5/09/2010

パンク寸前

 いただいちゃいました、またまた・・

 能登へツーリングへ行ったお客さまからのお土産で。 なんだか高そうで恐縮してしまいますがエンリョなくご馳走になります。

 それにしてもロングツーリング、うらやましいです。



 私より年上の方なのですが、この車両に乗ってかなりタイトなスケジュールでしかも高年式のウルトラと一緒に能登まで! 聞けば相当なアベレージスピード、タフですね~

 各部点検で車両はお預かりですが、ロングへ行って来たとは思えないくらいバッチリそうです。 でも念のためしっかりチェックしておきます。(バイクも体も、もう少しだけいたわって下さい)


 本日、スタッフお休みなので一人で伝票整理や、入庫待ちいただいている予約のお客さまの確認・整理やらをしていて気付いたのですが、 工場内に車両がパンパン(この反対側にも6台!) おまけに車両製作のオーダーが今月すでに2台も・・完全パニックで逃げ出したいトコロですが、「ヅラ刑事」でおなじみのあの方も結婚できる昨今ですので一生懸命働けば「ヅラメカ」一歩手前の私にも良い事がありそうと信じて今日も作業に入りま~す。


 WLのドライブチェーンを交換していきます。 幅の関係でシールチェーンは使えないのでノンシールの94リンクを使用します。






 重さとバランスで手がプルプルですが、新品だとこんな風に持ってもほとんどしなりません、連結のピンが磨耗していない証です。

 現在ついているチェーンを同じように持って、そのしなり具合を見れば交換の目安にできますね。




 WLはトランスミッション側のスプロケットカバー部のクリアランスが狭いので古いチェーンを外さずに指のところで新しいチェーンとつなげて取り付ければ楽チンです。






 作業中にチェーンカバーのスタットの供回りを発見・・外してみたら完全に取れてしまっていたので溶接修理します。

 プライマリーチェーンの調整でミッションを動かす必要があり、そのミッションと一緒にチェーンカバーが動くWLはここのコンディションが重要となります。



 チェーンまわり作業完了で、全て終わったのでオーナーさまへご連絡。

 今日はなんだか朝から来客が多いです・・・




 続いてCHERRY号、リヤメカドラのオーバーホールをしていきます。

 (通称)ブレーキカムブッシュがダメになっていたので入れ替えしてリーマー仕上げしましょう。



 ブレーキカム(通称)も新品に交換してブッシングの仕上げも完了していつもながらバッチリです。

 受け側が出来上がったので厚めに張り替えしておいたライニングを慎重に研磨して車体にドラムシェルと合わせて組み込んで擦り合わせしていきます。



 このように完全に手作業にて擦り合わせ後、リーディング・トレーディングに合わせて研磨していきます。

 非常に原始的で手間が掛かりますが私はこれがベストだと考えてこの作業方法を取っています。

 それにしても来客が多いと思ったら今日は日曜日、どうりで・・・午後は鍵を閉めて作業に集中でいかせて頂きます(スミマセン)
 擦り合わせが終わったらドラムシェル内のブレーキダストをしっかり清掃しておきます。

 ホイール作業した時は必ずラグボルトをチェックするクセをつけておく事をお勧めします。



 肝心要、ライニングをリーディング・トレーディング用に最終研磨を手仕上げしたら、バッキングプレート側も一度分解してダストをよく洗浄してから必要箇所へグリスをしっかり塗布して組み立て・調整していきます。





 めでたく完成~  なかなか効きそうです。







 続いてフロントエンドを作業していきます。

 ステムのチェックをして→→レースに目立つキズ等ないのでそのまま行く事にしますが、念のためベアリングは交換です。




 フロントエンド一式、サンドブラストのリクエストだったので先にペイントを剥がします(剥離材はなるべく使いません)

 写真左側のボトムケース、ここまで剥がしただけで気持ちが折れそうですが気合を入れ直して続けていきます。



 やぁ~~~~っとの思いで一本終了・・すっかり夜になってしまいました。

 アルミにもこんなに強烈に塗装が食い付くのだな~と感心したり、前作業者を恨みながら、明日に残さぬようもう一本も剥がしていきます。  ちかれた・・


 なんとかもう一本も終わり、ザマーミロ・まいったか・くらえ!などなど、ありったけの罵声を浴びせたい心境ですが、これで明日のブラスト作業が少し楽になると思うと安心して帰れます。






 今日もすっかり夜なべで、体中痛いのでそろそろ帰ることにします~  明日も頑張って作業します!!
                      お疲れ様でした。

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