今朝は冷え込みもかなり優しく少しずつですが春を感じられるようになって来ました。 明日しっぺ返しを食わないように控えめに言っておきます。
私は初老なもので今朝は四時頃目が覚めてしまい、少し前なら「無理っす」とばかりにふとんにもぐっていたのですが、今日は目覚めと共に迷わずインナーグローブなしで出勤できました。
色々と便利になって、いつの間にか季節の変わり目も感じないくらい五感がどんどん退化してしまう事に少しでも抵抗したいので日々精進です。
昨日の慣らし運転の詳細ですが・・
コンプリート製作車両・EgフルOH車両とも例外無く全て800~1000kmの試乗を行っています。 まず、組みあがったらEgを掛け3分程度で一度止めます。 (各部異音やオイル漏れの確認をします) 次に有圧送風機(強烈です)をあてて5分を数回 その後15分 30分と増やして行き、この状態でトータル7時間程走行せずにエンジンを掛けます。
その後走行に入り前述の実走行を重ねます。 このくらいの距離を問題なくこなせれば殆どの場合、トラブルの起こる可能性が低い事と、逆にこのくらいまではどんなに完璧に作業をしても大なり小なり何かしら起こる事がありますから。 点火時期やキャブレターの調整も微妙に変える必要もあるので非常に商売としては効率が悪いですが私はこの方法をとっています。 おかげでこの6,7年で組み上げた車両が焼き付いてEg分解とゆう記憶はありません。
先日のロッカー作業の終わったハイドラのヘッド、バルブガイド作業をします。
ベッドボスガイド穴まわりにタガネでカシメたような跡があります。
おそらく前に作業した人がガイドが動いてしまった経験があるのか、 うがった見方をするとガイド製作をミスして入れる時にゆるかったのかな? など色々と想像できます。
ガイド径を決める為にガイド穴の計測です。
私は縦軸・横軸共に最低2回ずつ計測します。(真円が出ていることが大事なので)
何mm圧入しろをとるか、ガイド寸法・形状を決めるためにポートまでの穴長も計測します。
様々な要素が入り組んでいてここの設定は経験が必要なところです
ガイド完成です。(ちなみにEX)
こちらはIN用
形状が違うのは私なりの理由があります。
それにしても見えなくしてしまうのが惜しい感じがするのですがガイドはガイドとして使わなくてはただの鉄・・わかってはいるんですが 僕のガイドはさておき、ピストルの弾など、全ての形状・材質に目的があって製作者の情熱が入っている工業製品にはたまらない魅力を感じてしまうのは僕だけですかね~
ガイドの圧入が終わったので 冷ましている間に業者さまからのナックルのヘッドをやります。
忙しすぎです・・・が、絶対にミスの無いよう気合を入れなおします
バルブカバーのスプリングアンダーリテーナとの接地部にお決まりのクラックが入っていたので修理しました。
スピーディーに作業が進むようにマーキングしておきます。
2が見えますかね? 私はR-EXから1234とフロントへ向かって呼んでいます
作業がやりやすい状態の今のうちにある程度合わせて板金しておきましょう。
ヘッドボルト穴がかなり頼りないのでチェックします。
組み込み時の一割増しのトルクをかけてチェックします。
プラグホールのネジ山も荒れていたので修正です。
マウントタブの状態は・・・
溶接痕も無いかよ~くみます。
ここはあまりいかれないですがロッカーボックスマウント部もチェックです。(真ん中の小さいところのねじ山)
ここで急遽業者さまから依頼のSHOVELシリンダーボーリングが終了した為、 ボーリング待ちのシリンダーが工場の中にごってり渋滞しているのでトルクプレート付け替えします。
ナックル好きの方、ごめんなさい。
クリアランス最終チェックします。
キースブラックのピストンはメーカー指定の位置があるのでそこを測定します。
その寸法でボアゲージをセットして・・・
シリンダーとの差がクリアランスとなるわけですが・・・
バッチリです。
ピストンリングもこうして一周チェックして・・・
OKだったらシリンダーに入れて理想のギャップ値かどうかチェックします
全部のリング行ないます。
これでプレートをばらせるのでリングの面取りなどの作業は後にして
大急ぎでこれまた業者さまからのPANシリンダーに組み付けます。
今日は車検が二台あったり(一応バイク屋ですから・・) カスタムの打ち合わせをスタッフKくんとしたりだったのでこの辺で。
業務連絡ですが明日、金曜日TEDDオーダー日なのでオーダーがある方はお昼くらいまでにお願いします。
3/04/2010
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