3/05/2014

49続き

 狙った訳ではないんですが、昨日の49FLに続いて本日は49Fの作業です。
 依頼主さまはおそらくブログを見てくれていると思いますが、お間違いのないようご注意ください。 
 ではでは本日の作業です。

山形県からご依頼の49F、エンジンを車体から降ろしてチェックしながら分解していきます。
  残念ながらリプロのロッカーなのでこれは純正へ交換します。
 プッシュロッドがコロニーの太いタイプがついているのでこれも却下です。 プッシュロッドカバーが動いているのがわかるくらい干渉(特に4番)してしまうので。 対策?なのか、細い物もリリースされていますが、そっちはそっちで強度不足によるトラブルが多いので使いません。
 S&SもしくはJIMSを使用します。 
  このソリッドアダプターも交換ですね。
 ワンピースソリッドにします。
  ヘッドボルトにオイルがべっちょり・・・
  内部でオイルリターンホールとつながってしまっているので、ここも修理が必要です。

 オイル上がりなのか下がりなのか、燃焼室内部にも随分オイルが入ってしまっています。
  特にリヤ側がひどいようです。
 なぜか前後でヘッドガスケットが異なります・・・摩訶不思議~~
  フロントエンジンマウント部がすごい事になってます!! これは大変そうです。  ここまでの状態になってしまうのはフレーム側に問題がある事が多いのでフレームもチェックしておきます。
  と言う訳で全バラくん。
 HIDEくんは「49FL」の洗浄で灯油中毒になりながら格闘しているので私が洗います。
  あまり見かけないガイド形状ですね。 ヘッドへのクラック予防が狙いなんでしょうか?
  「49F」をざざっと洗浄してチェックしていきましょう。
  あちゃぁ~~ ロッドレースに虫食い発見でレース入れ替え決定です。
  あれれ??? よく見ると何かオカシイぞ
前後でコンロッドの型式が合っていません。
 こんなときはピストンピンを使って長さをチェックです。
  ほぉ~~らやっぱり、こんなに長さが違います。 前後で圧縮比が変わってしまうのでRUMBLE在庫の純正コンロッドへ交換します。
  交換したコンロッドをセットしてビックエンドのサイドプレイを。
  続いてラッピング~~

 必ず全てのローラー計測ですよ。
昨日と変わり映えしない内容で恐縮ですが、ラッピング完了です。
  またまた昨日と同じ、ピストンピンブッシュを入れ替え・リーマー仕上げ。
  最後にフライホイールワッシャーを打ち替えて、ひとまずOKです。 これから徹底洗浄に入ります。
  さて「49FL」がキレイになったのでまずはレースのカタカタチェック→ライトサイドが若干動いてしまっているのですが、これは何とか修理します。
 とてもじゃないですが、オーナーさまが気の毒で言えない状態なので・・・

 シリンダーはスリーブが入ってしまっているし・・・
  ヘッドは全てのシートリング外周・シリンダーインロー部などなど溶接だらけで、さらにその上からクラックが・・・
  バルブガイドボス穴も溶接されてます。
なんと4か所全部。 その他もクラック多数でヘッドは使えません。

 こりゃぁ「49FL」は大変そうです。 「49F」は平和に修理できますように・・・

 46FL・60FL・39ELが進められない間しばらく2台のPANを進めていきます。

 本日の作業はこの辺で。


                        お疲れ様でした。

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