10/01/2010

神がかった確率

 気持ち良くハーレーに乗っていたつい先日の事、なんとライザーボルトが折れてハンドルがクル~ン!! どうにか転倒せずに、ガードレールへもたれるように停止できて危機一髪でした。

 直前にハンドリングに違和感があり、うまいこと信号につかまって、発進と同時にポキリだったので事なきを得ましたが、高速走行どころか2、30kmも出ていれば大転倒必至。 まさに奇跡です。

 その車両にはビンテージのライザーが取り付けてあり、そのボルトが金属疲労で折れたのですが、改めて「人の命」を預かっているという事を思い直した出来事でしたね・・・  我々の不注意やミスだけでなく、こんなケースでも簡単に人の命を奪ってしまうなんてとても恐ろしいです。  もちろん、その人の人生を最高にする事もできる反面、このような危険も隣り合わせなのだという事をもう一度肝に銘じて作業に取り組もうと思ったのでした。

  いつもより真面目に作業開始です。

 バルブガイドを抜いて常温に冷めたSHOVELのヘッドを作業していきます。
 ガイド穴がかなり荒れてしまっているので真円修正しましょう。
 四箇所ともキレイキレイになりました。
 真円になったのでガイド穴を計測していきます。 縦横合わせて数回測りましょう。
 それに合わせてバルブガイド完成です~
 それをヘッドへ圧入して冷ます間にいつものグリグリへ・・・

 帰って来て冷めたヘッドのガイドを使用するバルブステム径に合わせて仕上げます。
 そうしたら突き出し値を計測します・・・

 シートリングの研磨のみで行けそうです。
 そうしたらコンロッドビックエンドのラッピング開始です
 スタッフHIDEくんに教えながらゆっくりと。
 お次はピストンピンブッシングの入れ替え+リーマー合わせも優しく教えながらやっていきます。
 バッチリ完了。
 続いてライトサイドケースレースの磨耗をチェック
 それに合わせてローラーサイズを選定します。
 カムシャフトの磨耗が激しいのでギヤを純正に入れ替えて使いましょう。
 そうしたらギヤカバー内に全て組み付けて使用する物と同じ厚みのガスケットをセットします。
 修理が済んでいるギヤカバーを規定トルクにて組みつけて毎度お馴染み指でどこにも負荷なくクルクルと回ったところで気持ち良く作業終了です。

 今日も怒涛の作業ペースでクッタクタなのですが明日は子供達の運動会~~  走りながら寝てしまいそうですが気合いで乗り切ります!!



                              お疲れ様でした。

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