11/04/2014

おみつもり

 E/G OH作業を依頼される前によく聞かれるのですが、作業前のお見積もりというのは非常にむつかしいです。 ましてや物も見ていない時点では不可能と言っても良いくらいです。

  現在作業している47FLのような事があるので・・・

 この、不吉な黒いすじ・・そうです、クラックです。 これはエンジンを分解して、洗浄後、サンドブラストなどひととうり終わらないと発見できません。
  バルブシート部までバックリ割れてしまっています。
反対側にもクラックがあって
バルブガイドまで走ってしまっています。
 おそらく、これでも普通にエンジンは掛かって走れてしまうであろうところがまたやっかいで、なかなか分かってもらえないんですね~~

 可能な限り、事前のお見積もり・納期は示すようにしておりますが、あなどれない確率でこのような事態になる可能性のある事をご理解ください。 こうなると納期・修理費用も事前に提示したものとは全く変わってしまいます。



 このヘッドに頭を抱えつつ、本日の作業です。

  鹿児島県の業者さまからのSHOVELロワーエンドを。

 カムカバーをつけるとクランキングできないとの事なので、明確な原因を探しながら分解していきます。
 完璧な修理をするためにチェックしているのであって、悪口を書くためのチェックではありません!!

 たしかに、コンロッドを持って回しても、全く動きません・・・
専用工具を使ってどうにかクランキングできる感じです。
  異常に固いカムカバーをどうにか外したら軽くなりました。
 カムカバー側のブッシュとのアライメントに問題がありそうです。
  この状態でのピニオンシャフト先端の振れも確認します。15/100mmくらい振れています。

  分解して顔を出したクランクASSY。 フライホイールへ開けられたバランス穴がすごい事に・・いくつか貫通してしまっていますが、重量バランス自体は見当はずれではない感じなので、このまま使います。
  確認のため芯をチェック。
 随分振れています。
  アルミケージ+スチールワッシャーとマッチングも合っていないのですが、ワッシャーが波を打ってしまっていて、クランキングが重い理由がここも少しありそうです。
  スプロケットサイドのワッシャーも同じく・・・
  全バラくんになったので、ピニオンサイドのラインをチェック。

 シャフトとブッシュのクリアランスは大きいのですが、この状態にすると指ではまったくシャフトが回りません。
 カムのブッシュもガタガタで、カバーの面の状態も悪いのでカバーは交換します。
  作業指示書にバックラッシュも懸念されていたので確認しておきます。
  合間にケースを温めておいてレースのカタカタチェック+クラックチェック。
  レフトサイドのレースなども各部専用工具を使って抜いてからケースを温めてライトサイドと同じくカタカタ+クラックチェック。

 ケースは両サイドとも無事でした。
  NEWクランクピンをセットしてサイドプレイを。
  そうしたらピン径計測。
  計測してベアリングのサイズを選定したらラッピングに入ります。
  あまり良い当たりではないですね・・
  ロッドビックエンドへオイル溝を掘ってからラッピング開始です。
  ラッピング完了。
  ライトレースのラッピングに備えてまずはレフトケースの合わせ面をキレイにします。
  面の歪みをチェック。
  先にレフトからやるには訳があります。
 続いてライトケースの合わせ面をキレイにしたら。
左右ケースを合わせてライトケースの歪みをチェック。

 これで明日はラッピングに入れます。


 本日の作業はこの辺で。





                               お疲れさまでした。

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