4/30/2010

アバター

 最近体に気になる異変が・・・

 ある一箇所の「ホクロ」がスクスクと育っているのです。 ナゼに今さら?? そんな物が育つ栄養なんてどこを探しても私の体には無いはずなのに。

 多少大きくなっているくらいなら気にもしないのですが面積に加えて出っ張ってきて、昨今話題の3D状態なので放っておけません。 取るしかないかな・・でも痛そうだな~  いや、親知らずも平気だったのでホクロぐらい、 やっぱり怖いッス。

 思えば数々の暴言を吐いてきた報いですね。  千 まさお、ちあきなおみ、はなくそ、ゾウリムシ、ペイズリーetc・・・そりゃあバチも当たるハズ、 今思い出しても謝罪して回りたくなるくらい学生時代、同級生達にひどいあだ名をつけていました。 反省してます・・

 反省くらいでは許されなそうで、このまま大きくなり続けたらどうしよう? 「大きいホクロがある人」から「ホクロにくっついてる人」に逆転してしまうのでは?

 私のブログを読んでいるお客さま、くれぐれも来店時にホクロを探さないようお願いします!!これでも結構気にしているので。 もしもバレたらその時は「俺がホクロでホクロが俺か・・」的な事を遠くを見る目で格好つけて言っておけば平気かな。  無理ですね、多分。

 くだらない話で申し訳ありません。 気を取り直して作業に入ります。

 引き続きTAKAさんSHOVEL根気良く初期慣らししていきます。







 それをやりながらナックルを進めていきますが、社外ストラップセットに入っていたガスケットにパーカライジングが錆びないよう含ませてある油が染み移っていてガッカリ・・

 迷わず破棄!




 使用するロッカーシャフトのオイルホール位置へマーキングしておきます(4本共に)







使用する全てのパーツを揃えてしつこいくらい仮組み+点検していきます。







 リプロのシャフトを使用するのでこの状態にてロッカーナットを締め込んでロッカーボックスマウントボルト(3本)がスムースに入るか確認して、必要であれば修正します。






 終わったら一度分解して、今度はロッカーアームを入れて仮組みして各部、接触やサイドスラストなどしつこくチェックして






 ここでオイルリターンのフィッティングが怪しい物へ交換されているのを発見したので正規の物へ交換します。

 この後にかなり苦戦して写真もブログもやる間無く大格闘でした・・・




 が、何とかロッカーまわりが解決したのでインテークニップルを打ち換えします。

 リプロのニップルが付いていたのですが、付属のO-Ringが入ってしまっていたため、打ち換えです。

 このオバケみたいなタップ、高かったッス・・


 そんなこんなで何とか終了です。

 ここ最近の中でもかなり悪いコンディションでした。 でもこの数年で良い物は少ないですかね・・





 キャブレターも見ておいて。 との依頼だったので点検していきます。

 これもかなりキテいそうなM-74Bがついています





 スロットルシャフトの磨耗が酷いだけでなく、スロットルディスクが逆についてました(判りますか?) あんまりです・・悲しいですね~

 アメリカから輸入してそのままのものを依頼されているので依頼主さまの責任ではないのですが、どこを見ても組み手のせいで壊している典型的な例で本当に悲しくなります



 メインノズルも適合しないものが入っていたりでしっかりとオーバーホールしなくてはならなそうなので一度報告して指示を待ちます。






 このへんで本日の作業は終了です。 新人のHくん、なかなか頑張ってくれてます。 1人増えるだけでなんだか工場内がにぎやかになって良い感じです。

                    お疲れ様でした。

4/27/2010

犯人は誰?

 最近よく耳にする「ゆとり教育」  若い世代とのギャップをこの一言で片付けてしまうのは少し強引では・・

 そんなに年齢の離れていない人や場合によっては年上の方でも違和感を覚える事もあるので「ゆとり教育」は事の元凶ではないように思います。

 衣類や身につける装飾品や音楽、口に入れる物まで、本当に欲しい物を買っていますか? 信じられないくらい高額なハーレーダビットソンさえ、まるで通販カタログのような雑誌を見てあれこれカスタムされているように感じます。

 マズイ・・またまたいつもの悪い癖で生意気言いました~すみません。 変わり者の私は日常の些細な出来事に柔軟な対応ができなくて辛い事が多いのです。  余計な事は放っておいてバイク屋は黙ってバイクを一生懸命整備します~

 GW中にタイヤ交換の予約が入っているのでチューブを入れてふくらませておきます。

 ビードがあがりやすくなったり、型崩れも治ったりと良い事づくめなので必ず行っています。




 TAKAさんSHOVEL、いよいよ煮詰めの作業です。

 点火コイル+ワイヤー、かなりの怪しさだったため新品に交換します。





 プラグワイヤー製作する際は専用工具を使用するとしっかりとできます。







 他、各部しっかりと点検+調整(この後800km以上試運転するので重要なのです)したらリフトから降ろして







 次に作業する車両を私のリフトに乗せておきます。 作業場がせまいので入れ替え一苦労です。

 一般のお客さまのSHOVEL、エンジンオーバーホール+各部カスタム+修理とかなりの重作業・・・




 そういえば、このSHOVELもコンプリートでオーバーホールしなければならないので一緒にやっていく事にします。

 次から次へ~っとオッサン、ますます痩せそうです・・(作業たくさんでありがたいのですが)




 TAKAさんSHOVELに戻って、まずはエンジンオイルを注入します。

 現在、当店では純正オイルしか使用しません(作業依頼いただいているSHOPさまにもお願いしています)




 オイルポンプのチェックバルブ+リリーフバルブ取り外しておいてエンジンオイルをオイルタンクに注入後、点火プラグを外して空キックしまくりです。






 オイルが出てきて大慌て・・なんて事のないように、全てのパーツ+工具をすぐ脇に用意しておきます。







 一番最初にチェックバルブからオイルが出てきますから、確認後、内部パーツを組み込んでキャップを締めて、ベントラインを繋いでリリーフバルブへのオイルが確認できるまでさらに空キックしまくり・・確認できたらここも締めます。

 その後プレッシャーゲージの針が振れるまでまたまたキックして



 そこまで確認できたらR-EXロッカープラグを外してオイルが来るまでキックキックです。

 確認できたらすかさず締めこんで(せっかく位置合わせしたロッカーシャフトが回ってしまわないように注意します)




 続いてF-EXロッカーも同じ作業して・・早くかけたい気持ちを抑えて我慢ガマン。

 その後、リターンラインにオイルが戻って来ていることが確認できたらいよいよエンジンスタートします。(疲れた~)

 ガソリンを流して、オーバーフローなども確認して、パンパンと柏手うっておまじないを忘れずに。

 気持ち良くキック一発で掛かったので各部異音などチェックして、発電チェックもしておきます。

 2~3分で一度エンジンストップさせて





 各部入念にオイル漏れしていないかチェックして→→お願いのおかげで問題無し!!







 今日はあいにくの雨なので工場内にて扇風機をあてて初期馴らししていきます。

 非接触温度計などで確認しながら5分を数回、10分を数回を繰り返します。 とてもGOODな手応え!!

 室外でかけられるようになったら強力有圧扇をあてて1時間程、これをガソリン20ℓ分くらい行ってから実走行に入ります。

 エンジニアリングなんて言ったって内燃機屋に出してるだとか、腕の良い内燃機屋がいれば誰が組んでも同じなどと言われる事がありますが、ここまでやっても同じなんですかねぇ~  少なくとも当店で組み上げたものは違うと信じていたいものです。

 さて、その合い間にシートリングカットの済んだナックルのヘッドを作業していきます。

 突き出し値計測後、バルブ擦り合わせ→フレックスホーンにてガイド内仕上げ→徹底洗浄すませて明日の組み付けに備えておきます(写真なくてゴメンナサイ)



 以上ここまで無事に終了。 気付いたらこんな時間で、いつもながらグッタリです~  ボチボチ片付けして帰って晩酌して寝よおっと。           お疲れ様でした。 

4/26/2010

ちゃんと出勤しました

 ひさしぶりの大掛かりな大工作業を控えて、いろいろな思い出がよみがえってきます。

 作った経歴として言えるレベルの物で一番最初は私の原点、「アーリーライダース」の増築です。 あの頃はまだ大型DIYショップがあまりなく、材料調達もままならない環境だった割には良い出来だったような気がします。

 その次は独立開業時、一番初めの「ランブル・エンジニアリング」を始める時。 たくさんの仲間が手伝ってくれて、あの時は皆、独身だった事もあり、何かとゆとりがあって製作中も楽しかった思い出しかありません。  その後、お店が横浜市の金沢区へ移転する際(この地での2年間はあまり思い出したくありません)

 その後も素人ながら調子に乗って知人のお店の内装などもいろいろとお手伝いしたりして、現在の藤沢市に移る際の大工事・・と、かなりの数を経験してきました。 毎回、友人たちが無償で手を貸してくれたおかげで完成しているので申し訳なくて仕方ありません・・・(今回は自分たちだけで造りマス)

 毎回完成後に何かしら「こうしておけば良かった」などの後悔が出てしまうので今回は入念に策を練ってから着工したいのですが性格上無理そうです。 雨漏りしなくて倒壊しなければOKとゆう、恐ろしいくらいのフワッとしたテーマで今回もやっていきま~す。

 もちろん本業はピシッとやりますよ。 本日も作業していきます。

 エンジンがフレームの上でコトコトしていないかしつこく確認後、4本のマウントボルトを差し込みます。 このとき、エンジンをゆっくりと動かして「ストッ」と入るのが望ましいですがプラハンで軽くきっかけ程度たたく分には構わないと思います。 回しながら入れたり、たたきこんだりはNGです。




 インマニ取り付けに細心の注意を払いつつキャブレターまわり組み付けしていきます。

 物凄い素材のシールを使う必要は無いですが、安いシールでは最近の日本のガソリンには耐え切れないのでここのシール選びにも気を使います。

 もちろんキャブステーの取り付けにも注意してもう一度やり直すなんて事にならぬよう完璧と思えるまで何度でも調整しながら組み付けしていきます。

 つづいてTOPハンガーマウント組み付けします。

 ここのアライメント調整も非常に重要ですからおろそかにしないように・・・





 ステーター関係に入ります。 各部コンディション確認しながら組み付けて、このローター装着時にフライホイールのタイミングマークと合わせるのを忘れずに。

 レギュレターマウントにも気を使ってアース不良やボデーの割れなど起こさないように



 インナープライマリーのつかない車両なので作業が早く進みます。 上記車両はアライメントなどに相当気を使わないと危険です(それは機会のあるときに)

 ともあれ、レフトサイドはあらかた終了です。




 エキパイ他どんどん組み付けてオイルラインを新しくしていきますが、 少し前の原油価格高騰の一件以来、海外パーツメーカーのオイルラインの品質低下に頭を抱えてしまっているのは私だけではないはず。 ひどいものでは数ヶ月でスパッと切れてしまうものもあるほどで困りものです。

 国内物であれば品質は間違いないのですが、外径が太かったり、見た目の問題だったりでこれまた素直に使えず・・


 そんな中、以前と変わらない品質の物が手に入るので現在、これしか使用しません。

 どこの物がXでどこの物が〇とは立場上書くとマズそうなので控えておきます。




 今日も来客たくさんで予約外の作業も入ったりで大忙しでしたが予定どうりここまで出来てめでたしです。

 明日にはリフトから降ろしてエンジン始動できそうです。

 これで空く、私担当のリフトへ次に載せる車両を決めておかなければ・・・ 「リフトに載ったら最後、何年後に降りるか分からない」  良く聞く話で耳が痛いような気もしますが、くれぐれもそんな事を言われないように、しっかり働きま~す


                     お疲れ様でした。

4/25/2010

ナゼばれてるの?

 またまた頂いちゃいました、お酒。

 まったく別々のお客さまからそれぞれ頂いて非常に嬉しいのですが「酒好き」がこんなにもバレているとゆうのが少々問題のような気が・・・

 確かに毎晩飲むくらい大好きですが、どうしてバレてるんでしょうか? 当然ながら作業場では一切飲みませんから日中は鼻もほっぺも赤くない筈ですし、念のためKくんに聞いてみましたが臭いもしないらしくて摩訶不思議・・・

 細かいことは放っておいてありがたくご馳走になります。 おいしそうで明日、臨時休業にならないかとても心配です。

 そうなってもいいように今日はいつもよりさらに頑張って作業します。

 先日の続き、PAN-CHOPPERのリヤ、メカドラのオーバーホールをしていきます。

 フレームラグ部にはまる部分が磨耗及び変形(ひしゃげ)していたので再生修理+バッキングプレート修正しました。




 そうしたら各部本組み、ライニング厚はまだしっかりと残っているので、きちんと効くよう研磨してリヤまわりASSY組み付け完了です。

 ここでSHOVEL-FLHのお客さまが軽整備+エンジンオイルの交換でご来店→→の間に



 ワルそ~なアイアンスポーツを持ってわざわざ新潟県から作業依頼でお客さまが来てくれました「越乃寒梅」もいっしょに。

 しっかりと打ち合わせも済ませたので順番が来次第作業させていただきます

 ここでお昼休み後に一念発起!!


 当店作業場のこの扉の向こう・・・








 現在この状況(ブルーのところが扉です) ちょうど2年くらい前に基礎を打ったまま放置状態だったのですが人数も作業内容も大きくなってきて限界ヨロシクなので増築に踏み切る事になりました。

 もちろん全て自分たちで施工するのでその間、本業が止まってしまう事になりますから相当な決心が必要ですが、寛大な大家さんの気が変わらないうちに何とかせねば・・・

 思いたったら動かないと気が済まない性分なので脳みそフル回転で構想練って、図面書いてでグッタリ。  もちろん完全に手を止める訳にはいきませんから本業をやりながら・・となりますが、それでもお店としては結構な打撃ではあります。 とゆう訳で早々と今年のHOT-ROD-SHOWリタイヤ宣言させていただきます!

 その間にEVOスポーツのお客さまがエンジンオイル交換に。 エンジンオイル交換の作業工賃を頂かないとゆう私の方針のためか、当店のSHOPカラーにしてはオイル交換のお客様がとても多いように思います。

 続いてCHERRY号、油切りしておいたフォークを作業していきます。 把握できている限りで約20年・・結構キテます。

 ローダウンしてもコシのある動きをするように、インナチューブカット(多忙につき外注に頼ります)の用意して、各部点検後にスプリングやらダンパーチューブなど必要パーツをオーダーしたら洗浄して全て揃うのを待つばかり。

 この勢いで三叉にいきたいのですがTAKAさんSHOVELを進めないとマズイのでそちらに入って本日は終了にします。

 明日は本格的にSHOVELの作業を進めて、リフトから降ろせたらいいなぁ~

                 お疲れ様でした。

4/23/2010

同じ手は通用せず

 いったいどうしちゃったんでしょうか、この寒さ・・関東より北の地方なんて雪が積もる程降っているらしく、信じられません。 各長期予報によれば来週からは暖かくなるようなのでひとまず安心ですが、あまりGW中のお天気が良いとそれはそれで困る事があったりなかったり・・

 季節はずれの寒さ程度で文句を言っていられる私などはまだましですかね。 この天候不順が死活問題の方々も大勢いるはずですから・・・

 あまり文句を言わず、寒くても変わらず作業ができるので、おとなしく作業に入ります。

 まずは先日のナックルヘッド、オーバーホール続きをやっていきましょう。
 下準備が終わり、バルブガイドを打ち込めるので製作しました。







 出来上がったガイドを用意しておいたヘッドへ打ち込み完了です。

 この後しばらく放置してもう一度打ち込みします(理由は最近いつも言っているガスケットの縮みの関係です。)

 使用するブラックダイヤモンドのバルブステム径に合わせてガイドを仕上げてシートカットを残すのみ。


 その間にCHERRY氏PANをやっていきます。

 リヤホイールバラして・・ Rフェンダーなどがついていないので分解がとても楽ちんです~





 フロントまわりもサクサク分解して前後ブレーキライニング点検していきます。 街乗りからロングまで激しく乗るためライニングペラッペラで張り替え決定。

 ただでさえ小さいバイクが前後のタイヤを外したらことさら小さくなりました。




 いつものとうりブレーキカムの当たり面を肉盛り→修正して








 もう1台のPAN-CHOPPER分と合わせてライニング張り替えです。連休前に間に合わす為にマッハで送ります。







 ここで高年式EVOスポーツ、前後タイヤ交換+他もろもろ作業です。 悪天候の中、ありがとうございました。

 その甲斐あってかわいくなりましたね。 気温の低い雨でNEWタイヤとゆうことでエア圧、低めに設定しておきました。

 気を付けて帰って下さい。


 CHERRY号、フォークのオーバーホールもするので分解後、オイルを抜いておいて







 もう1台のPAN-CHOPPER、リヤ・メカドラのオーバーホールしていきます。







 洗浄前は分解・組み立てのみでOKと思っていたら大甘でした・・各所かなり危険な状態です。

 まずはブレーキカムブッシング入れ替えしてリーマー合わせをして




 アンカースタット部もこの有り様・・ ここは肉盛り→成形→仕上げにて対応します。







 上記まで終了。 なんとか今日中に全て終わらせたかったのですが、タイムアップです。 この他いろいろと修正・修理箇所が多いので無理せずこの辺で終了にさせていただきます。






 なぜなら明日は子供たちの参観日だからです。 まぶたに目を書いて行くとゆう前回と同じ手はもう通用しそうにないのでそろそろ帰ってまた日曜日から頑張りま~す。

                     お疲れ様でした。