今日も写真なしで申し訳ないのですが、もう少し続きを。
プラグの焼けを前後均等にしようとしたときに、点火時期の調整が有効な手段の一つであるという事は前回書きましたが、せっかく調整した点火時期を狂わせる要因がいくつもあるという事も付け加えておきます。
SHOVEL以降のコーンカバータイプ以前のモデルは注意が必要です。
いわゆるデスビーと呼ばれている点火装置をプッシュロッドの前から差し込むわけですが、この駆動にクロスヘリカルギヤが使われている事が難点の一つです。 せめてベベル式にしてくれていれば、せっかく合わせた点火タイミングが安定してくれるのですが、デスビベースシャフトが上下方向にカタカタ動いてしまうとそれだけで進角・遅角してしまいます。 加えてサーキットギヤのサイドスラストも同じ悪さをしでかします。 手動進角の場合、さらにサーキットブレーカーベースとタイマーシャフトハウジングとのガタも同じく・・・
といった具合にこれらが全て絡むと理想の遅・進角作動幅の倍くらい動いてしまい、静止時にしっかり合わせたつもりでも、実際にエンジンを掛けると・・・となってしまいます。
自動進角は信号などで停止してもアイドリングが下がらない車両は真ん中の9/16スクリューを上から押せばアイドリングが一気に下がるハズです。 ガバナーのガタも同じく悪い結果を引き起こします。
その点からするとマロリーちゃんは遅・進角作動幅を任意に調整できる作りになっており、この辺の弱点を補ってくれる優れものなんですが、肝心のルックスがアレなので私は付けません。
旧式の車両を相手にしているわけですから、ネガティブな要因だらけなのは仕方ありません。 要は弱点を根気よく一つずつ改善していけば良いわけです。 弱点となる個所を廃止して新機構にして信頼性を上げていくのはメーカーさんの仕事で、RUMBLEの仕事はそれとは少し違うのです。
実際にセッティングへ突入する前に、これに限らず、各部が正常な状態になっている事が肝心です。
「オマエ何様だよ!!」と、そろそろ言われそうなので明日からまた作業報告に戻ります。
お疲れ様でした。
9/04/2014
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