8/31/2020

夏のおわり

 8月も今日でおしまいってことで虫の話題でも。
 「虫けら」とか「オケラ」とか言葉としては使う機会のある螻蛄くんですが、子供の時から私には馴染みがなかったんですが、ここでお仕事をするようになって目にするようになりました。  ドタトタと愛嬌のある歩き方で、とくに見た目もグロテスクってこともないのにあんまり良い意味の表現で使われないのがかわいそうな気がして写真撮ってみました・・・

  さらに昨日は図鑑でしかお目にかかれないようなサイズの「ナナフシ」くんまで出没して豊かな自然満喫でした(したかないすケド)  これでまた今年の夏も終わっていってしまうと思うと少し寂しいですね。





  作業は山形県からご依頼いただいたM-74Bです。
 まずはおおまかなお見積りをお伝えしないといけないので分解しながらチェックしていきます。






  フロート・ガスバルブなどがそのまま使用可能かをチェックするためにこのままガソリンを流しておきます。







  その間にボディーを見ていきましょう。








  ちょっと凄いキズですね・・
 これは内径ボーリングしないとだめそうです。







  マニフォールドとの接合面の歪みも激しいですね、ここまでだとマシニングでないと修正しきれないので面研磨です。






  全バラくんになったところでご連絡➡GOサインをいただいたのでこのままOH作業へ移ります。







  洗浄前にできる内容の作業から。
 治具へセットするにもねじ山が生きていないとセットもできないのでねじ山をリコイル修理していきます。






  エアクリーナー側もいくつかねじ山がダメになっているのでここもリコイルで。







  スロットルシャフトを交換してシャフトブッシュも入れ替え・仕上げ。







  このスリットがね(これは正規のもの)








  拡大されてしまっています。








  キャブレター内径ボーリング+面研磨完了です。








スロットルディスクを製作して徹底洗浄です。

8/28/2020

なまり派

 世間では昨今もてはやされているリチウムイオンバッテリーですが、こっちサイドの最新でない車両に乗られている方の中で使っている方っていらっしゃるんでしょうか??

  現在セルスターターキット取り付けしているこちらの車両ですが、取り説にはこのホースシューオイルタンクで運用できるような内容が明記されています。  ですが、この容積で指定されるバッテリー容量を確保しようとするとリチウムイオンバッテリーをチョイスする以外の選択肢がありません。
 RUMBLEはスタイリッシュなチョッパーを製作するような事案は皆無ですし、そもそも現状の鉛のバッテリーに不満があるわけでもなく、リチウムイオンにはまったく関心がありませんでした。
 ですが、今回調べなくてはならない状況に追い込まれたので私なりにリサーチしてみたんですね、たしかに鉛式に比べてはるかに小さいのに大きなパワーなのはわかりました。  ですが、反してネガな要素が多すぎてですね・・専用の充電器をお客様に用意してもらわなければならなかったり、寒い時期は特にライトを点けて数分みたいな手順を踏んでからセルスタートだったり、そもそもGENの発電量では通常使用の充電がおぼつかない・・など私の情報不足もあるんですが、リチウムを選ぶメリットがあまり感じられないので今回は鉛バッテリーにさせていただきました。


  ということでオイルタンクを交換していきます。
 PANのチョッパーにしてはなかなか配線がびっしりですが、ひとまず外れました。






  なんとショッキングな事態が・・・前側のオイルタンクマウント部2か所ともねじ山が壊れています・・・  ナックルフレームならまだ何とかなりそうですが、PANフレームはコイルマウントブロックがあるので、トランスミッションなどが載っている丸裸ではない状態ではどうしようもないんですね・・・




どうにかセルを回せるだけのバッテリーが積めるオイルタンク取り付け完了です。
 再度分解して製作したステーを仕上げてクロームメッキへ外注に出します~~

8/26/2020

せんそう

 予想どうり昨日は目が回るくらいのバタバタかげんでした・・・ おまけに暑かったですしね(今日もすケド)  さらに昨日は娘がバイトに来る日でヒ~ヒ~ブ~ブ~言いながら一生懸命お掃除してくれてました♪
 なんだか最近いろいろ忙しい気がするんですが、さっきも何年振りか??で同じ業界の先輩から突然電話があって「近々飲み行こうゼ」とお誘いが・・・そりゃ楽しそうなので忙しいなんて言ってないで行く気満々なんですが、ナゼに突然???なんかあんのかな???と少々ビビッてみたり・・・


  昨日は予定どうり朝イチで54さんが取りに来てくれました。
 私としては一生このままの形で乗り続けて欲しいと切に願っております。





  続いてタイヤ交換+少々でご来店のスポーツさん。
 







  さらに保険屋さんのレッカーで担ぎ込まれた車両が入庫したり・・・







  セルスターター取り付けのPANヘッドへ戻れたのはすっかり夜になってからでした。
 キックシャフトブッシュを製作・入れ替え・仕上げ。






どうにかこうにか形になりました。  言われなければセルがついているなんて気づかなそうなくらい目立たないですよね。
 ここで問題なくキックができるかと、クラッチが作動するかを確認して先に進みます。

8/25/2020

まんきつ

 土曜日は子供たちにせがまれていた千葉へ行って楽しんできました。
 「私ゃパス~」と奥さまは来なかったんですが、まさか来ないだろうと思っていた長女がノリノリで参加したので3人で一日だけですが夏休みらしい遊びができて幸せでございやした♪  ですが、フェリーも海も道路もやはり例年より人が少なくて心配になりますね・・・



  さてお仕事です。
 ずいぶん前にオーダーしていたパーツがようやく入荷したり、作業依頼の荷物がバタバタと届いたりでまたスイッチ入れなおして頑張らねば・・です。





  パーツが揃ったのでずいぶんお待たせしてしまっていたコチラのパンヘッドへセルを取り付ける作業です。
 初めての作業内容なので作戦どうりに進むのか少し心配だったり・・





  こちらのキットを使用します。
 いくつかこの手のセルスターターキットを見たことがありますが、これは最後発ということもあり、よくできていてスマートに付けられそうですね。





  まずはこの状態まで分解する必要があります。
 そう、どってことない内容なんですが、キックカバーのスタッドが無理くり入れられていて、まったく抜けずで4か所も折れてしまい、スタッドだけでまる一日費やすハメに・・・




  スタータークラッチギヤがガタガタなのでブッシュ入れ替えておきます。







  本日お渡しとなっている54さんを準備しておきます。
 







ひとまずここまで行きました。
 今日(木)は朝から来店予約がびっしりなので頑張ります~~

8/20/2020

ふっかつ

 少し前にやらかしてネックレスが切れてしまったんですが、JIRIさんに無理言ってお願いしていたのを昨夜仕事帰りにお邪魔して受け取って無事に復活しました。
 ゆっくりと話すのは久しぶりだったのでずいぶんと話し込んでしまいましたが楽しい時間でした。  遅い時間にさ~~せんでした・・でもまた遊び行きます!! あじゃした!!!


  作業はペイント剥離の続きです。
 がっちりパテのウレタン塗装なのでホントに手強いす・・・






さすがに明日まで引きずるわけにはいきませんので今日は延長して先ほど終わりました~~
 これで塗装屋さんへお願いするだけです。

 腰がパンパンでまずそうなので今日はお風呂にゆっくりつかろうっと♨

8/19/2020

げんかい

 今日は私の苦手なガスタンク・フェンダーの剥離作業をしてました。
 これが本業の中に含まれる塗装屋さんですら「いちばんやりたくない」と言っていたので私がわがままなわけではないと思います・・・  ですが、ぎっくりもほとんど影を潜めて、車体もなんだかんだで出来上がってきたのでここいらで頑張っておかなければ!!ということで突入しましたよ。
 思いのほかガンコで、今日一日では終わりませんでしたがそろそろ蚊が出始めそうな時間ですし、私自身も限界ラバーですので残りは明日にして本日の剥離作業はおしまいにしてアイスをつまみにOS-1を飲んでコレ書いてる次第です。

  54さんが一息つけたのでしばらくぶりに戻ってきたハイドラさん、パーツのペイントをして。






  ブレーキシューの肉盛り修正などもしっかり施してOH・組み立て。






  車体の方は現在こんな感じです。







で、今日はシートメタルの剥離作業でヘトヘトのフラフラです・・・  この作業は当然外での作業となるので夜だと蚊にボコボコにされてしまうため、蚊も動けないほど日が照っているこの時間にやるわけです。
 さすがにちょっとヤバそうなのでここいらでおしまいにして、これから第二ラウンドで車体を引き続き進めます。

8/18/2020

れーしんげ

 昔から言われていたレーサーは美しいとか、速いマシンは美しいというお決まりのセリフ

  1mmも異論はアリマセン!!
 分かりやすすぎる一つの目的のためだけに一切の無駄なく愛すべき変人たちによって作られた機械だけに漂う魅力ったらそら・・ね




  たまりませんな・・
 今日書こうと思っていた話題の前書きとしてこれらの写真を引っ張り出していたら盛り上がってしまってこっちの話題をどっぷし書きそうになってしまいましたが、ガマンガマン・・・
 ハーレーに乗っている人の中には☝のような話題・車両に興味がないどころか毛嫌いしている方も少なくない気がしてハーレーの未来もあまり明るくないな・・なんて勝手に思っているんですが、ハーレーだってその昔は「世界最速」ってのを目指して新型車をリリースしていた時代があったんですよ、だからその時代の車両たちは魅力にあふれ、その残り香がなんとかギリギリ残っている5~60年代までのモデルまでは現在でも愛されている理由の一つなのではないかと私なりに思っている次第です。

 だからですね、当時のまんま、ほぼフルオリジナル・オリジナルペイントみたいな車両が目の前でコンディションの悪い状態でいるのがやるせないのです。
 1900年台前半~中旬くらいまでのアメリカ製の乗り物は間違いなく他を圧倒していて、キラキラと輝いていたはずで、そこから数10年しか経っていない現在で置きものになるとは思えないんです。

 話がわけわからなくなってしまいましたが、やっぱり無駄のないレーサーはかっちょいいすよね?って話で、今やうんこでうんこを掃除するから汚くないうんこですみたいなことになっちゃってるボルボだって昔はレース活動に積極的で、そのころの車はやっぱりかっこいいですもんね・・・


  そういった(どういった?)わけでバリっと調子よく乗っていただきたい54さん、昨日エンジンを掛けてテストランヘ出発したんですが、なんとまぁ・・





何度も作業場へ戻って手直しして出発➡また戻ってを繰り返して結局夜中になっちゃいましたが良いところまで来ましたよ💛
 昨夜乗って帰って今朝の出勤時まで引きずっていた不快極まりないシフトタッチと、嫌なタイミングで出るクシャミはさっきまでの走り込みで完全に改善できました。
 こりゃ久々の良い手ごたえ!!と鼻息荒くなりかけましたが、これはベースの車両がやっぱりすばらしいんですね。

8/17/2020

きをつけて

 それにしても強烈な暑さですよね・・
 最近はもっぱらちゃり通勤なんですが、ちょっとマズイかも?という感覚が頭をよぎったりするので自分で気を付けて早めに休憩なり水分補給なりしなければ・・と思います。 もちろん作業中も同様ですな・・何度か書いてますが作業場でぶっ倒れた場合、誰かに発見してもらわないと一人なもので危ないですもんね。
 昨日の日中なんてバイクに乗っていても日差しと熱風で嫌になりそうな程でした。 皆さまもお気をつけくださいませ。


  作業は54さん大詰めです。
 スロットルシャフト周りのリフレッシュまで終わりました。






  怪しげなJETですが・・








  測ってみたら穴径はちゃんと#19でした。








  ガソリンを流して最終チェック。








昨日も来客たくさんだったりで、エンジンスタートまで行けたのはすっかり夜遅くになってしまいましたが、各部チェックして異常なしなのでこれからお昼くらいまで乗ってきます~~

8/15/2020

おぼん

 みなさんお盆休みを満喫されてますかね?
 そんなものとは縁のない自営業な私は早朝のガラガラな道路くらいしか恩恵を感じられず、例によってボヤいている日々です・・
 今日は定休日の土曜日なのでお仕事はしていませんが作業場へ来てベッド製作に精を出しておりやす。
 先日長男くんから「海釣り行きたい!」と言われたので短くなってしまった夏休みの間に連れて行ってやろうと今日を候補日に検討していたんですが、お盆は海・川に近づくな・・と言われていたのでやめときました。  もう明日から学校が始まって、夏休みではなくなってしまいますが、このぶんだと来週末も同じくらいの暑々かげんでしょうからしっかり送り火で帰っていただいてから来週千葉の海で遊ぼうと思います。


  作業は54さん続きです。
 前夜はいい年コイてはしゃぎすぎたので若干ダメージが残っていますが引き締めていきます。
 音が気になると言われていたタペットセクション、チェックして✖だったハイドロユニットは交換して組んでいきます。



  そうしたらオイルタンクへオイルを入れてエア抜きしながら各バルブへオイルが来たことを確認しつつキャップを締めていきます。






  付いていないといけないパーツをつけたり、おかしな組み方がされている箇所を正規の組み方にしたりしながらもとどうりになりました。






  ラストのリクエスト、キャブレターのOHです。








  あれ~怖いですね~チョークディスクを留めるスクリューが一本ありません・・・  念のためエアクリーナー側を探索しましたが見当たらず・・最初から付け忘れていたに違いないと思うことにします。
 このもんのすごく小さいスクリュー一個で大きなエンジンをダメにすることが容易にできるので侮れないんですよ。



  まずはチェックしながら全バラくんです。








  徹底洗浄。








  フロートグループ完了させてガソリンを流しておいて実油面+オーバーフローのチェック。







スロットルシャフトブッシュ入れ替え・仕上げ。

 明日(日)にはエンジン掛かると思います。