ふた昔前はSHOPでもトルクレンチを使っているところは少なくて、当時は使っていると「神経質」とか「オタク」なんて言われた記憶があります。
そんなのは本当に昔話になりましたね、情報と流通がとんでもなく発達した昨今ではSHOPさんだけでなく、ガレージメカニックの方でもほとんどの方がトルクレンチ+トルクアダプターを使っていると思います。
今日はトルクレンチの話ではなくて、それを使う相手のお話。
せっかく買った高価な工具を削りたくないためか、シリンダーなどを削ってしまうキケン極まりない手段はダメです。
ナゼなら、カットしてみるとシリンダーにはこんなに肉厚の薄いトコロがあるのです。
ベースナット部も外からでは分からないですが、極薄です。
純正シリンダーではまず問題は無いと思いますが、台湾リプロや、3-5/8ビックボアシリンダーなどはかなり工具をペラペラに削らないと入らない事がしばしば・・・
対策されたベースナットやヘッドボルトがリリースされているので、見た目に抵抗がなければそれで対応できますが、それが嫌なら工具を削って割れたら潔く何度でも購入する事をお勧めします。
目で見えるこのスカート部が一番肉厚が薄いと思いがちですが、実際は画像の箇所がさらに薄いのでお気を付けください。
では本日の作業を。
キャプテンアメリカ59FLHを進めていきます。
リクエスト作業内容に合わせてパーツも渡されているので、出来る限り使います。
メインドライブスペーサーも渡されていましたが、錆が出ています。 シールと接触する円筒部同様、オイル漏れ防止のために重要なこの面の錆びは絶対×なので研磨してから組み付けます。
オイルディフレクターが付いていなかったので付けておきました。
インナープライマリーのマウントに使われていた5/16ボルトが長い気が・・・
ケース側の穴を確認してみると、接触していた痕はありますが、貫通はしていなくて一安心。
試しに入れてみるとやっぱり底付きしているので対処して組み付けます。
ここはエンジン組み立て状態でボロッとやってしまうと大惨事につながるので要注意です。
クラッチグループをオーバーホールしていきます。
ハブのスタットがカタカタなのでまずはそこを修理して・・・
オーバーサイズローラーでハブとバスケットのガタを取っておきます。
クラッチプレートもお疲れ模様なので交換です。
アジャストスクリューを下のタイプに交換します。
こちらもリクエストのクラッチレバー交換。
ケーブルも怪しいので交換です。
続いてエンジンオイル交換+バッテリー交換。
フィルターも渡されていたのでこちらも交換。
これまたリクエストのキャブレターチェック。
3・4年に1個くらいしかRUMBLEではやる機会のない珍しいSUキャブです。
ガソリンの腐った臭いがプンプンで嫌な予感・・・
この状態で分解・洗浄で行けるとふんでましたが、ピストンもドームカバーもビクともせず、外して全バラコース決定です・・・
キャブのOHキットも渡されていたのでチェックしてみたら中古パーツがちらほら・・・
あまりやらないとは言っても多少のパーツは在庫しているので何とかなりそうです。
明日OHして作業完了→週明け車検と行きたいです。
本日の作業はこの辺で。
お疲れさまでした。
10/29/2015
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