12/20/2023

おつかれした

 昨夜は忘年会でした。

 楽しい時間だったのでオーバードリンクぎみで今日が心配でしたがシャキッとお仕事しとります。

 次は新年会でよろしくお願いしまっす!!


 ようやくクランク作業へ入ります。
 これがなかなか手ごわそうな予感💧
 ピニオンサイドは年式適合のフライホイールですが、スプロケットサイドはSHOVELのピニオンサイドのフライホイールという組み合わせ・・・フライホイール側面には芯出しに苦労してブッ叩いた痕がいくつもという、これから組んでいくにあたって試練が待ち受けているとしか思えないコンディションなんす・・・
 本来この年式はスプロケットサイドに分厚いヘビーウエイトなフライホイールが組み合わされるのですが、軽快に回るエンジンを狙ってのオールドスクールな手法ですよね。
 オーナーさまはそのようなフィーリングを望んでいるわけではないのでオリジナルのクランクへ交換を当然視野に入れたのですが、いまや純正FLクランクなんて価格高騰に加えて数も激減しているので諦めて、トゥレットなどのリプロでもこれまたプライスが・・ということで、現状のクランクで進めます。


 まずはこの部分、スラスト調整を必要とするクランクケースに対してスラストワッシャーの回り止めのノックピンが付いておらず、当然いちばん柔らかいフライホイールがこのように削れていってしまいます。
 なので、ここへノックピンをセットします。



 各ナットへのロックタイトをコリコリと・・・







 無理やり締め込んでいくなんて事のないようにねじ山も修正。






 コンロッドビックエンドへ追加工をしてからサイドプレイ計測して打ち換えるフライホイールワッシャーの厚さを選定します。





 計測計測でローラーサイズを選定。







 グリグリ~~っとラッピング。







 パ~~ペキ💛







 ピストンピンブッシュも入れ替えします。







 仕上げまで完了です。







 少しでもはまりがおかしかったり、KEYの座りが悪かったりの違和感がある場合は必ずこの時点で根気よく改善してから進めていきます。





 オイルオリフィス内にこんな特大耳クソサイズの異物が潜んでいたりのトラップも仕掛けられていたりするのでくれぐれも洗浄は徹底的に。





 こういったクランクは焦って組まずに下ごしらえが非常に重要となります。
 片側1枚ずつこの状態で完璧に芯を出しておくとドツボのリスクが飛躍的に減らせます。




 もちろん両サイドとも。
 必要であればセンターのテーパー穴の修正をして芯を出しておきます。





 急がばなんてろで、ようやく組み立て・芯出しです。


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