7/31/2010

早いですね

 月並みも月並みですが、もう7月も終わり・・当たり前ですが明日から8月だなんて、もう少し何とかならないのかと思うくらい月日の流れが早く、ついていけません。

 もうすでに、日が落ちるのが早くなってきているので、うかうかしているうちに秋になってもう年末・・・そんな事にならないようにどんどん作業あるのみです。

 本日納車の45E、400kmほど乗らせていただいたので最終調整しておきましょう。







 まずはフロントブレーキを調整します。

 74ドラム、良く効きます!!






 続いてプライマリーチェーンの張り+オイル量の点検です。

 この車両のようにパッセンジャーペグがついている車両はドライバーを斜めにして・・ではなく、外しておこないましょう。





 上記2点、ともにOKです。








 続いてリヤブレーキの点検+調整が終わったら空気圧、各部グリスアップ+増し締めしてワックス掛けをして終了です。







 GOODタイミングでお客さまがご来店。

 帰り道、くれぐれも気を付けて下さいね。






 さてさて、ユウジくんの続きをやっていきましょう。








 マグネトーを組み込んで、ポイントギャップ、点火時期、タペット調整などなど済ませて、インチキしたような速さで組み付け完了です。






 次はシフターレバーブッシング+オイル漏れを直すのでこれまたマッハでトランスミッションを下ろします。

 確かに凄いオイル漏れで手がネチョネチョです・・・





 これこれ、ここがいかれるとオイル漏れもそうですが、シフトゲートの範囲内で1速から4速まできちんとシフトできなくなってしまうので重要なのです。






 まずはトップカバーを開けて。

 トランスミッション内部は前作業者さんを信用してあまりとやかく言わないようにします。





 あまりにもきたなくて作業効率が悪いのでここで一気に徹底洗浄して油切りしておきましょう。

 パーツクリーナーでジャブジャブでは綺麗になりません。





 ミッションがすごいなら当然車体も凄いことうけあいなのでこちらもしっかりと洗浄しておきましょう。







 ほう~らこんなに綺麗に・・って分かりにくいですか? でも、とにかく綺麗になったのです。







 ようやく修理箇所に着手できます。

 ここのブッシングのために、とても準備が大変です。






 ハイ、あっという間にバラバラです←ワンパターン

 やはりガタガタだったブッシングも抜いてしまいました。 ブログをやらなくて良ければ打ち換えまでいけるのに・・・

 ここのブッシングはラチェットトップでも重要ですよ。 当店でトランスミッションをオーバーホールする場合は必ず打ち換えするようにしています。 後からやる大変さがわかってもらえたと思いますし、何よりカチッとした気持ちの良いシフトタッチとなるのでそうしています。

 今日はこの辺で終了です~  明日にはミッションを載せてリヤタイヤの交換をしてユウジ号終了といきたいトコロですがどうでしょうか・・・

                             お疲れ様でした。

7/30/2010

行けるのかな・・

 今年も来ましたね、フジロック・・・

 行ける人たちは、今頃準備なのかなぁ~~  いいな~~~~

 どう考えても私は今年どころか、いつまでたっても行けそうにありません。  こうなったら来年からは、お店のキャンプツーリングにかこつけて無理やり企画してしまおうか・・なんて結構本気で考えてしまいます。

 久し振りの雨で過ごしやすいので作業していきます。

 今日はBASARAユウジ号をやっていきます。

 この人、つくずくバイク運がないのです。  運というよりも・・それは置いておいて修理しましょう。





 今回はマグネトーまわりのトラブルと








 トランスミッションの修理他色々です。








 早速マグを外してコンディションを確認していきます。

 






 壊れている所は分かったのですが原因がいまいちはっきりしません。  念のためタペットガイドも外してギヤカバー内部のチェックをしておきます。






 幸いギヤカバー内は異常がなかったのでベースシャフト部の修理+対策追加工をしておきます。







 ここでコンプリート製作のSHOVELのボーリング他が仕上がってきてしまったのでこちらに変更です。

 やっぱりユウジくん、あなたはついてないです。





 いつものお決まり各部チェックしていきます。

 まずはピストンメーカー指定の箇所でピストン径を計測して。






 それを元にシリンダーを測って狙ったクリアランスになっているか計測します。







 続いて全てのピストンリング、それぞれの溝に入れて、リングの曲がり、クリアランスの点検をして。







 そうしたらシリンダーに入れてギャップの計測をして必要であれば修正しておきます。







 終わったらトルクプレートを外してシリンダーのハイトを計測して。







 指している箇所のチェックも必ずしておきます。








 やっと組み立て前のチェックが終わったので徹底洗浄しておきます。 パーツクリーナーでジャブジャブなんて丸々1本使っても落ちません。  そんな手抜きをせず、手を掛けてしっかりと洗浄します。





 ここでリングの面取りもしておいて油切りしておきます。








 その間にヘッドを作業していきます。








 まずは突き出し値の計測、続いてセット長、スプリング圧、です。







全て済んだらバルブを擦り合わせしていきます。








 そうしたらガイド穴をフレックスホーンにて仕上げてヘッドまわりも徹底洗浄しましょう。







 ヘッドの油切りの間にシリンダーを組んでいきます。

 ピストンを指でなぞって最終チェックします。 人間の指は1/100mmくらいの違和感なら分かるんです、あなどれません。





 ここで初めてパーツクリーナーを使ってウエスでゴシゴシこすって。







 ねずみ色の汚れがウエスに付かなくなればOKです。 組み立てしていきます。







 ハイ、組み立て完了です。

 LATEのロングスタットモデルはヘッドボルト2本入れておくのを忘れずに。





 そうしたらヘッドも組み立てしていきましょう。








 ヘッドをのせる前に正確な上死点+フロント点火タイミングを出しておきます。







 すっかり遅くなりましたが何とか完成しました~

 この後数回に分けて増し締めしてからプッシュロッドを組み付けます。





 今日はオジサン頑張ったので自分のバイクをやらせていただきます。







 慣れたものであっという間にエンジン下りました~

 もうこの仕様、スタイルもおしまいと思うと少し寂しいかな・・






 作業台に持ってきてヘッドを降ろしたトコロで本日の作業は終了です。  思ったよりも内部のコンディションは良い感じで良かったよかった。


 今日はやりすぎてフラフラなので気を付けて帰ります。





                           お疲れ様でした。

7/27/2010

肉月に要と書いて腰ですから~

 私の敬愛する長嶋 茂雄氏が昔に言っていた言葉ですが、一度でも「ぎっくり」や「ヘルニア」などを食らった事がある方ならば納得されると思います。

 先日、友人がものすごく高い所から落ちて背骨を圧迫骨折してしまいました・・・  その知らせを受けて、大慌てで連絡したら「オレはマリオにはなれなかった」などと、頭も打ったのかと疑いたくなるようなセリフを吐いていたので「現実はスペランカーなんだよ」と優しく説き伏せておきました。

 直接は、なかなか言えないのですが本当にその程度で済んで良かったね~(十分すごいけど) くれぐれもお大事に。

 私もぎっくり持ちなので、腰をいたわって今日も作業していきます。

 昨日組み上げたばかりですが、続けてもう1台の4速ミッションのオーバーホールをしていきましょう。

 このミッション、お客さまがネットオークションで落札した物をチェックしてと依頼されたのですが、ヒドイの一言で全バラ決定です。




 なかなかカウンターギヤが取れないと思ったら、ベアリングが焼き付いて粉砕していました。  ヒドイ・・・







 カウンタースラストワッシャーも焼けて溶けてしまっています。

 ヒドイ・・・






 メインシャフトへ移って、3rdギヤのリテーニングリング、若干のコツが必要です。  なんと3rdギヤ、メインとカウンターで歯数のマッチングが合っていません

 シドすぎです・・・




 メインシャフト、写真では分かりづらいですが、シール部の痩せがものすごい事になってます。

 交換決定。





 早くも犯人摘発です。 よほどオイルリークが酷かったのか、メインドライブのシール二個無理やり入っていました。  ここはあまり締め上げてしまうとクラッチの切れも悪くなってしまうので、シール2個はおすすめできません。





 毎度おなじみ、あっという間に全バラです。

 ヒドイを通り越して悪意すら感じます・・こういった事例が非常に多いです、最近。

 みなさんネットオークションはくれぐれも慎重に。

 各部位チェック後、スタッフくんに洗浄してもらいます~ ごめんね。


 その間にSHOVELのロッカーをオーバーホールしていきます。

 






 まずは4箇所全てシャフト単体ですんなり入るかを確認しましょう。 クロームメッキのロッカーボックスや、荒っぽい整備をされてきた物などは要注意。 必要であれば修正しておきます。 このときにシャフトを回転させれば大まかな曲がりのチェックもできます。




 それが終わったらロッカーアーム+シャフト、しっかり組み立てしてスラストの計測をして、スラスト合わせをしていきます。

 私のやり方ではシムは使用しません。





 続いてロッカーオイルフィッティング、1度外して追加工してから取り付けて、ロッカーシャフトにオイルを塗布してオイル穴の向きにも注意しながら組み立てていきます。






 こんな感じで完成しました。  4番ロッカープラグはエンジン始動前にオイルが回っているが外してチェックするため、仮締めにしておきます。  バンソウコウは仮締めの目印です。






 まだまだいきましょう!

 同じSHOVELに付くS&S-Eキャブのオーバーホールをしていきます。

 新規輸入車両なのでアメリカ人がサンダージェットなどいろいろ頑張ってくれているおかげで大変そうです・・・


 またまた出ました、あっという間に全バラです~。

 これから徹底洗浄後にオーバーホールしていきます。






 今度は自分で洗いました。  各部修正+追加工を施して組み立てしていきます。

 S&Sの消耗パーツもごってり在庫しているのでどんどん進めていきましょう。




 バタフライ式の肝心要、スロットルシャフト+ディスクを新品にして、きちんと位置だしして組んでいきます。







 手を掛けた甲斐あって、生まれ変わったEキャブくん。

 原始的ですが良く出来ているキャブなので一生使えます。






 すっかり夜遅くなってしまいましたが、これからCCIのオーダーをして帰ります。


 最近「ブログあんまり更新してないね~」と言われる事が多いので少しだけ頑張っていくようにします。



                             お疲れ様でした。