12/25/2014

Bキャブ

 良い機会なので今日はS&S-Bキャブのオーバーホールを。

  ここが出来上がりを左右すると言ってしまえるくらい重要な洗浄をしっかりと。
 昨日納品してもらったS&S純正のマスターリビルドキットを使います。
 昔売られていた台湾MADEのは使っちゃダメです。
  もともとブッシュの入らないスロットルシャフト穴へダメージを与えてしまうと取り返しがつかない事になってしまうので、NEWシャフトへ交換する際はスルスルくんになるようにNEWシャフトのバリを取ります。
  ディスクも同じく、シャフトのスリット内で自由に動くようになるまでスリット内のバリを取ります。









NEWディスクがボディーにスルッと入るか確認して、必要であれば修正しておきます。









すんなり入らない場合はいきなりディスクを疑わず、キャブレター側の真円も確認しておきます。
 横は入らないけど、縦なら入るのであれば問題はディスクには無いという事も考えられるので。
  色んなトコロに空いている意味の無さそうな穴ですが、みんな大事な役割があるので、全て貫通しているか、役割を考えながらチェックしておきます。
 役割を考えながら色んなキャブレターを見ていくと、こういう性格にしたいから、穴のサイズを変えてみたりなどの的外れでないモディファイのアイデアも出てきたりするのでキャブいじりはやめられなかったりします・・
  こうなって・・
  こうなって・・
 ここはたま~~に塞がっている事があります。
  パイロットジェットが入るこの穴に繋がって・・・
  上にあがって斜めになって~~
  ここへ行きます。

 この3個の小っちゃい穴が塞がっていたら・・
  ガッカリしながらこの目くらを取ってお掃除です。


  全開合わせをして固定したスロットルレバーがディスク全閉になる前にこんな感じでストッパーへ当たってしまっているとアイドルアジャストスクリューをいくら緩めてもアイドリングが下がらなくなってしまうので修正しておきます。
  実油面+オーバーフロー+流れたガソリンの量をチェックして。
  組み付けたらしつこくもう一度ガソリンを流してチェック。
  なんかたくさんガソリンが入りそうなんですが、フロートチャンバーに溜められるガソリンの量はリンカートと大差なかったりします。
  メデタク完了で車体へ組み付けておきます。
 参考までにジェットですが、295・72にしてありますが、OHしたての元気の良い80CUなので285になる可能性大ではあります。

 Bキャブはオシマイです。
  たくさん走るWGさんの作業です。
 ひととうり点検・整備していたら、いくつか問題があったのでお電話したんですが・・そうでした、今日はイブなんですね、忘れてました、明日またご連絡いたします~~
これまた外注さんが頑張って年内納品してくれたヘリングスのレプリカハンドルバーが届きました、ありがとうございます。

 RUMBLEのお客さまに使う分なので、販売はしていません、念のため。


 本日の作業はこの辺で。



                             お疲れさまでした。

12/23/2014

年末・年始のお知らせ

 遅くなってしまいましたが年末・年始のお知らせです。
 年内は30日まで、年始は5日から営業いたします(HIDEくんは28日でおしまいなのでご注意ください)

 もう一つ、今年は例年以上に大掃除を大がかりにするので、明日以降の緊急作業には対応できない事が多くなってしまいます。

  ずいぶんボロボロになってしまった隣の小屋を、大家さんの許可がもらえたので改装するためなのです。

 今まではほとんど自分で大工作業をしていたのですが、サスガに無理って事で今回ばかりは業者さんへお願いしました。
 その業者さんが無理を聞いてくれてお正月早々に着工してくれるので、土間がうてるように中身をがらんどうにしなくてはいけないのです。
  こっちでは洗浄・サンブラ・サンダーなどの作業を寒さに震えつつ、雨漏りをかわしつつ今までやっていましたが、どんなに快適なスペースに生まれ変わるか今から楽しみです。

 業者の皆さま、よろしくお願いしま~~す!!






 本日の作業です。

  エンジン・トランスミッションを載せただけのスタージスくんを進めていきます。

 まずはエンジンを軽く固定します。
  そうしたらアライメント用のインナープライマリーを組み付けてエンジンを固定、続いてトランスミッションを固定していきます。
  メインシャフトを回してチェックしながら締め込んでいきます。










切れが悪かったクラッチをオーバーホールしておきます。

 自分が乗っていると、ついつい後回しで解決していなかったんですが、原因は簡単でリリーシングディスクの歪みだったので修正したらアッサリ解決。
  ペグ周りも組み付けてレフトサイドはほぼ完了です。
  ライトサイドもほぼ完了。
 あとはペイントや、表面処理などの外注作業が終われば組み付けるだけです。
  スタージスへ付けるBキャブ、中古なのでオーバーホールしていきます。
  いつもながらパーツが少なくて楽チンのBキャブくん。
 あっという間にバラバラです。

 欠品がいくつかあったり・・
  シャフトが割れてたりとなかなかですが・・
  ボディーの肝心なトコロはOKそうで一安心。
  各ねじ山もあまり良くないので修正して、ドレン・ガスバルブへVITONシールが使えるように追加工しておいて明日徹底洗浄です。
  キャブついでに鹿児島県のお客さまからのM51をオーバーホールに備えて分解していきます。
  こちらも全バラくんになったので、明日お見積もりのご連絡をいたします。

 本日の作業はこのへんで。







                               お疲れさまでした。

12/22/2014

すい~~つ

 雨の休日だった昨日は子供たちのリクエストにより、モンブランを作ったんですが、強敵のメレンゲ作りにより、休み明けだというのに手が痛いです・・・
 おまけに出来上がっても私は食べないので、ケーキ作りはあんまり気が乗りません・・  ウマイこと作戦を練ってギョーザが作りたくなるように仕向けようっと。

 作業報告していきます。


  スタージスのトランスミッション、お休み前の金曜日にケースを仕上げました。


  キックカバースタット周りのクラックを溶接・仕上げ。
  ドレンプラグ穴修理などなど・・・
  今日はまずメンドラブッシュの仕上げから。
  続いてスタータークラッチギヤブッシュ。
 入っている純正ブッシュのオイル溝を見ればここへのオイル循環の重要性が分かります。

 それにしても、そんなに掘らなくっても・・・というくらいの溝ですね。
  しっかり対策して両ブッシュ完了です。
  3rdギヤのサイドプレイ調整をしたらメインシャフトグループは完了です。
  続いてカウンターシャフトグループへ。
 まずはクラスターギヤ、各部のバリをしっかり研磨してキレイにしておきます。
  どんなにちょびっとでも虫食いがあったらシャフトは交換しましょう。77UPは特に要注意です。
  ベアリング・ブッシュなど入れ替える場合は必ず計測しましょう。
 ニードルベアリング圧入時にストレスを掛け過ぎると焼き付きの危険度が高くなってしまうので、対策して圧入します。
  ここのサイドプレイはキックカバー側だけでなく、左右のワッシャーで合わせます。
  毎回ここで一息付いてしまいます・・・
  トップカバーグループへ移ります。
  完成。
  シフターフォークのサイドプレイ合わせ。
  トップカバーを閉めてあと一息。
  キックカバーブッシュも入れ替える前に圧入しろをしっかり計測。

 PAN用のキックアームがまっすぐ立つようにスタータークランクギヤへ追加工してキックカバーを組み付けたらミッション完成です。
車体へ載せて本日の作業はオシマイです。

 だんだん走れそうな感じになって来ました。








                           お疲れさまでした。