懲りもせずに言わせていただきますが、 暖かいです、最近。
これを言うとここまで必ず寒くなっているので控えておきたいのですが、もう平気そうですね。
「冬晴れの暖かい春のような日」だったこれまでの空気とは明らかに変わってきて、春を感じられる陽気が増えてきたので嬉しい限りです。 またキンキンに寒くなったらゴメンナサイ、 多分私のせいです・・・
こうなるともう駄目です。走りに行きたくてウズウズ…スタージスがそろそろ車検なので、車検を取ってフォークシールを換えてcherry氏を誘って東名全開 (もちろん法定速度厳守で~す) ツーリングにでも行こうかな~Jet-Runまで待てないので… でも我慢。 いや、無理かな? 気持ち良く遊べるように頑張って仕事に励みます(今日のところは・・)
さてさて、 昨日ライトサイドのレースラッピングが終わったのでレフトサイドのベアリングレースをセットしていきましょう。
TIMKEN出荷時のマッチングを変えないように注意しましょう
以前に紹介した工具でディスタンス調整をして
さあレース挿入! の前に各部ねじ山点検及び修正します。
むやみに行うとねじ山がやせてしまうので、悪そうな箇所だけにした方がいいですね。
この後、切り粉やラッピングの残留物があるので徹底洗浄します。
終わったらいよいよレースになります。
まずはこのリングを・・ の前にこのリング、出荷時に面取りしてくれているのですが甘い事があるので必要なら面取りしてあげましょう。
クランクケースにキズがつかぬように。
専用工具でレースを圧入します。
完了です。 このとき、ケースに鋳込んである鉄部を土台にして圧入しないと危険です。
修理が破壊にならぬように自分に言い聞かせながら慎重に。
ライトサイド・ギヤカバー内の組み立て前調整に入ります。
全てセットして、実際に使用する同じパックに入っているガスケットを入れて各ギヤのサイドスラストを計測・調整します。
各サイズのワッシャーを使ってオイルでフローティング状態になると思われる適正なクリアランスに調整していきます。
そうしたら、全てのパーツを入れて、組み立て時のトルクで締め込んだ状態でピニオンシャフトが指でつまんで負荷なくクルクルと回るように。
何度やってもこの瞬間、気持ちがいいです。
次はオイルポンプシャフトとブッシングのチェックです。
ドゥエルピンのないタイプはこの時点でのアライメントチェックの必要はないと考えています。 その代わり、組み立て時の芯出しが重要になってきます。
あとは組み立てるだけなので例によって徹底洗浄しておきます。
ここで初めてパーツクリーナーを湯水のごとく使い、エアブローするのですが 冬場はもちろんこの時期でもかなり冷たくなって急激な温度変化により結露も出ます。 これでは使用するケミカルが期待する性能を発揮してくれませんので洗浄後に必ず人肌以上に温めておきましょう。
いよいよフライホイール作業です。 カウンターウエイトの形状の違いなどをブツブツ言いながら見ていましたが、 目を覚まして作業の続きです。
オーナーさんと打ち合わせの結果、 ロングツーリングなどには一切行かず、 年間に乗っても2~3000km、 なるべくロープライスで とのリクエストなのでバランスはそのままでいくことにしました。 新車出荷時の穴しかあいていないとゆうのも理由の一つです。
コンロッドビックエンド4箇所計測→良好です。
ショートタイプのクランクピンを使用することに決定したので組み込んでサイドスラスト計測します→バッチリです。
フライホイールワッシャーを入れてかしめます。
シャフト径・任意のローラー径を計測し、それを基準値にしてロッドレースを計測。
イヤ~、危ないところでした。 オーバーサイズのローラーで仕上げられます。
昨日の二の舞かとひやひやしましたが神様のおかげです。
早速ラッピング開始です。
JIMSくんに比べれば楽なものです。
使用するローラー、かなりの数ですが必ず全て計測して使いましょう。 おかげでマイクロメーターを使う腕が上達すると思う事にします。
ラッピング無事終了です。
この後、組み立てにはいるので一度綺麗に片付けてお昼ご飯にします~
と思ったらNISIFUJIさんが遊びに来てくれました。
なんでも、物凄いのをレストアしてるらしくて・・チーフでおしまいかと思っていたら・・・この方のバイタリティーには頭が下がります。 色々勉強になりました。 ありがとうございます。
その後、DAISUKEさんも遊びに来てくれたりありながら・・
フライホイール、このようによ~くこすって
このような汚れがウエスにつかなくなるまでしつこくゴシゴシしてから組み立てです。
この年式のスプロケットシャフトには回り止めのKEYが付いていないので、分解時にマークしておいたステーターローターのマーキングと合わせて組み立てします。
回ってしまわないように注意しながら・・
ここでもやっぱり専用工具のお世話になります。
一箇所組むたびにオイルオリフィスをチェックしながら
慎重に組み立てします。
集中・集中
芯出し完了!
今日は写真が多いですね・・ この辺ですっ飛ばして ハイ、組みあがりました。 にしたいなぁ~
どこにも干渉しないかシミュレーターを使って回しながらチェックです。
ケース組み立て完了です。
この状態で指でつまんで負荷・異音なくクルクルと回ればOKです。
今日はまだまだ行きます。
オイルポンプ、ガスケットチェックして必要なら調整して合わせます。
ポンプシールも専用工具で楽々です。 シリコングリスお忘れなく。
組みあがり、規定トルクで締めた後に写真のとうり指一本でどこにも引っかかりなくクルクルと回るように芯出しします。
これをサボるとKEY割れ・・なんて恐ろしい事になるらしいです。
今日は凄い量になってしまいましたのでこの辺でやめにしておきます。 見にくいですかね? もっと上手くやらねば・・・
お疲れさまでした。
3/16/2010
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿