8/05/2019

てんか

 ガソリンを使ったレシプロエンジンとお付き合いしているので「点火」は切っても切れない重要なポイントです。
 デジタル進角などの機構が一般車両にも当たり前に装着されるようになったのはとうの昔ですが、私がお付き合いしているのはさらに大昔のバイクですので今回はポイント点火のお話しです。

  まずは適正なタイミングで火を飛ばすことが重要です。 さらにエンジンの回転数に合わせて最適な点火時期に左手で調節してあげなければならない手動進角ですから摺動部も多く、設定したつもりの点火タイミングを狂わすファクターが多く潜んでいます。
 ものすごく細かい話をしているわけではないのです。 意外と軽視されがちですが、点火時期の設定は非常に重要なんですよ。  キックでの始動性が悪いとか、エンジンの不調どころか、ピストンにぽっかり穴が開いてしまうなんて事態も引き起こすくらいですのでとても軽視なんてできません。  ↑の画像の状態で矢印方向にガタがあると、そのガタはそのままポイントギャップに影響します。 ということは設定した点火時期と常にずれていることになり、いくら調整しても、タイミングライトなどのビックリドッキリメカにご登場いただいても意味がありません。

  付くべきパーツがついていた方がイメージしやすいですかね??  この状況で親指と人差し指の方向にコンマ数ミリのガタがあったら・・・という事がわかっていただけるかと。




オートアドバンスデスビ車両や、SHOVEL・EVOでポイント点火を選択している車両は指しているこの円盤(ベースプレート)が、ハウジング内でカタカタしていると、スクリューを緩めて点火時期の調整をした際に↑と同様の事態となる可能性があります。
 他にもポイント点火の注意点はいくつもありますが、今回は見過ごされがちなこのガタの件を書かせていただきました。
 そもそも、ポイント点火自体がナンセンスというご意見もあるかと思いますが、絶対的な性能を追求していないのでそのあたりは言いっこなしでお願いします。

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