今回のM51オーバーホール作業依頼時に「詳細をできるだけブログに」といったリクエストを受けていたので詳しく書きます。
キレイに洗浄したらベンチュリをセットアップしておきます。
ボディー内部にスロットルディスクとの干渉でできたキズと、3ボルト特有の歪みを取るために内部ボーリングもしました。
もともとブラスフロートが付いていたので、それ用に曲げられていたフロートレバーを修正しながらレバーピンとのガタも取っておきます。
ブラスフロート(左)は専用のスクリューを使うので、NEWフロートに合わせてスクリューも交換します。
付いていたガブバルブニードル・シート(右)は先端がゴムの台湾製で、これがトラブル多しなので、全て金属製の物へ交換します。
これも使用前にひと手間かけないといけませんが・・・
フロートに移りますが、これもひと手間必要です。
この状態だと、フロートが割れたり、後で緩んできたりと良い事がないので
このくらいマイナスとなるように修正します。
プラスの場合も修正お願いします。
裏側を削っていくと緩み止めにもなりますし、やりやすいです。
でもって実油面測定です。
ボディーに移って、ボーリングしたボディーに合わせてオーバーサイズのスロットルディスクで、こんなに意地悪に光を当てても全く漏れません。
前述の作業をした場合は全閉時のディスク位置がスロット内で理想の位置に来ているかしっかりチェックしましょう。
ハイスピードニードルが違うモデルの物が付いていたので交換しておきます。
いよいよ組み立て・・・
マズイです。 ねじ山がありませ~~ん!!
カッパーワッシャーを入れてしまうと全くねじ山が出てきません。
ここは修正のしようが無く、ボディー交換となってしまうところですが・・・
対策品の薄型テフロンシールワッシャーで何とかなりました。
ただし、後々テフロンが馴染んでいくので、何度か軽く増し締めして下さい。
でもってガソリンを流してチェックです。
ボウルナット部からの滲みが心配なので少し置いておきます。
その間に56FLEでひとっ走り。
始動性も改善されてジェットも良い感じで2時間ほど走って来ました。
あとはETCを付ければ納車できます。
さてM51くん、ガソリンの滲みも無く合格だったので、ガタガタの物がほとんどのケーブルブロックを交換します。
不思議なシールが入っていたストレーナーも正規の物に組み替えておきました。
という訳で作業完了したので発送しておきました。
今日のブログはキャブだけで凄い量なのでこれだけです。
お疲れ様でした。
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