えるようになってもらえると思います。
もともとリヤブレーキで止まるように想定されているハーレーですが、とくにスプリンガードラムの場合はリヤ:フロントの割合が9:1くらいと言ってもオーバーではないハズです。
今日はそのフロントブレーキの作業から行きます。
ライニング屋さんへ貼り替えに出す前にカムの当たり面を修正しておきます。
分解時に気付いたステアリングダンパーのシャフトが動いてしまっているのも直しておきます。
このシャフトとタブがクルクルだとダンパーが効きません。
修正したスプリンガーを車体へ組み付けてアクスルスリーブを本締めしてアクスルシャフトがスルスル入るか確認しておきます。
ではドラムに入ります。
まずバッキングプレートブッシュを入れ替え・仕上げ。
組み付け状態でバッキングプレートがフリーになっていなくてはならないのが致命的な弱点なので、それに関わる各部が当然痛みます。 なので、ハイドラのドラムはこのあたりの心配はありません。
この個体はシャックルスタット・ブッシュ・シャックル本体・バッキングプレート歪みとフルコースに加えてカム部もアウトです・・
バッキングプレートの歪みを修正して、カム部をボーリングしてブッシュが使えるように追加工。
続いてシャックルスタットを。
もちろん事前にチェックです。
スタットよりブッシュがコンマ1mmほど長いです。 これだと組み付け時に締め上がってしまうのでこの時点で修正しておきます。
念のため・・と思って分解したらライザーも結構な状態でした・・
これも修理しておきます。
京都からM-74Bが作業依頼で届いたので急遽こちらを。
全バラくん(もちろんチェックしながら)
洗浄前にスロットルシャフトブッシュなど先に済ませておきます。
途中で折れそうになってブラストにしようかと思うくらいガンコでしたがグッとこらえて洗浄完了。
キャブレターの種類問わず、油面って大事なんですよ。
リンカートの場合フロートレバーピンとのガタも注意します。
最後にガソリンを流しておいて、流量とオーバーフロー・各部の漏れなどチェックチェック・・・
ガソリンを流しっぱなしで放っておいて、その間にケーブルブロックをセットしておきます。
チョッパーに多いですが、巻き取り式スロットルでリターンのスプリングを付けている仕様だとケーブルブロックに掛かる負荷が大きくなってしまいます。 シャフトにも当然余計な負荷が掛かるのであまりお勧めできないセットアップです。
仕方ないと言えば仕方ないのですが・・
74Bは完了して本日(木)発送しておきました。
続いてまたまた作業依頼で持ち込まれたM35を
まずは全バラくん。
マッチングがおかしいパーツは正規の物に戻します。
かなり状態が悪いです。
ねじ山全滅・・・
こっちも・・・
洗浄前にここをまずは修理します。
スロットルシャフトブッシュも。
明日には完了すると思います~~~
お疲れさまでした。
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