1930~1960年代くらいの車両を中心に修理をされている同業者さまはどう感じているのでしょうか??? 最近、クランクケースにクラックが・・・の事例が増えたような気がしませんか?
一昔前は「んん~~・・」と頭を抱えたくなるようなコンディションの車両には多かったもんですが、最近は見た目からも過去に悪い修理や乗り方をされていない明らかに良い車両にも致命的なクラックが見つかるケースがあるんです。
これはその例とは違うのですが、クランクケースへクラックが入ってしまった個体です。
普通に使っている分にはピストンスカートがぶつかる事は無く、この車両はリング粉砕で叩かれた痕跡もありません。
という事は、フレームのクラック・歪み、シリンダーデッキ面の歪み、シリンダーベース面の歪みなどなど考えられます。
先日の48ケースのようなオーバートルクによるクラックなどはクラックだけを溶接すれば解決しますが、こういった箇所や、タイミングホール周辺などは溶接以前に、まず考えられる原因を見つけなくてはならないので大変です。
それも結局推測の域を出ないので大なり小なりの不安が付きまといます・・・
この個体はさらに、レースにもバシッとクラックが走っています。
幸い修理可能な範囲なので良かったですが、このクラックを引き起こすメカニズムを自分なりに勉強して、自分がOHしたエンジンにクラックが入ってしまわないように、今まで以上に対策していかなくてはいけませんね。
個体が減り続けていくのは当然ですが、それに加えて異常に高騰している車両とパーツの価格・・・修理・予防両面でクラックとの戦いは永遠に続きそうです・・
日々精進いたします。
お疲れさまでした。
11/18/2014
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