3/07/2010

青い顔を知らない世代

 雨降りでさむ~い今日みたいな天気でも週末となるとお客さんが遊びに来てくれてありがたいかぎりです。

 こんなスタンスで店をやっていると、 全国各地から年齢・職業など様々な個性のある方々と接する事が多く、 勉強になる事も多いです。  コンプリートで車両を製作する場合はもちろんですが、オーバーホールなどの場合でもオートバイ以外の色々な話を打ち合わせも含めてするものですから貴重な経験が出来ているといつも感じます。

 最近は若い世代のお客さんも多く、おっさ・・ごめんなさい。 私より上の世代の方と話している時には感じる事も殆ど無いのですが、若い人と話しているとかなりのギャップを感じる事が多く、ときに何とも言えない気持ちになってしまいます。 考えてみれば私よりひとまわりも年が下の人と違和感無く話せる訳も無く、当然ではあるのですが・・・

 昭和40年代生まれの我々世代までですと、あの懐かしい「グンゼの白ブリーフ」をパンツとしての機能を果たさないくらいクッタンクッタンになるまで履かされていたりしたもんです。  ちょっとお金持ちの家の子は「鋼鉄ジーグ」などの絵が入っているパンツを履いていてうらやましかったなぁ・・

 私の家は「ホームレスなんとか」の人に勝るとも劣らない (いや、勝ってるな・・読んだ事ないですが)くらいのビンボーぐあいだったので、 パンツはもっぱら兄からのお下がりで新品時に書いてあるグンゼの顔の絵、ベビースターのあの黒目がちのキャラに似た顔(メガネ取った坂本ちゃんみたいな最近のキャラの方ではなく古い方のやつ)の青い顔の絵なんて跡形も無く消えてしまっているようなパンツをゴムを入れ替え履かされていたぐらいですからやはりこれ位までの世代の人の方がいろんな意味でたくましいと言いますか、 上手に古いハーレーとも付き合えてる様に感じます。 使い捨てはいけません、絶対に!!

 まぁ、あまり先入観を持たず、色んな世代の人たちと上手にお付き合いしていけたらな・・と思います。

 昨日のSHOVELのお客さまから「全部完璧に治してください」とのリクエストをいただいたので腰上はこのままにしておいて腰下を下ろします。






 クランケースをフレームから降ろす前につながっている全ての物を取り外しましょう。

 オイルライン、点火システムの配線、オイルプレッシャースイッチの配線などなど・・・

 おぉ~、なんと純正のイグニッション・・・大事に使いましょう


 レフトサイドもサクサクばらしていきます。

 ステーターローターのマーキング(2本)が消えかけているので今のうちに上から書いておきます。





 この時点でピストンも取っておきます。  なるべくF/R分かるようにしておき、工具を使って取りましょう。

 そしたらケースのアンダーガードを取り、ケースマウントボルト(4本)を外します。 無理な力でたたいて抜くなんて事のないように



 フリーになったらクランクケースASSYがフレームにしっかり載っているかチェックします。

 ゆすってみて大きくコトコトしなければOKです。





 ギヤカバー内のオイルが抜けやすいようにタッペットガイドも先に外しておきます。

 どこに入っていたかマーキングも忘れずに・・・

 ではケース降ろします!! の前にもう一度一周全て外れているか確認します。  力仕事は超合金スタッフのKくんに迷わずお願いするのですがブツブツ言いながらスポークと格闘している背中を見て自分で降ろす事に決定


 シリンダーベーススタットを痛めないこととギックリ腰に注意しながらそぉ~っとこの様に置いて分解前にオイルを抜いておきます。

 ここで書かなくてはいけない原稿を完っ全に忘れていた事を奇跡的に思い出したので、 それを終わらせてからまた続きの作業に入ります。 いや~ヤバイヤバイ・・・



 やっと苦手な書き物が無事に終わったのですが来客やら電話などいろいろあってバタバタでしたが気を取り直して仕事に戻りましょう。

 シリンダーベースのガスケットががなり手強そう(同業者の方は分かってくれると思います)です。 一生懸命はがしたのにシリンダーがアウトでがっかり・・・となるまえに計測しておきます。

 すばらしい!純正STDサイズピストン!!



 +010サイズで問題なく使えそうなので洗浄前にガスケットはがします。

 このEg、過去にオーバーホールされた痕跡がありません。 腰上の分解はされている感じですが、消耗部位の磨耗がその分すごいですが腰下は分解されたことすらなさそうです。 こういったEgは必ず良いオーバーホールが出来るのでとてもやる気が出ます。
 やっとこさガスケットはがれました。 ガンコでした~







 ロッカー分解前に組み付けトルクをかけてスタットのチェックをしてから分解します。

 締めるときは内側から、緩めるときは外側からです念のため。



 シャフトを抜きますが、入っていた場所よりもシャフトとアームのマッチングが大事なので分かるようにマーキングしておきましょう。

 ここのガスケットも手強そうですな・・



 思ったとおり手強かったです。 シリンダーと合わせてガスケットはがしだけで結構時間がかかってしまいました。

 明日はペースアップでヘッド、腰下全て分解・洗浄終わらせたいのですが来客予定が数件入っていて心配です・・・

でも、ここでの作業報告が薄~くならないように頑張って進めます。


 今日はこの辺で終了にします。  今度の金曜日、CCIオーダー日ですので注文のある方はそれまでにお願いします。

 富士宮のみなさん、ご無沙汰していますがお元気ですか? また合える日を楽しみにしています。

                 お疲れ様でした。

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