4/17/2020

きゃぶつづき

 今回の騒動に関係なく、RUMBLEでは以前より事前のアポのないお客さまのご来店は固くお断りさせていただいていましたが、この武漢ウイルスのあおりで働きたくてもお仕事ができない方が大勢いらっしゃるのか、来客が本当に多いです。 実際、街なかにもソロツーリングとおぼしきバイクが目立つような気がします。
 ここで再度お願いいたしますが、くれぐれもアポなしでのご来店はご遠慮くださいませ。 もちろん事前にご連絡いただければ対応させていただきますので。


  VIBES 5月号が届きました。
 いつもいつもあざす!!






  さて作業はお見積もりをお伝えしてGOサインをいただいたM-61Bです。
 リンカートのオーバーホールが続いてしまうので前回は撮っていなかった画像でなるべくおんなじにならないように・・・
 まずは徹底洗浄完了から。


  スロットルシャフト+ディスクまわりのセットアップが悪すぎたせいでキャブボデー内、上部が大きく削れてしまっている事と縦横での寸法差が0.1mm以上あるので内径ボーリングが必要です。




  てなわけでボーリングです。
 なるべく最小値の削りしろでもって終了します。






  ボーリングした内径に合わせて最適な寸法でスロットルディスクを製作します。






  スロットルシャフトブッシュは入れ替え・仕上げ。
 スロットルシャフトはまだ新しめなので再使用します。






  この画像は拡大して見てくださいね。 こんなヒドイのがあるのでお気をつけ。
 不良品と言えば、他の追従を寄せ付けないTEDDサイクルですが、これはTEDDではないのです。 信頼していた会社だったのでショックでした・・・
 リンカートのパーツはやっぱりA.A.R.さんの製品がダントツで安定しています。


  ディスクの入るスリットの下部バリが悪さをしているので修正しておきます。






  フロートレバーとピンのガタを取って。







  実油面の確認。
 ダッキーフロートは強力な浮力のおかげでフロートボウルとフロートとのギャップで合わせてしまうと実際の油面が低くなってしまうケースがあるのでこの確認が大事だと思っています。



  このベンチュリにはマッチしないメインノズルが装着されていたのでマッチする物へ交換です。






  アイドルニードルの入る穴のコンディションも毎回必ず確認しています。






  本来#18JETが付いているはずですが、なぜか#1JETという非常に小さい物が付けられていました。 穴径を#18サイズに拡大しようとしたら、すでに#18サイズまで拡大されておりやした・・・




  アイドルニードルも毎回正規の物と見比べて長さ・テーパー部+先端のコンディションなどよ~~くチェックしてから組み付けます。





  分解時にも確認していますが、組み付け時にも確認します。 良く言われる全閉から~回転開けというセット方法ですが、どんなキャブレターであっても通常全閉と言われる状態はポート穴にニードル先端が当たったところが全閉となりますが、リンカートのアイドルニードルはまず先にこのねじ山がなくなるのでそこが全閉位置という事になりますよね?


  ここでそおっとニードルを下へ押してスプリングが縮みきる前にニードル先端がポート穴へ接触する手ごたえがあるか確認しておきます。
 この手ごたえが無いようだといくら締め込んでも濃い濃いになってしまったりします。 また、ここでの動く量で経験から~回転開けを初期設定とするかを見込んだりするので大事な工程と考えています。


  実際にガソリンを流して流量の確認と、各部からのガソリン漏れの確認、このまま放置してオーバーフローの確認です。

  放置している間にチョークディスクを組み付けたり、ケーブルブロックのガタを取ったりなどの作業をして完了となります。
 昨日16(木)発送しました。




車検取得した48さんもお渡し準備しておきます。
 

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